平成31年初登山:青佐山

2019.01.04(金) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
1 時間 14
休憩時間
8
距離
2.9 km
のぼり / くだり
250 / 249 m
13
9
8
11

活動詳細

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筆者は不覚にして、昨年末から体調を崩してしまった。発熱こそないものの、その後も10日間近く、軽い風邪様の症状に悩まされる羽目になってしまったのである。幸い、年末年始は実家でごろごろしながら過ごせた恩恵か、ようやく正月三箇日を経て体調も回復。しかるに、次に為すべきは、なまった身体を整えることであり、そのためには軽い山歩きこそ最良のすべであろう。   そんな訳で、実家の近くでどこか良い山は無いかと探す中、ふと目に留まったのがこの『青佐山(おおさやま)』である。同山は、岡山県南西部の二つの港町にまたがる里山で、瀬戸内海の海岸線に隣接してそびえ立っている。標高は250m程度だが、戦国時代には、中国地方西部および北九州の覇者であった大名・大内義隆(おおうちよしたか)が城砦を築いた歴史もあるそうだ。   ともあれ、そんな『青佐山』には瀬戸の潮風を感じながら楽しめる登山道が整備されており、いずれのコースも、登山口から山頂まで往復1時間程度と非常にお手軽だ。勿論、此度の目的である病み上がりのリハビリにも持って来いの山であろう。   そんな訳で、今年の登り初めはこの『青佐山』に決定。新たな年の登山ライフを良きスタートで飾れるよう、張り切って出発だ。     <注意事項> ・大変申し訳ありませんが、今回使用したカメラの内臓時計の設定が2分ほどずれていた関係上、軌跡上に表示される写真アイコンは、必ずしも撮影場所と一致していないことをご了承ください。   ・本峰東側(寄島町側)から登るルートも存在する模様だが、地理院地形図には記載がなく、またこの時期は落ち葉の堆積もあってか道が極めて不明瞭なため、普段から登り慣れている方以外は踏み込まない方が無難である。

