かつての信仰の山も、今は‥蟲ヶ峯

最近、飲用の水は、山の水か、井戸水にしている。その水が切れたので、中島町の藤の瀬の霊水を汲みに行くこととした。今日は昼から所用もあり、長い山行はできないが、能登の山歩きの本に載っていた、「蟲ヶ峯」が近いので水を汲んだ後に、寄ってみた。 蟲ヶ峯は、近所の人たちから「町屋の御前」と呼ばれ、親しまれてきた山岳信仰の山らしい。 大平の集落に車を止めさせてもらい、林道を歩いていく。 きれいに整備され、まっすぐに伸びた杉林が見事だ。タニウツギやキリシマツツジの花も路肩に満開に咲いている。舗装路なので短時間なら歩くのは楽だ。この山一帯は、現在は風力エネルギー基地になっていて、大きな風車がうなりを上げて現れた。真下に立つと異様な感じだ。 頂上神社の場所は、うっかりすると見落としそうな所にあった。神社への案内看板も風化して全く意味をなさない状態になっていた。林道から少し入っていくとほこらが見えてくる。趣のある良いところだった。