冬の千畳敷カール’（２日目）

前日からホテルに宿泊し、本番スタート。ただ、相方の足取りが重い。途中まで頑張っていたけど、傾斜がキツくなると引き返すにも独りでは厳しくなって来るので、序盤で撤退を決意。残念ですが、引き返せる間に決めるのも賢明な判断だと思います・・・と言う事で、ひとりで行ける所まで行こうと思い、再スタート。平日なので好天気にもかかわらず人は少なめ。淡々と登って行きます。終盤（オットセイ岩から少し上）の斜面はなかなかのコンディションでした・・・数人のグループの方が登れなかったのか、やや渋滞・・・止まっていても仕方が無いので、横を抜いて上って行く。最後は完全な凍りで一瞬躊躇したけど、アイゼンを１歩１歩、ピッケルも１振り１振り確実に突いて行けば結構突き刺さるレベル。休憩する間もなく一気に乗越浄土まで登りきりました。乗越浄土でどうしようかと考えましたが、結果的に少しウロウロして下山へ。オットセイ岩少し上までは、四つん這いで下り、そこからはシリセードーで一気に下りて来ました。 今回は厳冬期の八兆坂の往復のみでした。事前のリサーチでは冬のアルプスの入門的は感じで書かれている方が多いようですが、私個人の感覚では決してそんな事は無く、１歩間違えるとケガでは済まない事は確実で、非常に緊張を強いられる所だと思います。実際私が来た数日前にここで滑落された方もおられたようだし、宝剣岳では亡くなられたそうですし・・・ホンマ、他人ごとでは無い事を実感しました・・・ 装備に関しても、ピッケル無しの軽アイゼンで来られた方もおられたのが、少しショックでした・・・私もあまり人の事は言えないかも知れませんが、今後私自身も人に迷惑をかけないレベルで山を楽しもうと思いました。あと、相方には折角ここまで来たのに、乗越浄土まで一緒に行ければと思っていましたが、凄く残念です・・・でも、体調の事を考えて良い判断をしてくれたと思います。機会があれば是非また一緒に行きたいです！！ 追伸、行く前に色々とアドバイスを頂いたヨッシマンさん、ホントに有難うございました！！！