20181215野川をあるく 〜源流から多摩川合流まで〜

2018.12.15(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 38
休憩時間
57
距離
21.0 km
のぼり / くだり
52 / 111 m
1 25
5 11

活動詳細

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 国分寺崖線巡りの第2段。  今回は、国分寺崖線と野川の関わりについての全体像を確かめたくて、野川の源流から多摩川との合流点まで、約20Km(34,000歩)を歩いた。季節柄というか年末という時節柄か歩いている人は少なく、静かな歩き旅だった。  野川は国分寺崖線からの湧水が源流となって、JR国分寺駅付近から、東急二子玉川駅付近の多摩川に向かって、南東方向に緩やかに流れている。  野川沿いに歩いていると、左側(北側)に国分寺崖線が近づいたり、遠ざかったりしながら見えている。川の両岸は遊歩道が整備されていて、桜並木の区間が多い。川のほとりや中州に茂るススキが冬の陽ざしを反射して黄金色に輝いていた。春には桜が咲き、緑地には花が咲き、散策やサイクリングが楽しめることだろう。  野川は都市の中を流れているだけに数えきれないほどの橋がかかっている。西武線、京王線、小田急線、東急線の鉄道橋、中央、東名の高速道路橋の下をくぐっている。  途中には武蔵野公園、野川公園などの大きな公園があり、東京経済大学や国際基督教大学のキャンパスがある。  更に、国立天文台、調布飛行場、野川の水流を利用した古い水車農家もあり、魅力満載の野川である。  この時期、日が短いので早立ち・早着きしたくて、JR国分寺駅を8時前に出発した。野川の主源流といわれる日立中央研究所の大池の近くに行った。清流が流れ出るような木立を想像していたが、自転車置き場の手前に「野川の水源」と書かれた看板があるだけ。がっかりして、中央線の線路を越えた所にあるだろう水路の出口を確認しに向かった。  ところが、分かりにくくて探すのに時間がかかった。源流の出口から両岸に遊歩道があるのではと思いこんだのが間違いだった。押切橋のちょっと上流で、線路の下のトンネルから勢い良く流れ出す源流にやっと出会えた、その上を中央特快電車が通過して行った。  不動橋で、前回訪れた真姿の池などからの流れとの合流を確認して、下流に向かった。川沿いには道がなく、一般道路を歩いた。  東京経済大学の新次郎池の湧水が流れ込む付近の鞍尾根橋から、遊歩道が整備されていた。桜並木が続き、緑地の中を清流が流れる野川に再会した。  9:20頃に武蔵野公園に着いた。おやつを食べながら一休み。天気は良いが北風が冷たい。  武蔵野公園から西武多摩川線(新小金井駅付近)の高架下をくぐると野川公園。自然観察園もあり時間があったら見学したい所だ。その奥に国際基督教大学があるらしい。  野川公園を越えると大沢の里。水車農家が公開されていて見学した。野川の流れを利用して水車を回し、米を搗いたりしていたとのこと。今も回り続ける水車、歯車を組み合わせて動かしていた杵・挽き臼などをガイドさんに案内していただいた。  大沢の里から見える景観、これこそ野川と国分寺崖線の典型例と思った。そこから少し歩くと調布飛行場の管制塔が見えてきた。ドームの横を飛行機が青空に向かって飛んで行った。絵になる光景だった。  神代植物公園に近い中央自動車道の高架をくぐり、暫く歩き小さな公園のベンチで持参のおにぎりを食べた。なかなか美味しい。  京王線(柴崎駅付近)の高架下を通り、入間川の合流地点を過ぎると「世田谷トラストまちづくりビジターセンター」があった。「国分寺崖線発見マップ」をいただいた。世田谷区に入っても「国分寺崖線」が続く。  小田急線(喜多見駅付近)を過ぎて暫く行くと、東名高速の手前に白くて窓の無いどでかい建造物が見えて来た。近づいたらダンプカーが出入りしている。誘導員の方に聞いてみたら「東名高速と関越自動車道をトンネルで繋ぐ工事をしていて、トンネルを堀った時に出る土砂を一旦この建物に保管して、必要になったところに運び出す仮置き場だ」と教えていただいた。  壁の周りを歩きながら掲示板を見たら、「東京外環プロジェクト」とか「東京外かく環状線 本線トンネル(北行)東名北工事」「土砂ビット」などの掲示があった。東名JCTと大泉JCTを地下で結ぶ工事のようだ。すごい工事が進められていることに驚いた。 http://tokyo-gaikan-project.com/construction/  東名高速を過ぎると、二子玉川の高いビル群が見えて来た。そのうちに多摩川の河川敷の公園に着いた。兵庫島公園付近から半分橋上にあるような二子玉川駅の下で、野川が多摩川に流れ込んでいるのが見えた。橋梁の下に行って確かめた。  14:35ついに国分寺で湧き出た湧水が、野川を流れて多摩川に流れ込む瞬間を見届けた。感無量である。  二子玉川駅のカフェで、チョコレートミルクを飲んで、満足感に浸りながら帰途に就いた。  

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