活動データ
タイム
04:05
距離
3.6km
のぼり
475m
くだり
475m
活動詳細
すべて見るここ一週間は天気予報とにらめっこ、木曽駒ヶ岳の状況を注視。宿も予約したし晴れてほしいと願いつつ、何とか行けそうな天候なので決行。 千畳敷カール。天空に向かって伸びる一筋のトレースを有象無象が遮二無二に登る姿が、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を彷彿させた。そういう俺はさしずめカンダタというところか。そんなに悪いことはしてないし、いいこともしてるよ、お釈迦様。 かなりの斜度、ピッケルがないと登れない。アイゼンの着雪を確認しながら進む。 先行者が巻き上げる氷塊が上から降ってくる。方々で「降りはかなり怖そう」という声が。この辺りで早々に撤退するパーティも出ていた。 乗越浄土。表面は完全凍結。だが爪はしっかり食い込み、カールよりも安定感がある。まずは最初のパノラマを楽しむポイント。カールの登攀で疲れた体から思わず歓声が上がる。 宝剣山荘。左手に宝剣岳の勇壮な姿を見ながら通る。岩と雪と氷の世界、カッコいい。 前日に滑落死亡事故があったのを聞いたのは下山後だった。この時季エキスパートしか行けない山、いやエキスパートですら死ぬ。 中岳。宝剣山荘から一旦降ってからの登り返し。とにかく風が強い。ここで-15℃。長居できず先に進む。 最後のウイニングロードを登りきると木曽駒ヶ岳山頂(2956m)に。中央~南アルプスの山々が一望に。素敵すぎ る。 強風で置いたザックが飛ばされ雪面に滑落させてしまう人を目撃。Mちゃんもグローブが飛んだ。危なかった。 山頂神社で安全祈願。無事登頂したことを3人で喜び合うが問題は復路。カールの傾斜を無事降れるのか。 案の定、カール降りは30人以上の大渋滞。渋滞の先頭は装備と経験が不十分な20代男性の亀下山。立ち止まっているこちらの体が冷えてしまう。大迷惑。 確かに怖いし誤れば滑落する。後ろ向き姿勢でアイゼンの前爪とピッケルを効かせて緊張しながら下降。良くも悪くもカールの印象が強く残った。何しろ無事で帰還できて良かった。 下山後はこまくさの湯に溶ける。駒ヶ根名物のソースカツ丼、山中でろくなもの食べてないから余計に旨かっ た。明治亭は¥1340、ここなら¥900でサラダ付き&大盛サービス。十分です。 忘備メモ:12本アイゼン、ピッケル、ヘルメット、バラクラバは必須。アイゼンはしっかり研いでおくべき。逆にストック、ワカンは不要。ゴーグルとサングラス、両方持ったがサングラスのみ使用。体感的には風速は15m前後。コンデジのバッテリーは低温でしばしば機能不全、スマホは胸ポケットに入れておけば問題なし。トイレはないので必ず出発前に済ませる。
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