活動データ
タイム
05:49
距離
6.2km
のぼり
655m
くだり
658m
活動詳細
すべて見る【アクセス】 4月16日に立山黒部アルペンルートが全線開通しました。立山駅から室堂までの料金は往復4,310円です。時刻表ではケーブルカーの始発は7時ですが、混雑を避けるためかそれ以前から臨時便が出発していました。アルペンルートは連休終了までの土、日曜日、連休中はかなり混み合うことが予想されています。立山駅の駐車場が満車となったり、乗車券の発券制限もありえるようです。 【お天気】 晴れ〜薄曇り 【感想/記録】 立山黒部アルペンルートが4月16日に全線開通となりましたが、土曜日なのでかなり混み合うことが予想されました。乗車券は電鉄富山駅で前日の15日午後2時から先行販売されるとの情報を、アルペンルートのオフィシャルホームページで得ました。たまたま15日の午前中は富山市で会議だったので、千載一遇のチャンスとばかりに午後から休暇を頂き、乗車券を購入することに。昼食を食べて駅周辺をぶらぶらしても時間があったので、駅前のマリエ(商業ビル)の好日山荘に暇つぶしに行こうかと思い歩きだしました。マリエに行く途中の電鉄富山駅の様子を念の為に確認すると、1時30分前なのに既に長蛇の列。すぐに行列に並びましたが、日頃は行列を見た事も並んだ事も無いイナカモノなので驚きでした。乗車券はオフィシャルホームページから予約できますが、人気のある時期は相当前から予約せねばならず、天候を見極めて日を決定できないので、リスクが高いと言えるでしょう。 行列の半分以上は海外からの観光客で、中華系や東南アジア系の方が多かったようです。海外からの旅行客に対応できるように、おそらく富山県から委嘱された英語が母国語の方が案内役になって、観光客に対応していました。立山黒部アルペンルートの人気の高さと、北陸新幹線の開業効果が実感できました。3時前にようやく乗車券が買えるまでに行列が進みましたが、電鉄富山駅では立山駅から室堂までの乗車券は買えず、必ず電鉄富山駅発の乗車券になると説明され、納得はできませんでしたが、ここまで並んで乗車券を買わないという選択肢は無く、2,400円も高い6,710円で電鉄富山駅から室堂までの乗車券を確保しました(ー ー;)。 結局電鉄富山駅から立山駅までの電車は利用せず、立山駅には自家用車でやってきました。6時半前に立山駅に到着するともう乗車券の販売が始まっており、駅周辺はかなり賑わっていました。一週間前のプレオープン時の静けさが嘘のようです。見渡すとバックカントリーの方がかなり多いようです。この時間帯に窓口に並ぶと乗車できるのはかなり遅い時間になったようです(汗)。乗車券は高かったですが、スムーズに乗車できたので良しとしますか。7時のケーブルカーに乗車し高原バスを乗り継いで8時頃に室堂に到着しました。 室堂で登山届を提出して日焼け止め対策をして、一ノ越へ向けて出発。室堂の朝の気温は-1.3℃と晴れていると低いですね。無風で日差しがあったので歩いてもいないのに暑い。雪は締まっていたので、アイゼンを着けて進みます。浄土山のトラバースは高度を上げ過ぎて斜度がキツくなり、ちょっと失敗でした。スキーの方は斜度のキツさに苦労されているようでした。ここはなるべく高度を上げないのが正解でしょう。一ノ越までは直登せずジグザグに進みます。徐々に風が強くなり、一ノ越では風速10mを越すくらいの強風(ここでは微風か?)でした。 ここでハードシェルとバラクラバを着込み、ピッケルに装備を変更し、ストックとワカンはデポして雄山を目指します。ここからは雪と岩のミックスで歩きづらく、雪の状態もあまりよくありませんでした。登りだしてすぐに斜度のキツイ雪面があり、ピッケルでステップを切ってなんとか登りました。アルペンルート開通初日だったので、先行者が少なく良いルートがありませんので、自分でトレースと行き先を眺めながらルートを決定しなければならないため、時間がかかります。 立ち休みしながら標高を上げて、ようやく雄山に到着しました。雄山神社の社務所の前は雪で埋まっており、もしも滑落したら、はるか下まで一気に行ってしまいそうです。ザックをデポして、雄山神社へ無事登頂しました。ここからさらに先の大汝山まで行って帰ってきた方もいらっしゃいましたが、さらに厳しそうなコースになるので、雄山までにしておきました。