活動データ
タイム
05:28
距離
8.8km
のぼり
756m
くだり
758m
活動詳細
すべて見る登山口へ着くと霧雨であった。昨晩から降り続いた雨も、予報では朝から快方に向かい、晴れるとの事だ。カッパを着こむ程ではない。予報を信じて歩きだした。 百合谷の沢の水音を聞きながら、ゆるゆると標高を上げていく。大きな水音が聞こえてきたら、三段の滝が右前方に見えてきた。滝の風景は好物だ。しばし足を止め眺めた。 早々にミズバショウが見られたが、このあたりではすでに花は終わり葉っぱだけ。お化けのようなデカイ葉っぱになっていた。 名所の鎧岩は、雨で煙り、全貌をはっきり確認できなかった。雨で霞んでいたためか、あるいはこういう岩の風景になれない為か、異様な感じがして、ぞくっとなった。一人では怖い。 鎧岩を越えたあたりから、天然杉の巨木が目立ち始める。白山山域でこんな杉の巨木を見たことがなかったので、驚いた。美女平の立山杉に匹敵する大きさである。しかもブナと混在して生えている。 だが、いっこうに霧雨がやまない。行程の半分くらいのあたりで、杉の巨木の下で雨宿りをしてカッパを着た。戻ろうかとも考えた。 このあたりまで登ると、ミズバショウもシャクナゲも名残りではあるが、まだ美しく咲いている。今年も見ることができて良かった。もうちょっと行ってみよう。 ところが、標高1400~1500mくらいで、急に頭上が開け、青空が広がる。そして眼下に広がる雲海! そうか!ここで初めて気づく。登山口からここまでは、雲の中を歩いていたのだ! 下界は晴れていた、そして標高1000mの登山口は霧雨だった。とすると厚みが4~500mの雲の中を歩いて、そして抜けたのだ。 嘘のような晴天、気分が高揚する。足取りも軽くなり一気に頂上に着く。白山連峰と雲海を間近に眺める最高の展望台で、弁当を広げた。
動画
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