活動データ
タイム
14:31
距離
20.1km
のぼり
1655m
くだり
1647m
活動詳細
すべて見る鈴鹿セブンMt、2座目雨乞岳にやって来ました。と言っても、今日の主目的は鈴鹿の奥座敷、天空の別天地、イブネで初めてのテント泊を敢行することです。 ルートは甲津畑から千草街道を歩く滋賀県側を選びました。このルートは距離が長い分、勾配が緩やかで重いテン泊道具には有利と思ったからです。 今日の相棒はノースフェイス、あまりブランドに拘らないので30リットルは適当に選んでいるのですが、これは拘って品質チェックの上選んでいます。 まず、作りが30リットルとは次元が違います。全体的に極めてオーソドックスな構成にチャックなどの部品も品質感が段違い、細かい所も強固に作られていて非常に安心感があります。 デザイン上のアクセントになっている、表の2本のポケットも結構容量があり、小分けして収納することで、山行中に雨蓋を開ける事が激減しています。 背負うと後ろに引っ張られるような重量に、若干の不安を抱えながら出発です。 スタートは平坦な林道をかなり歩きます。通行止め看板がはずされていて、奥の千草街道案内板の駐車場まで行くことが出来ますが、落石多いし、今にも崩れそうな斜面の道の奥なので林道起点から歩いた方が無難です。 その起点は路駐になりますが、今日は15台ほど駐車していました。 林道を抜けると渓流沿いの登山道に入ります。緩やかな登りで景観を楽しんで余裕の歩きが出来ます、しかも景色が刻々と移り変わるのでシャッターチャンスの宝庫、立ち止まっている時間の方が長くなってしまいます。千草街道、お勧めです。 蓮如上人隠れ家跡で小休止。ザックの重さが徐々に効いてきます…。 素晴らしい景観のシデの並木を過ぎたころ、ふくらはぎの違和感が本格化、ふくらはぎがツリ始めます。軟弱な体力を呪いながらだましだまし歩を進めますが、左足がツル事2回、そのたび座り込んで足を休めます。イブネには到達できないかも…?この時は不安しかありませんでした。それでもシャッターだけは押してましたが(^^;)。 一歩出せば、いずれイブネへ…、その気持ちだけで休み休み進むうちに徐々に足は収まって来ました。写真を撮るのに邪魔なので、最近は登りにはストックを使わないでいたのですが、それを思い出しストックを出します。進めます。 杉峠目前、禿の水場の手前の休憩小屋で、今度は右足がつってたまらずここで昼食にすることにしました。前途多難(^^;)。 なんとか回復して杉峠に到着。予定では雨乞岳を登ってからイブネに向かうつもりでしたが、時間的にも体力的にもそんな余裕はなくそのままイブネへ、初めての点線ルートに入ります。 YAMAPのログから、sinさんの「イブネで暮らす」で軌跡をダウンロードさせてもらっているのでそれほど不安はありません。 実際に歩くと、段々踏み跡は不鮮明に…、それらしい踏み跡が何本も見える…、道迷いの初期症状ですね(^^;)、下ばっかり見ていてはいけません!苦しい時ほど上を見よう! 見たらありました。赤いテープが一本の道を指し示していました。それでもGPSと首っ引きで進みます。それというのもイブネへのルートが木々越しに遠く見えるのですが、その尾根筋から遠ざかっているように感じるからです。この辺は地図で位置取りをしてもスケールが小さすぎて反って迷いそうです。 GPSに従って分かりにくい分岐を右へ取ると左目峠分岐に到着。ここからは迷いようのない踏み跡が続きます。 イブネへの登り返しの急登で足ツリがぶり返しますが、もうすぐ、で頑張ります。 イブネに立つと、目も前に広がる別世界、一面の苔の群生、周りを取り囲む白骨木、この風景は一見の価値があります。 先着パーティの若いお二人に挨拶して、幕営場所を見つけます。事前に描いていた眼下に市街が一望できる理想の場所に設営、今は倒産してしまったマウンテンダックスを組み立てます。 良くできたテントで簡単に設営終了、U.Lの追及には向かないテントですが居住性、使い勝手は一流だと思います。今なら半額(以下?)ですよ(笑) ひとしきり散歩して、若いお二人に教えてもらった源頭(彼らはそこを水場にしていました。もちろん沸かして使います。生で飲んじゃダメ!)を見に行ったり。 夕飯をルンルン気分で作っていましたが、楽しいのはここまで。雨に降られます。 食事もそこそこテント内に避難、その後雨は夜明けまで止むことはありませんでした。 月齢と曇り予報で星空は期待していませんでしたが、夜景をみながらまったり過ごす計画はおじゃんになってしまいました。また次回に期待。 翌日は9時頃快晴に、次の目的地雨乞に向かいます。杉峠にザックをデポし、急登を軽やかに、空身だと息も切れません。ここでは色々な人から話を聞く事が出来ました。 アルプスを縦走する人からは、テント装備だと足がツルのは避けて通れないとの事でした。自分もよくそうなるとの事。慣れですよ…。と言ってもらいました。 帰路は陽光の中、美しい千草街道を堪能して帰ります。もっとも後半はおなかが空いて(もう湯を沸かすのも面倒になっていたので)突然思い出した永源寺そばで頭がいっぱい。 絶対に寄って行こうと歩を進めるのでした。
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