毛野無羅山・青佐山・御嶽山 『青佐山』の登山道は、主に北側と西側の2つが存在する様子だが、今回は後者から山頂を目指すこととする。
細い県道へ車を走らせ、溜池の近くに、かろうじて路肩駐車できそうな場所を発見。車を停めたら、登山口に向けて出発だ。
『青佐山』の登山道は、主に北側と西側の2つが存在する様子だが、今回は後者から山頂を目指すこととする。 細い県道へ車を走らせ、溜池の近くに、かろうじて路肩駐車できそうな場所を発見。車を停めたら、登山口に向けて出発だ。
毛野無羅山・青佐山・御嶽山 登山口までは、これまた1車線分しかない、さらに狭い舗装路の歩きとなる。道の周辺には民家も点在する生活道路のようだが、ここの住民以外は、安易に自動車で乗り入れない方が賢明かもしれない。ともあれ、写真の場所が、登山口に至る道への分岐点となる。
登山口までは、これまた1車線分しかない、さらに狭い舗装路の歩きとなる。道の周辺には民家も点在する生活道路のようだが、ここの住民以外は、安易に自動車で乗り入れない方が賢明かもしれない。ともあれ、写真の場所が、登山口に至る道への分岐点となる。
毛野無羅山・青佐山・御嶽山 十数分車道を登って、登山口へ到着。案内用の看板のほか、登山者用の簡易トイレも設置されている。
十数分車道を登って、登山口へ到着。案内用の看板のほか、登山者用の簡易トイレも設置されている。
毛野無羅山・青佐山・御嶽山 しかるのちに、いざ登山道へ進出。最初はしばし、左右に立派な竹が生い茂る間を進む。
しかるのちに、いざ登山道へ進出。最初はしばし、左右に立派な竹が生い茂る間を進む。
毛野無羅山・青佐山・御嶽山 竹林を抜けて、展望の開けた地点(後述)を鋭角に折り返すと、急坂に差し掛かる。病み上がりで運動不足の身体にはこたえるが、息をつかせつつ、一歩一歩、足を進めてゆく。
竹林を抜けて、展望の開けた地点(後述)を鋭角に折り返すと、急坂に差し掛かる。病み上がりで運動不足の身体にはこたえるが、息をつかせつつ、一歩一歩、足を進めてゆく。
毛野無羅山・青佐山・御嶽山 登山道は山頂付近で一旦、なだらかな尾根道に。
登山道は山頂付近で一旦、なだらかな尾根道に。
毛野無羅山・青佐山・御嶽山 そののち、ごく僅かではあるが、再びの急坂を登り切れば山頂は目の前だ。
そののち、ごく僅かではあるが、再びの急坂を登り切れば山頂は目の前だ。
毛野無羅山・青佐山・御嶽山 山頂は広場状になっており、段切りされた周囲の地形から、かつてここに城砦が築かれていた名残を感じさせられる。
・・・が、現在はそこかしこに草木が生い茂り、二段構えにそびえ立つ鳥居が、ここに山神が祀られていることを示していたが、肝心の社殿は御覧の有様であった。
山頂は広場状になっており、段切りされた周囲の地形から、かつてここに城砦が築かれていた名残を感じさせられる。 ・・・が、現在はそこかしこに草木が生い茂り、二段構えにそびえ立つ鳥居が、ここに山神が祀られていることを示していたが、肝心の社殿は御覧の有様であった。
毛野無羅山・青佐山・御嶽山 山頂の案内板によると、かつて城砦が築かれていた頃は、周囲360度の展望が開けていたそうだが、現在は上述の通り荒廃しており、木々の間からかろうじて北側の景色が望めるばかりであった。
山頂の案内板によると、かつて城砦が築かれていた頃は、周囲360度の展望が開けていたそうだが、現在は上述の通り荒廃しており、木々の間からかろうじて北側の景色が望めるばかりであった。
毛野無羅山・青佐山・御嶽山 かなり深い所まで埋まってしまっているが、きちんと三角点も設置されている。
かなり深い所まで埋まってしまっているが、きちんと三角点も設置されている。
毛野無羅山・青佐山・御嶽山 上述の社殿に代わって、その廃材を利用したと思しき、小さな祠が建てられていた。紙垂や奉納されている月桂冠の瓶やラベルも綺麗なもので、これだけは比較的よく手入れされているようだ。
筆者も此度の登頂に感謝して手を合わせたのち、下山の途に就くこととした。
上述の社殿に代わって、その廃材を利用したと思しき、小さな祠が建てられていた。紙垂や奉納されている月桂冠の瓶やラベルも綺麗なもので、これだけは比較的よく手入れされているようだ。 筆者も此度の登頂に感謝して手を合わせたのち、下山の途に就くこととした。
毛野無羅山・青佐山・御嶽山 帰路においては、往路で辿った道をそのまま引き返す形とした。季節的な条件からか、足元は落葉に覆われており、先述の急坂で足を滑らさせぬよう、用心して下ってゆく。
帰路においては、往路で辿った道をそのまま引き返す形とした。季節的な条件からか、足元は落葉に覆われており、先述の急坂で足を滑らさせぬよう、用心して下ってゆく。
毛野無羅山・青佐山・御嶽山 今回の山行にあたって、最も良好な瀬戸内海の展望を得られたのは、上述の、登山道が鋭角に折り返す地点に位置する展望台であった。
今回の山行にあたって、最も良好な瀬戸内海の展望を得られたのは、上述の、登山道が鋭角に折り返す地点に位置する展望台であった。
毛野無羅山・青佐山・御嶽山 ともあれ、その後は特にこれといった問題もなく下山完了。
後は、瀬戸内海に面した高台の集落の趣を楽しみつつ、麓の路肩に待つ愛車の元へ向かうばかりだ。
ともあれ、その後は特にこれといった問題もなく下山完了。 後は、瀬戸内海に面した高台の集落の趣を楽しみつつ、麓の路肩に待つ愛車の元へ向かうばかりだ。
毛野無羅山・青佐山・御嶽山 帰り道で立ち寄った海岸から望む『青佐山』(写真右)。
堤防に腰かけて、缶コーヒーを片手にお饅頭を頬張りつつ、その姿を眺めてしばし黄昏る筆者であった。
帰り道で立ち寄った海岸から望む『青佐山』(写真右)。 堤防に腰かけて、缶コーヒーを片手にお饅頭を頬張りつつ、その姿を眺めてしばし黄昏る筆者であった。

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