秋麗。寒風山〜笹ヶ峰

秋晴れの日は、稜線歩きにかぎる。 ということで人気の高い寒風山から笹ヶ峰の縦走へ出発。 朝日に赤く輝く寒風山が美しい。 寒風茶屋横の登山口から桑瀬峠までは、わりと急峻な登りだけど長い距離ではない。 桑瀬峠でワンちゃん連れの方と休憩がてら情報交換。 登山道は全般によく整備されて、随所にはしごやロープ等の補助があって歩きやすい。 こりゃあ人気があるはずだあ。と思っていたのに、時間が早いためか寒風山頂上に人影は無し。 後から登ってこられる気配もないので、早々に笹ヶ峰へ移動することに。 この辺りの紅葉は少し早かったのか、それとも台風の影響か、ちょっと物足りない感じだけど天気は上々！ きれいな稜線を眺めながら気持ちいいトレッキング。 滑りやすい所もあったけど、寒風山から1時間くらいで笹ヶ峰に到着。 ここでも人影はない…寂しい。 それでも早めの昼食をとっていると、寒風山方面と丸山荘方面から2人登ってこられたので、色々とお話しをさせてもらった。 しばらく話し込んでいると急に天候が怪しくなり始めたので、早々に下山することに。 すると丸山荘からの方が、笹ヶ峰から林道に降りるコースは今が見頃だからと勧めてくださったので、そのルートで下山することに。 別れ際にストックの心配をしてくれたので、大丈夫ですよーと軽く返事をしたのだが、10分後にその心配の意味がよーく分かった。 すべる…滑る、止まらない。足を置いた地面ごと滑る。 落ち葉と前日の雨の影響で、一見なんでもないような所で滑りまくって、10回くらいは尻餅をついてしまった。 はずかしい…せっかく心配してくれてたのに。 滑りやい急斜面と格闘すること20分、やがてブナ林の中へと進むと目の前は黄と赤の光景がずーと広がっていた。 静だ。 時間が止まったような錯覚。 ときどき差し込む陽の光が葉の色をさらに鮮やか浮きたたせる。 ゆっくり、ゆっくりと歩いて林道へと降り立った。 林道からの紅葉もちょうど見頃で、滝と紅葉のコラボも楽しめて満足です。 今日、この時、この山を選んで大正解! 山頂でアドバイスをくれた方に大感謝!! 贅沢な山行でした。 山を始めて半年くらいの人間が言うセリフじゃないと思いますが、あえて… これだから山は、やめられない。