タフだね!大月地獄谷。

2014.11.08(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 49
休憩時間
37
距離
9.0 km
のぼり / くだり
1019 / 993 m
3 56
51

活動詳細

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自宅近くにあり、気になりながらも、そのおどろおどろしい名前に気後れしていた大月地獄谷。すぐ西にある六甲屈指の難コースといわれる西山谷を踏破したことに気をよくして(いい気になって)、挑戦することにしました。げに恐ろしきは中高年登山者の思い上がりか・・・・ いずれにしても、熟練者向きの難コースで入っている人も少ない(今日は誰にも会いませんでした)ですので、もし行かれるならば複数の登山記録を参考に、十分な下調べをお勧めします。 神戸市バスの渦森橋バス停からちょっと戻り、住吉霊園に向かう舗装路に入っていきます。5分ほど登ると最初のヘアピンカーブがあり、その頂点から山に入っていく登山道が始まります。いきなり砂防堰堤を2つ、右から巻いて越えます。これからひたすら川原と堰堤越えを繰り返します。テープやリボンも多くありますし、踏み跡も比較的しっかりしていますので、迷う危険は少ないと思います。 大きな堰堤にはタラップがついているものが多いので(比較的新しいもの)、それを使います。「楽チン」と思っていましたが、これも続くとうんざりしますね。かえって始末の悪いのが古くて低い堰堤で、手がかりがなくて越えるのに苦労したりします。 いいかげん飽き飽きしたところで、ようやく最初の滝「紅葉滝」に着きます。ロープに従って滝の右側の岩棚を登ります。すぐ上の堰堤を左のタラップで越えると、前方に鋼製の堰堤が現れます。異彩を放っていますが、われわれ登山者にとっては高巻かなくていいので助かります。そこからF1地獄大滝はすぐです。 地獄大滝は、名前こそ恐ろしいですが(「閻魔大王」的な響きですよね。流れているのは水ではなくて血、みたいなイメージ)、実にすばらしいスケールと姿をしています。垂直に切り立ったゴルジュの奥に、巨岩を二つ抱え込むように落ちる2段の滝は、20メートルはあるでしょうか、しばし見とれてしまうほどです。これを見られただけでも来た甲斐があった、と思えます。これまでの面白くもない堰堤越えの数々も、許してやろう。ささ、苦しゅうない、近う寄れ。・・・てなもんです。 地獄大滝は左手前の巻き道をたどり、落ち口に出ます。上から見ても、かなりの迫力です。 すぐにF2が現れ、右側を巻きます。 ここから、また堰堤越えを繰り返し、「A-7」看板のすぐそばにF5の滝が現れます。ここには、右側にロープがありますが、傾斜が急な上に滑りやすい岩棚を登ることになります。ほとんどロープに頼って必死で頑張りましたが、左側の巻き道が無難ですね。 ここからまた、堰堤をいくつか越え、滑滝状のF7の上に、F8が現れます。ここは、右のザレた急坂にロープが下がっていますが、足場が悪そうだったので、左の岩棚を登りました。ホールドやスタンスはしっかりあります。木もつかみながら着実に登れば大丈夫です。 この後は、特に見るべきものもありません。ひたすら藪こぎ気味に川原を進み、低い堰堤をいくつか越えます。A-9の看板が現れたら、このあたりから沢筋を左に離れて、急登が始まります。「ちょっと急すぎるんちゃう?」と思って周りを見たら、テープやリボンが見当たりません。これは道を外したな、と思いましたが、こんな急斜面でも踏み跡はありましたし、終わりが近いのもわかりましたので、そのまま頑張っていると、もっとはっきりした踏み跡に合流しました。やっぱり外してましたね。そこからすぐに、ほんとにいきなり、と言う感じで六甲全山縦走路の「みよし観音」に飛び出しました。今日はじめて会うハイカーをびっくりさせてしまいました。 ここまで、歩き出してから約3時間半、タフなコースでした。 後は車道を西にたどり、六甲オリエンタルホテルを左に折れて、お気に入りの天狗岩から南尾根を一気に下って、渦森台に戻ってきました。 大月地獄谷は、同様に「熟練者コース」といわれる西山谷と比べると、コースの長さ・標高差が大きい分、体力的にはキツイです。道を失う危険は低いですが、滝越えや堰堤越えの難易度は高いように思います。また、西山谷に比べて人が少ない分、道が藪気味ですし、川原の足元も不安定な浮石が多いようで歩きにくかったです。 総じて、西山谷はコンパクトで変化に富んで面白い、大月地獄谷はタフで難易度が高い、と言えそうです。 でも、地獄大滝は一見の価値あり、と言いたいです。経験者と一緒に行かれるとよいと思います。 ※GPSの軌跡がかなり右往左往していますが、電波状況が良くなかったのでしょう。そんなに右往左往した記憶はありません。

