南木曽岳(蘭ルート)

2013.09.21(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 9
休憩時間
1 時間 50
距離
4.9 km
のぼり / くだり
603 / 816 m
1 6
3
1 11

活動詳細

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9月17日コミュファ光の契約コースを100МBから1GBに変更。屋内LAN配線はカテゴリー5なのでアッパー・リミットとなってしまうが、カテゴリー6での屋内配線には結構な金額がかかるのでそのままとした。今度のホームゲートウエイはルーターと300МBのWi-Fiも付いているのでまずはそれを試してから。 9月18日総合上飯田第一病院で網膜裂孔・網膜格子状変性と診断され急遽網膜光凝固術(レーザー照射術)を受けた。9月16日台風一過の青空を見ると明らかに今まで見たことのない糸状のくずが左目に現れておやおやと思った。まさかと思ったが典型的な飛蚊症の症状だ。4か月毎の定期診察日がちょうど18日でよかった。よーく思い出してみれば、その前にも左目にまつ毛がかかった様な見え方はあった。夜間左目に光の差し込みを感じることもあった。(光視症)ここ1か月くらいのことだ。裂孔は塞がれたが飛蚊症自体は治らない。うっとおしいが、それほど酷くはないと言い聞かせ付き合っていくしかない。 登山レポートなのに前段がとても長くなってしまった。9月2度目の三連休は天気がよさそうだ。8月3日以来の山行だ。久しぶりの山に気合が入り、4:00前に起床。自宅を4:23に出発し19号線を中津川まで走り落合大橋を渡ってすぐ右折。狭い道を東に進むと7号線(旧中仙道)に合流し、馬籠宿-馬籠峠と走り妻籠大橋を渡り256号線(大平街道)に入る。ナビ・ターゲットの南木曽温泉木曽路館を通過してその先注意して南木曽山麓蘭(あららぎ)キャンプ場の案内看板を探し左に入る。林道を所々の案内看板に従い北上し、蘭キャンプ場を横に見て暫く行くと広い駐車場が見つかった。さらに100m上ると6:14避難小屋前の駐車場に着いた。自宅から高速道路を利用せず1時間50分で到着。既に2台止めてある。もう出発したのかな。避難小屋に置いてある登山届に記入して6:22スタート。GPSロガーが衛星を拾わないので出発早々モタモタしてしまい、6:26車止めゲート右側の自然探勝園入口から入る。(結局GPSロガーがログを拾い出したのは登り下りの分岐点を過ぎたあたり6:55からだった。へたれメ!)6:32一旦林道に出る。少し歩くと左手に登山口がある。6:39ここから本格的な登山道が始まる。沢を渡る橋の手前で先行する若者を追い越した。この流れは額付川(ぬかづきがわ)源流だと思います。流れから離れて涸れた沢道をしばらく登ると6:50分岐に付く。看板には南木曽岳2.1Kmと書いてある。入口の看板が2.2Kmだったのにそれはない。看板があてにならないのはよくあること。この先左道は登り専用、右道は下り専用の一方通行にしてあり、時計回りで周回してここに戻ってくる。6:52金時の洞窟。6:58至頂上1.4Km地点。7:02喉の滝。どれが滝だかわからない。7:06金明水。最後の水場のはずだが水なんてどこにも流れてない。ここから最初の鎖場が始まる。と言っても梯子の補助的なものだが。7:09至頂上1.1Km地点。7:15高野林看板。高野槇の巨木がそそりたつ。看板のすぐ向こうに巨木が倒れて道を塞いでいる。二股に別れた様がナナちゃん人形の長い脚のようだ。道はますます急になり汗をいっぱいかきながら奮闘すると明るい場所に出た。7:27ここが鎖場と木の桟橋の分岐ポイント。今までの鎖場と区別して上の鎖場と呼ばれる所だ。以前は鎖を利用して岩場を上るルートだったのだが、安全に配慮して岩場を巻くように桟橋の登山道が新設されたのだ。登山道の矢印は桟橋の方を誘導していたが、ここはオトコ啓次!左の鎖を選択。しっかり鎖を握っていればそれほど危険ではない。岩場からは手前の山の奥に恵那山が遠望できる。距離にして約50mの鎖場はあっけなく終わった。でも、桟橋との合流点はどこだったのかなあ。7:37至頂上530m地点。7:56カブト岩(が見える場所)。右手花崗岩の巨石が見えます。どの山でもこうした岩はカブト岩と名付けられる。急登と梯子の連続が終わった頃。紫色の野草が出迎えてくれる。僕でも判るリンドウだ。8:05あっけなく南木曽岳頂上に着く。ここまで1時間43分所要。立派な石碑を横に記念撮影。樹木に囲まれた山頂は眺望もなく、ひっそりとしている。ここからは一応下山道となるが、このコースの楽しみはこれからだ。三角点より2分くらいのところに巨岩があり南木曽嶽山大神が祭ってあります。三角点よりこの巨岩の高さだけ高いので、ここが南木曽岳の1679m最高地点なのでしょう。南木曽岳の標高情報が混在しているのはこのせいなのか。南木曽嶽山大神に参拝し、反対側にある柿其渓谷御嶽・乗鞍展望台に寄ってみます8:12。岩の上に出ると看板に違わず御嶽と乗鞍が姿を現しました。とても良い景色です。[柿其渓谷がどこなのかその時は分からなかった、19号線を挟んで山頂部から10Km位北西の方向] 降りて下山道に戻ると、あれソロの男性がこっちに向かって来きます。おかしいなあ一方通行なのになあ、とその時は思ったが、たぶん上の原ルートで登ってきたのでしょう。