活動データ
タイム
14:03
距離
18.3km
のぼり
1329m
くだり
1326m
チェックポイント
活動詳細
すべて見るチェーンスパイク・軽アイゼン&ストックで楽しめる雪山遠征がしたい!というわけで、八ヶ岳の黒百合ヒュッテを目指してきました。最大の目標は黒百合ヒュッテでビーフシチューを食べること。それ以外は天気と元気と雪次第。 (一日目) 渋の湯駐車場~黒百合ヒュッテ~東天狗岳~中山展望台~黒百合ヒュッテ (二日目) 黒百合ヒュッテ~にゅう~中山展望台~黒百合ヒュッテ~渋の湯駐車場 諏訪湖SAで休憩をとりながら、渋の湯駐車場駐車へ。諏訪湖SAお土産物屋さんとフードコーナーは24時間ですが、コンビニはありません。おにぎりと飲み物くらいは買えます。 渋の湯駐車場まで雪はほとんどなし。この日に限っては、スタッドレスもいらないほど。ただし駐車スペースはカチカチの雪なのでたぶんここでは必要です。そして噂の試練(苦笑)。事前にわかっていたのですが、やっぱり怒られる💦なかなか攻略には経験がいりそうです。 スタートして、ほぼ緩やかな登りの樹林帯を行くとまもなく黒百合ヒュッテへ。ここは軽アイゼンでばっちりです。 黒百合ヒュッテで早めのお昼・念願のビーフシチュー!喫茶は時期によるようですが、この日は9時から15時。その後お昼前まで荷物を整理しつつ休憩。宿泊の受付は到着時点でできました。部屋の案内は16:30~。布団のある部屋へはこの時間まで入れず、荷物もあげられないので、1Fの談話室でくつろがせてもらいます。素泊りだったので、自炊もここで。荷物は荷棚へデポ可能。 昼前に、行けるところまで行ってみよう、と東天狗方面へ出発。この日は曇天、翌日は晴れ予報だったため、そこまで激しい気候ではなかったものの人は少なめ。私の装備は、所詮チェーンスパイク。行けるところまで…行けるところまで…と言いながら、今年の雪の少なさに助けられたか登頂。すれ違う人全員が10本爪以上のアイゼンにピッケルで、こちらの装備は多分結構際どかったと思われます。でも雪の雰囲気的に、アイゼンはともかくピッケルよりストックのほうがよい感じだった気も。山頂からの景色は、曇天も味のある広大で迫力のある風景。とはいえさすがに山頂は強風で、写真を撮ったら早々に撤退。西天狗はもちろん行かず、一旦中山峠まで戻りました。 次は中山展望台を目指すことに。全体的に景色は真っ白なことが多く、足元のたっぷりの雪を楽しみながら向かいました。ちょっとしっかりした登りはありますが、このルートも軽アイゼンで大体OKそうです。登りきると、広々とした展望台。風も強くて、景色もあるような?ないような?でしたが、関西ではなかなか見ることのない景色にあらためて遠くまできたなあと感慨。 戻って黒百合ヒュッテ。100名超の宿泊者のうち自炊は10名とのことでしたが、自炊スペースはかなり限られ、食事の時間になるまでは食事つきの方々もごっちゃになってくつろいでいるので、なかなか自炊環境としては厳しめです。お早めに食事を終えられた方に譲っていただいて、どうにか調理&食事。消灯は20:30。3Fの屋根裏のようなお部屋で、早めに受付できたため1人1枚布団がありました。2Fは7人で5枚の布団だったとのことで、早出は大事。 2日目は朝いちばんからの晴天!!八ヶ岳ブルー、最高でした。 まず、6:30の御来光を見ようと中山峠へ。登る太陽、オレンジに染まる天狗岳、キラキラ光る足元の雪。御来光は何度見てもエネルギー満点ですが、どの山から見てもさほど変わらない印象でもあったところに、この時期ならではの色と風景。小屋から10分も歩けばこんな日の出が見られるなんて。氷点下17℃の極寒でしたが、耐える価値ある素晴らしい時間でした。 黒百合ヒュッテへ戻って、朝食。また荷物を置いて、今度はにゅうを目指します。ここも最後のにゅう山頂への道が岩になるので、行けるところまでとスタート。途中の景色が全部背景・青空で、もう感動!感嘆!雪質も天狗に比べて締まっていて、チェーンスパイクがよく効き、下りも登りも怖くない。 辿り着いたにゅうは、これまた今年の雪の少なさのおかげなのか、ほとんどその姿を見せていて、雪山状態ではなく、部分的に残った雪が凍っている程度。楽々登頂。登れなくても、その足元からですでに富士山は見えます。山頂からは、横岳・天狗岳・富士山・浅間山・南アルプス一望。富士山の感動は勿論ですが、ガトーショコラに憧れていた浅間山の冬の姿を見られたこともとても嬉しかったです。 中山峠に戻って、再び中山展望台へ。今日はなんといっても青空!雪の道、樹氷の木々の白色が青空に最高に映えて、昨日は見えなかった遠景もばっちり。 小屋へ戻ってデポした荷物を回収し、渋の湯へ。この帰り道も驚くほど一瞬でした。気持ちが明るいと山は何倍も楽になるなあと再確認。ここから30分程度の尖石温泉縄文の湯に寄って帰路へ。 雪山初心者のわたしが、行けるところまで・無理はしないと念じながら黒百合ヒュッテを中心に行ったり来たり遊んだ2日間。年により、日により、この最低限装備ではまったく歯が立たない場合が十分に有り得ると思います。特に天狗は、登ったはいいんですが、下りがかなりチェーンスパイクでは厳しかった…多分それでもかなり条件としては優しい日だったはず。わたし自身、来年も同じ装備で同じように行けるとは思えません!が、黒百合ヒュッテまでと、中山峠の御来光、にゅうの足元から富士山、中山展望台は大抵OKかな、と思われます。このあたりを行き来するだけでも十分に楽しく、雪の八ヶ岳・入門編を満喫できるはず。 昨年9月に訪れたエリアとほぼ同じあたり。まったく異なる風景は圧巻でした。次回は苔の時期ににゅうかな。まだまだ八ヶ岳、堪能したいです。
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。