今日は霞みがかかって山頂からの眺望は今ひとつでした(~_~;)。山頂で昼食を食べてから下山しました。 下山する頃には気温が上がって山頂でも雪が腐り始め、アイゼンが効きづらくなって気を使います。 岩場でのアイゼンでの歩行は苦手なのですが、雪が滑りやすくなっていますので、なるべく岩場を足場にしておりました。一ノ越に近い斜度が急な雪面は雪が腐ってグズグズで、アイゼンが効かず滑落しそう。ピッケルでステップを切ったり、岩をつかんでなんとか降りました。途中からはバックカントリーの方が続々と登ってこられ、すれ違いにちょっと時間がかかりました。中にはピッケル無しのスノーシューで、急な雪面を登ろうとしている方もおられましたが、ちょっと無理だと思います。一ノ越に到着すると、長野県側からの入山者が増えたためか、バックカントリーの方で賑わっていました。ハードシェルを脱いで装備を変更し下山します。下山時はピッケルをしまったのでシリセードはせず、直下降してどんどん標高を下げます。室堂山荘からみくりが池を周回して室堂ターミナルに戻って来ました。 今回は時間があったので初めて雪の大谷にまで行って来ました。今年の最高点は13mと、暖冬のため低いようですが、下から見ると見上げる高さです。ちなみに昨年は19mでした。雪の大谷は観光客でいっぱいで、確実に総曲輪通り(ローカルネタ)よりも賑わってました。室堂ターミナル寄りのところは山王さんの祭り(これもローカルネタ)か、と思うくらい混んでいました。帰りの室堂ターミナルも激混みでしたが、幸いすぐにバスに乗れました。混んでいた割には早く立山駅まで戻ってこられラッキーでした。今回の雄山は急な斜度の雪面と、アイゼンの効きづらい雪質で、雪のある時期の中で一番手強かったですね。 長野県側からだと輸送能力の限界なのか、到着が遅くなるようです。今日のように混んでいると立山駅からは(室堂ターミナルからも)臨時便をドンドンだしてお客をさばいてくれます。高原バスが走る道路の除雪費用は一億円を超すそうです。最近はショベルカーにGPSが付いているので誤差50cmほどで除雪できるとの事でした。雷鳥沢キャンプ場はもう水もトイレも使用可能とのことだったので、今度はテント泊でもしましょうかね。 【注意点】 雪は締まり気味で、一の越よりも上はクラストしている部分もありましたが、気温が上がると腐ります。みくりが池付近はかなり踏み抜くところもありました。心配な方は、スノーシューかワカンを持っていた方が良いと思います。晴れていると紫外線がかなり強いのでつばのある帽子、サングラス、日焼け止めクリーム、ネックゲーターなどの日焼け止め対策が必要です。今回は薄手のネックゲーターで顔を覆ったため、あまり日焼けはせずに済みました。 アルペンルートの乗り物にはスキー板などの荷物には別料金がかからなくなりましたが、カバーなどで保護する必要があります。 立山は天候によっては真冬に逆戻りします。アイゼン、ピッケル等の冬山装備が必須です。 富山県の条例で11月と4月~5月に登山やバックカントリーで立山に入山される方は、入山届の提出&ビーコン携帯が義務化されています。 【コース状況】 室堂から一ノ越までは平年より少ないながらもまだ雪がタップリとあります。一部では雪崩のデブリも見られました。ここを通過するときには踏み抜き注意です。一ノ越以降の稜線は雪と岩とのミックスとなりますが、雪の状態が気温によって変化しますので、雪面の状態とアイゼンを効き具合の確認が必要です。
活動の装備
- オリンパス(OLYMPUS)M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
- バーグハウス(berghaus)チベッタ ジャケット
- サロモン(SALOMON)BRILLIANT PANT UNION BLUE
- マムート(MAMMUT)Spindrift Guide45
- モンベル(mont-bell)アルパインクルーザー 3000
- モンベル(mont-bell)LXF-12アイゼン
- サーモス(THERMOS)山専用ステンレスボトル FFX-500
- モンベル(mont-bell)GORE-TEX アルパインスパッツ
- マムート(MAMMUT)Plano Jackettwilight
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