活動データ
タイム
27:29
距離
38.9km
のぼり
3907m
くだり
3892m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る会のメンバー3名と年末大荒れの北を回避し南アルプスへ。 ところが現地へついてもあたりに雪はなし。 オヤァ?アプローチの長い林道を歩いている間も、あたりの稜線に雪はまばら。オイオイ、まさかここまで来て春山登山かい?北岳の稜線が見えるとそこは真っ白で思わずヤッターと歓声を上げたくらい。 取り付きから池山小屋までふくらはぎが痛いのをごまかしつつ登る。途中から雪が出てくるがトレースバッチリで夏山を歩いてるのとほとんど変わらない。せっかくだから先頭でトレース付けたいなぁなんて思いながら登る。1日目は城峰手前で終了。4テンに4人が入ると暑いくらい。さて夕食で背負った4人4日分の食料がちょっとでも軽くなるかと期待したらShinさんが肉を800gも持ち込んでてそいつでお腹がいっぱい。結局初日の軽量化はならず。トホホ。 2日目は4時半に行動開始。バテないようにペース一定で淡々と登る。樹林帯が切れて富士が未明の空にその威容を現したところでで先頭のパーティーに追いつくが、そこからは再び先行され、こちらは完全に他人のトレース使ってるだけの状態。申し訳ないなあと思いながら何人かのソロの方にも抜かれて八本歯コル手前まで到達。天気は良好で風も弱いので楽勝モードだけど寒気でお尻が痛いのはどうにかならんかな? ここでShinさんとShimaさんが残念ながらリタイアして2人で下山するという。こちらもそうそう余裕があるわけじゃなくて止まってれば手足の指が痛くなるのでしきりに手足を動かして凍傷予防。 八本歯のコルは重荷で通過だが、秋口から継続してきたトレの効果か、体が荷で振られることもなく通過できた。コルをすぎると上りが厳しくなって脚が止まりがちになる。山猫先輩に先行されるようになったがここで離されるとまた先月の西穂の再現になるのでしんどいのを我慢してついていく。北岳のコルが見えて、先行していたパーティーが休憩しているのが見える。ようやくひと息つけると思ったがなんだか様子がおかしい。登りきってみると、アラ!? 爆風で吹っ飛びそうになって思わず地面に手を付く。雪の粉が顔面襲って目を開けていられなくて慌ててゴーグル装着。ラクショーモードとかいう甘い考えは一気に吹き飛ばされた。荷をおいて北岳へ上がったけど周りを見る余裕もなくマッハで退散。 コルから先は我慢の歩き。技術的に難しくはないけど風で体が持っていかれるので体力を消耗する。けれどもここで前を行くパーティーに先行でき、初めてトレースを刻むことができるようになったので兎に角、先頭を譲りたくないと思い、足をなるべく止めずに歩いていく。北岳山荘についたので休憩。強い風から逃れられてホッと一息ついて食料を口にできた。山荘には停滞中の学生パーティー。仲間が凍傷で風がやむまで停滞中ってことだが冷静な判断が出来てる様子。ガンバって下山してほしい。 本音はここで休みたかったけど、行くぞ!という山猫先輩に空元気一杯の返事をして出発。流石に疲れて足に来だしたので、ラッシュをかけて息が上がらないように淡々と歩く。雪が硬くて踏み抜きがほとんどないのは助かった。えっちらおっちらで間ノ岳登頂。登りの北斜面は横風にあおられて大変でした。農鳥小屋への下りは風も弱くなって小春日和。こりゃ、小屋前でテント貼れば風よけもできてゆっくり寝れるかなと思いきや、小屋の手前で再び爆風。しまった!おまけに下山した2人が共同装備のスコップ持ってて、受け取るのを忘れたのでテン場の設営に時間がかかること。何とかテントを立てたらそっこーで中に入ります。でも、端っこをしっかり雪で埋めてないので風が入ってきてサムイ・・・・ごはん食べてると、山猫先輩から、鼻と頬が凍傷になってるぞーといわれてびっくり。バラクラバのかぶり方が甘かったんかな? 夜は風の音が気になったのか、あまりよく寝れませんでした。 翌日は朝3時過ぎに起きて6時前に行動開始。風は昨日よりは少し弱くなってましたが、西農鳥の登りではところどころで強く吹くこともあって、疲れた体には堪えました。それでも、大きな休憩なしに西農鳥まで至ると、風が弱まってラッキー。西農鳥手前の雪壁登りがあったくらいで、あとは農鳥までの岩場のトラバースがちょっと悪かったくらいで難しいところもなく農鳥へ登頂。たどり着いた時にはやっと終わったなぁとそんな気分でした。 農鳥のくだりから下降点までは途中まで夏道だったけど、トレース見つけたのでそれを使ってトラバース。 途中で尻セードしたら、ザックにヘルメット括り付けたのを下にしてたのでヘルメットが割れてて”はうぁ”ってなりました。 下降点から先は雪崩を避けるために沢を下らず、尾根を行きますがトレースがついてて迷うことはなかったですね。 夏道に復帰してしばらくした辺りでアイゼン脱いだんですが、堅くない雪に大荷物だったので、体のバランスとるのにえらく体力を使わされてヘロヘロになりました。 まだ、今回の荷物は私にとっては重すぎるってことなんでしょう。 顔の凍傷は去年と同じ場所だったので、次回までにちょっと対策考えます。 今回の山行は途中までトレースがあってなんだかなぁでしたが、天候が厳しい北岳~農鳥の間は登山者も少なく、トレースを存分に付けれました。 やはり、雪山にトレースをつけるには天候の厳しい時期に厳しいルートに入るしかないんでしょう。 ということで、歩く以外にも、もろもろ行動最適化できるよう、それなりの実力をつけたいですね。
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