活動データ
タイム
10:14
距離
13.6km
のぼり
1287m
くだり
1279m
活動詳細
すべて見る今季最強の寒波襲来と言われていた12月9日に友人と3人で大峰に行ってきました。 今回は友人の提案で、熊渡からカナビキ尾根を登って狼平の避難小屋までピストンする行程です。 朝4時半に自宅まで迎えに来ていただき、車で熊渡まで行きました。路面の凍結が心配でしたが、天川村の川合の交差点までは問題なし。みたらい渓谷方面に進んで行くと、道路の脇に白いものが見えてきました。「雪や!」と思わず声が出ました。 途中のトイレのある休憩所に寄って車から降りたら、そこいらじゅうが真っ白になっていたのでびっくりしました。 7時過ぎに、熊渡の橋を渡って林道を歩き始めました。橋の上は真っ白でしたが、林道にはそれほど雪はありませんでした。うっすらという感じです。 双門ルートとの分岐を直進してカナビキ尾根に向かいましたが、林道の長いこと。登山道に入るまでに40分近くかかりました。 事前のリサーチでは、登山道は日が差し込まずに暗いとのことでしたが、けっこう明るくて意外な感じがしました。しかし、九十九折れの狭い道を登るに連れ、次第に杉林の密度が高くなったのか、薄暗くなりました。「なるほど、暗いというのはこのことか」と思う間もなく、前方が明るくなり、尾根に出ました。しかし、そこはまだ川合からの道との出会いにはほど遠く、そこから延々と急な斜面を登ることになりました。 尾根をしばらく進んだ後に目の前に現れた斜面は、まるで壁のように私の前に立ちはだかり、先を行く友人たちを真上に見上げてため息をついてしまいました「はぁ、これを登るのか!」と。でも、登り始めてみると、意外に付いていけるので我ながらびっくり。この間の2週間おきの山行きで少しは足も鍛えられたかな? 急斜面を登りきると、勾配が少しだけ緩やかになって九十九折れの道になり、やがて、窪地のようなところに出たら、そこが川合からの道との出会いでした。 出会いからは緩やかな稜線歩きかなと想像していたのですが、なんとなんと、すぐに急坂が始まりました。どこが道かよくわからない斜面を登ると、はっきりとした道が現れました。この辺りから、いっそう雪が深くなってきたような気がします。時折、木立の隙間から見える向かいの山も真っ白な樹氷で覆われていて、とてもきれいでした。視界が開けたら、きっとすばらしい光景だったでしょう。 ずっとガスっていて曇っていたのですが、休憩しているとき、急に日が射してあたりが白く輝き、とてもきれいでしたが、すぐにまた日が射さなくなってしまいました。今日は一日、時折日が射すくらいで、ほとんど曇り空でした。 雪で真っ白になった道をどんどん進み、頂仙岳を巻いて11時半ころ、ようやく高崎横手まで来ました。ここからは、基本、下りになりました。下ったら登り返すのかと心配しましたが、狼平まではずっと下りだと聞いて、ちょっと安心しました。というのも、ここまでアイゼンなしで歩いてきたせいか、少し足が疲れてきたので。途中、足元につる植物のようなものが目についたのでしゃがんでよく見てみたら、なんと!すごく長い霜柱でした。まるで飴細工のようなきれいな霜柱でした。寒さのレベルが違いますね。 道をどんどん下っていき、最後に小さな岩を滑らないように慎重に下ると、吊り橋のワイヤーが見えてきました。そして、双門ルートの終点との合流地点も。「ここからの下山は不可」と書かれていましたが、あんな怖そうなところ、誰が下りるもんですか!(Youtubeでしか見たことがありませんが)。 吊り橋を渡ると狼平の避難小屋が見えてきました。すごく立派な丸木を組んだような山小屋です。中に入ると、ブログの写真で見た通り、板の間でとてもきれいでした。2階にあたるロフトにもはしごで登って覗いてみましたが、ここもとてもきれいでした。 私たちは1階の床をお借りして、ジェットボイルでお湯を沸かして、カップラーメンとおにぎりの昼食を摂りました。しかし、気温が相当低いのか(小屋入り口の温度計は-6℃でした)、ジェットボイルの火力が弱くてなかなか湧きませんでした。昼食の準備をしていたら、ワンちゃんを連れた青年がやってきたので、一緒に1階で食事をしました。その方は、私たちとほぼ同時刻に熊渡を出発したとのことですが、既に八経・弥山とまわって来られたとのこと(早すぎる!すごい!)。 食後に友人が持ってきてくれた生姜湯をいただてから、手早く片付けて帰路につきました。すでに13時前。急がないと、明るさのあるうちに下山できなくなりそうです。ということで、ここで全員アイゼンを付けました。 下山は来た道を折り返します。途中、ブナの広場で休憩。すばらしい雪景色をしばし堪能しました。再出発して、頂仙岳への登り口に来た時、やはり頂上を踏みたいということで、どこが道なのかさっぱりわからない斜面を、木々をくぐりながら登っていきましたが、この先がきっと頂上だろうという所で、まったくルートがなくなった感じになりました。半ば強引に芍薬の木々をかき分けるようにして段差を乗り越えると、狭い頂上に出ました。残念ながらガスっていたため、頂上からの眺望は得られませんでしたが、無理かと思っていた登頂を果たせたのでうれしかったです。 頂仙岳からの下山は急ですが登りよりは歩きやすい斜面で、雪がふかふかでしたから、滑るように降りることも可能でした。私たちには無理ですが、たまたま出会った年配の男性は、私たちを追い抜いて、滑るように、あっという間に降りていってしまいました(唖然!)。 ここからは時間との戦いです。下山を急ぎました。急いでいたせいか、下りの狭い道で、石にアイゼンの爪が噛んでしまって前につんのめりそうになり、踏ん張ろうとしたのですが、石に噛んだ足が前に出てくれず、10kg のリュックの重みも加わって、前向きに転けてしまいました。右手には一眼レフを持っていたのですが、カメラはぶつけずにすみました。代わりに、右膝を石に打ち付け、右腕も地面に打ったようです。山で転ぶなんて、初めてのことです。不注意でしたねえ。情けない! 下る途中、ガスが晴れて視界が開けてきました。木立の隙間から、はるか向かいの山々が白く冠雪している姿が見えましたし、どこかは分かりませんでしたが、麓の街も見えました。 急な斜面を下っているとき、杉林の斜面に降りる場所を通り過ぎてしまい、YAMAP のGPS地図で確認して正しいルートに戻れたという失敗もありましたが、逆にGPS の効果を確認できたという収穫もありました。 杉林の山道を抜け、やっと林道に出た時はまだ十分明るさが残っていたのですが、そこからの長いこと。駐車場に着いたときには、かろうじて車の位置がわかるくらいに暗くなってしまいました。でも、真っ暗になる前に無事下山できて良かったです。 次回は、今回時間がなくて行けなかった、天女の舞にリベンジしたいと思います。
活動の装備
- グレゴリー(GREGORY)スタウト35
- モンベル(mont-bell)ウインタートレッキンググローブ Men's
- モンベル(mont-bell)U.L.フォールディングポール 113
- ペンタックス(PENTAX)K-S2 18-135WRキット
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。