どのルートであれ頂上は確かめておきたいからね。さらに進むと樹林から抜けて一面の笹原に出て、避難小屋の赤い屋根が見えてきました8:22。避難小屋の横を通りちょっと行くと、女岩分岐になります。左方向上の原3時間10分、右方向下山道1時間40分の案内板。右に行き8:25展望広場着。ここがこの山のランドマーク展望台です。先客がいるのかと思いきや誰もいません。この展望広場は小高い笹原の中にあり、岩に上ると更に見晴らしがよい。まさに大パノラマが広がっている。山々の同定には御嶽山方面展望と中央アルプス連峰展望の案内板がとても役に立つ。岐阜県側の山で見る御嶽と乗鞍は右に御岳その左に乗鞍だが、ここではその位置関係は逆になる。槍のように尖っているので槍ヶ岳と間違えそうだがそれは前穂高だった。穂高連峰は標高日本第3位の主峰奥穂高、その左のギザギザ稜線が西穂高、その右の尖がった頂が前穂高と覚えるとよい。リンドウが彩る登山道を一度降りかけたが、なんとなく去り難く、もう一度戻り御嶽と乗鞍の雄姿を拝む。何度見てもイイネー。まだ誰もやって来ないが8:40展望広場を後にする。笹原の下山道を快適に進む。緑の笹原なかに花崗岩の巨石が点在しているが、山頂部の方向に左を向いて座っている動物のような特徴的な岩石群が見える。下山道からも御嶽・乗鞍・中央アルプス連峰が見晴らせる箇所がある。この山の山上部は高原状に広がりがあり自然庭園のようで本当にスバラシイ。9:02下山道と摩利支天分岐。まっすぐ行くと左頭上に石碑がある。摩利支天大神と掘ってある。[摩利支天とは陽炎(かげろう)を神格化したものである。摩利支天の原形となった尊格は古代インドのヴェーダ神話に登場する暁の女神ウシャスであろう。陽炎は実体がないので捉えられず、焼けず、濡らせず、傷付かない。隠形の身で、常に日天の前に疾行し、自在の通力を有すとされる。これらの特性から、日本では武士の間に摩利支天信仰があった。] もう少し先が摩利支天展望台9:05。摩利支天の峰もひとつのピークで標高1675mと南木曽岳山頂とそれほど変わらない。突端の岩をよじ登れば急降下の断崖絶壁が待っているはずだ。岩の左から上がれそうだが足場が心もとない。行こう。いや待て。オトコ啓次!どーする。やっぱヤーメタ。岩に上らなくとも眺望はそれなりに利く。恵那山と南木曽岳山頂部が見える。ここでブランチとする。ランチパックは気圧で膨らんで潰れずにフカフカのままだ。9:17出発。9:19下山道分岐。山上部滞在時間1時間15分。ここからは標高差500mの激下りが待っている。9:22登山口まで2.0Km地点。右に階段があり第一展望台とある。これがたぶん今日最後の展望台だろう。迷わず行ってみる。梯子を登り3名以上乗れそうにない狭い岩の上に立つ9:29。恵那山方面が見渡せる。絶景をバックに自分写真を撮る。右手奥には南木曽岳山頂、その手前には摩利支天の大岩とさっきまで居た場所を見上げる形で確認できる。摩利支天の峰はこぼれ落ちそうな巨石の連続が見事だ。ふたたび下山道に戻り、この先も只管危険な下りを行く。鎖やロープが垂れ下がっていて、頼りにしたりしなかったり注意して降りる。全く気の抜けない下山道で急降下の過酷なショックに膝が笑い出した。「ハハハ」でなく「ヘラヘラ」と力なく。梯子から降りた際、一歩で止まらずたたらを踏むこともあった。樹木に隠れているので高度感は感じなかったが噂どおり過酷な下山道だ。10:28やっと分岐に着。一方通行になっている理由がよく分かった。南木曽岳の登山道は傾斜が急で道幅も狭いため、こうでもしないとすれ違いで事故が起こりやすくなってしまうのでしょう。ここからは穏やかな下山道で余裕も出てくる。夫婦連れとすれ違う。山頂のコンディションを聞かれたが、「最高ですよ。」と言ってやった。10:36沢を渡る橋通過。10:42登山口林道出会い。自然探勝園のなかでこれから登る男女5名ほどの若者とすれ違う。10:52男岩女岩分岐。180mと近そうなので寄り道を決める。10:57渡った橋の奥が男滝。三角州の向こうの奥が女滝。結構水量があってちゃんとした滝。二つとも残念な滝ではなかった。11:06駐車場に戻る。摩利支天分岐からは1時間45分所要。駐車場は満車。11:18出発。三連休初日の好天日。にぎわう馬籠宿を通過して19号線に乗り、渋滞している多治見市街地を避け愛岐道路経由で13:17自宅着。 南木曽岳は標高としては劣るものの御嶽山・木曽駒ヶ岳とともに木曽の三岳に数えられており、古くから信仰の山として修験者に登られていたそうだ。また、南木曽岳・風越山・糸瀬山の三山が木曽三山と言われていてみな登山の対象となっている。 この山は木の梯子が無数に架けられていて、急登になると穏やかな土の地面をほとんど見掛けない。下りは下りで急降下の難所が続く。よって、登りも下りもそれ程時間は変わらない。所要時間の割にはとてもハードな山と云う印象。でも山頂部は穏やかで雰囲気のよい別天地。あれだけ眺望が良ければ冠雪で白くなった御岳や中央アルプスも見てみたい。必ず来春また来よう。帰ってから腿の張りを覚えた。久しぶりの登山だったからか、下りのダメージなのか?膝への負担を考えれば梯子階段は恰好悪くとも後ろ向きで降りたほうがよかった。反省。

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