活動データ
タイム
02:37
距離
2.3km
のぼり
144m
くだり
159m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る関東在住の友人を頼り、越後湯沢へ遠征。そこを拠点に、天候含め 色々な条件良ければ、谷川岳、白毛門(しらがもん)に挑戦しようと計画は立てましたが… 折しも 今冬最強寒波の影響で、 日本海側は大雪に見舞われました。10日早朝、土合のロープウェイベースプラザには、スキー客はいても、登山者はゼロ。頂上駅の天神平付近は、風速20mの暴風、昨夜からの降雪30cm以上とのことで、とても太刀打ち出来そうにありません。 白毛門方面も、登山口に向かう道すら深い雪で覆われていました。視界も悪く雪も降り続いていたので、こちらも諦めざるを得ませんでした。 登山は無理でも、麓のトレッキングをと、谷川岳入り口のマチガ沢、一ノ倉沢を目指しました。ここは、かつてクライマーが集結、初登攀を競った岩壁の舞台。標高差1000mの大岸壁が連なるクライミングの聖地です。旧国道沿いを外さなければ1時間ほどで到達出来るのですが、旧国道の入り口すら分からないほど新雪が降り積もり、手探りで雪を掻き分け、胸までラッセルして進みました。なんとか旧国道に辿り着いても、深い雪がうねるように続き、吹き溜まりでは1m近くありました。左側は急斜面の林で、常に雪崩の兆しがないか注意して進みました。所々で、雪の表層(スラブ)を観察し、弱層を発見しました。先頭はポールを刺して雪の状態を調べながら進むので時間がかかりました。たまに、シュルンドのように大きな穴がごそっと空いているところがあり注意が必要でした。 マチガ沢に行くまでに、3回ほど沢状地形を通過しますが、3回目の沢が、樹木の少ない急なトラバース道で右下は崖の様に落ちていました。これには足が止まってしまいました。まだまだ時間も体力も余裕はありましたが、敢えてリスクを負って行くことはやめようと、そこで引き返す事にしました。 帰り道で、行きにはなかった大きな雪のブロックが何箇所か落ちていました。降雪と風の影響と思われましたが、通過中だったらと思うと背筋が寒くなりました。 気がつけば、私達の後ろから何組かのパーティが付いて来ていました。多分、トレースを見つけて 入ってきたのでしょう。すれ違う時に、雪崩の兆しの地形がある事を伝えました。 帰り道は、すっかりトレースが出来て楽々でした。行きの労力を思うと10分の1ほどです。パウダースノーの感触を味わい、豪雪地帯の凄さを知ったトレッキングとなりました。 翌11日は、晴れて風も収まり多くの登山者が山頂を目指したようです。しかし私達は京都へ帰るバスの中でした。😢 谷川岳が比較的安定して登れるようになるのは、天候が安定し、雪が締まって歩き易くなる3月ごろのようです。それまでは人を寄せ付けない厳しい山岳地帯だと改めて知りました。😓
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