爺が岳南尾根から鹿島槍ヶ岳

2016.05.02(月) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
11 時間 59
休憩時間
1 時間 54
距離
12.6 km
のぼり / くだり
1950 / 936 m
9
4 54
7
14
39
8
40
45
DAY 2
合計時間
7 時間 10
休憩時間
1 時間 1
距離
7.1 km
のぼり / くだり
460 / 1453 m
7
4 12

活動詳細

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今年のGWはどこも雪解けが早々に進行し、どこに行こうかと思案していましたが、どこも雪がないのであれば、前々から気になっていた、鹿島槍ヶ岳へ行こうと計画しました。 1日目:扇沢→爺ケ岳南尾根→爺ケ岳→冷池山荘→鹿島槍ヶ岳→冷池山荘 2日目:冷池山荘→爺ケ岳→爺ケ岳南尾根→扇沢 新宿からの高速夜行バスで5時過ぎに扇沢バスターミナル到着。準備を整え、5時30分に扇沢バスターミナルを出発。トンネルを越え、扇沢橋を渡ると左側に爺ケ岳柏原新道登山口があります。柏原新道は十分に手入れのされた一般登山道でテンポよく登っていきます。八ツ見ベンチを過ぎるとほどなく、爺が岳南尾根の入口です。柏原新道は、途中、雪渓で通行不可のためこの時期は南尾根経由で爺が岳に登りますが、南尾根は一般登山道ではありませんので安易な入山は慎むべきかと思われます。なお、この南尾根への入口には黄色い注意看板がありますので、見落とすことはないかと思います。 ここからは鬱蒼とした樹林帯の中を登っていきますが、基本的にルートは尾根伝いとなっています。また、雪はほとんどありませんでした。途中、笹の藪や倒木などもあり、歩き難いルートで精神的に疲れますが、赤布や踏跡もあり、上りで迷うようなことはありませんでした。樹林帯を抜けると、残雪の上を歩くようになり、9時過ぎにジャンクションピーク(JP)に到着しました。JPからは吹きさらしの尾根伝いを登りますが、ほとんど雪はなく夏道が露出していました。爺ケ岳南峰には10時40分ごろ到着。ここから眺める立山・剣岳は本当に迫力があり感動しましたが、一方、これから向かう鹿島槍ヶ岳は遥か彼方に見え意気消沈。そうは言っても時間もないので、意を決して出発。ここからは、立山・剣を見ながらの贅沢な雪稜歩きで、12時過ぎに冷池山荘に到着しました。 ここで、宿泊の手続きを済ませ、不要な荷物を預け、アイゼンを装着し、ストックをピッケルに持ち替え、13時頃、冷池山荘を出発。ここからの雪稜歩きも、左に立山・剣を見ながらの贅沢な雪稜漫歩でした。 15時過ぎに鹿島槍ヶ岳南峰に到着。頂上からの眺めは言うまでもなく、今まで見えなかった五竜をはじめとする後立山の山々をはじめ、四周最高の景色でした。時間がないので、北峰は割愛。 15時半頃、下山開始。17時半ごろ、冷池山荘に戻りました。 翌日は、6時半過ぎに山荘を出発。途中、爺が岳中央峰に立ち寄り、往路を戻り、扇沢13時30分発のバスに乗り、帰路につきました。 注意点等: ・今年は雪が少なく、事前の情報では稜線は夏道が出ているとのことで、白い雪山や雪稜歩きは諦めていましたが、GWスタート直後の降雪により雪景色となりました。自分は本当にラッキーだったと思うのですが、思わぬ冬への逆戻りに戸惑われた方もいたのではないかと思います。GWの登山は完全冬山装備は必須ですし、事前の情報収集も大事だと改めて感じました。鹿島槍ヶ岳の情報は冷池山荘のHPが有効ですので参照して下さい。http://www.kasimayari.jp/saisin.htm ・爺が岳南尾根は、上記のとおり、一般登山道ではありませんので、安易に入ることは慎むべきかと思います。ただし、基本的に尾根を登っていきますので、自分の場合でも上りでは迷うようなところはありませんでした。一方、下りでは、迷う箇所が何箇所かありました。迷ったときには、それ以上、下ることは避け、尾根に出たり、トラバースで対応し、ルートを発見できました。 ・爺ケ岳から冷池山荘、冷池山荘かた鹿島槍ヶ岳は思いのほか、距離があること、種池山荘は、この時期、営業していないことに注意が必要です。天候急変時の装備や対応について予め考えておく必要あろうかと思います。 ・爺ケ岳から鹿島槍ヶ岳への稜線は、東側に雪庇が発達しているので、近寄ることは厳禁です。悪天候の場合など、十分な注意が必要です。 ・冷池山荘では、宿泊者が少なかったため個室を提供して頂きました。お陰様で、前夜の不眠を回復、熟睡できました。この場をお借りして感謝申し上げます。 ・改めて記しますが、GWの爺ケ岳南尾根からの鹿島槍ヶ岳は、天候やその時点での山の状況によりますので、十分な情報収集と装備が必要と感じました。

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