六甲山・長峰山・摩耶山 渦森橋バス停から少し戻り、住吉霊園への舗装路を登っていきます。
渦森橋バス停から少し戻り、住吉霊園への舗装路を登っていきます。
六甲山・長峰山・摩耶山 最初のヘアピンカーブのところから山に入っていきます。
最初のヘアピンカーブのところから山に入っていきます。
六甲山・長峰山・摩耶山 A-2の看板発見。
A-2の看板発見。
六甲山・長峰山・摩耶山 こんな堰堤をいくつもいくつも越えていきます。
こんな堰堤をいくつもいくつも越えていきます。
六甲山・長峰山・摩耶山 百均で買った手袋が大活躍。薄手のゴム(ラテックス?)引きで濡れないし滑らないし、スマホも操作できるスグレモノ。
百均で買った手袋が大活躍。薄手のゴム(ラテックス?)引きで濡れないし滑らないし、スマホも操作できるスグレモノ。
六甲山・長峰山・摩耶山 周りの景色が見えない沢コースでは、いま自分がどこにいるのかがわからず不安なもの。こんなタグをつけてくれた人に感謝。
周りの景色が見えない沢コースでは、いま自分がどこにいるのかがわからず不安なもの。こんなタグをつけてくれた人に感謝。
六甲山・長峰山・摩耶山 堰堤の高巻きにも飽きてきました。
堰堤の高巻きにも飽きてきました。
六甲山・長峰山・摩耶山 A-5の看板。取れかけてます。
A-5の看板。取れかけてます。
六甲山・長峰山・摩耶山 ようやくF0、紅葉滝。
ようやくF0、紅葉滝。
六甲山・長峰山・摩耶山 F0の上の堰堤は、左のタラップを登りますが、流れを渡らないといけないのでちょっと濡れます。
F0の上の堰堤は、左のタラップを登りますが、流れを渡らないといけないのでちょっと濡れます。
六甲山・長峰山・摩耶山 おなじみの鋼製堰堤。なぜか「ガンダム・・・」と言う言葉が浮かんできました。
おなじみの鋼製堰堤。なぜか「ガンダム・・・」と言う言葉が浮かんできました。
六甲山・長峰山・摩耶山 F1、地獄大滝。この滝を見れただけでも来た甲斐があった。
F1、地獄大滝。この滝を見れただけでも来た甲斐があった。
六甲山・長峰山・摩耶山 地獄大滝の落ち口から下を見る。高度感あります。
地獄大滝の落ち口から下を見る。高度感あります。
六甲山・長峰山・摩耶山 すぐにF2に着きます。
すぐにF2に着きます。
六甲山・長峰山・摩耶山 紅葉は始まったばかりでした。
紅葉は始まったばかりでした。
六甲山・長峰山・摩耶山 A-7の看板の後にF5の滝。
A-7の看板の後にF5の滝。
六甲山・長峰山・摩耶山 F5の滝。右側にロープがありますがかなり危険。自信のない場合は左側の巻き道を行きましょう。
F5の滝。右側にロープがありますがかなり危険。自信のない場合は左側の巻き道を行きましょう。
六甲山・長峰山・摩耶山 たぶんA-8の看板。落ちて埋もれていました。引っ張り出そうとしましたが、びくともしません。なんか、自然の力を見せ付けられた気がしました。
たぶんA-8の看板。落ちて埋もれていました。引っ張り出そうとしましたが、びくともしません。なんか、自然の力を見せ付けられた気がしました。
六甲山・長峰山・摩耶山 F8かな? 右側のザレた急斜面にロープがありますが、足場が悪そうだったので、左の岩棚を登りました。
F8かな? 右側のザレた急斜面にロープがありますが、足場が悪そうだったので、左の岩棚を登りました。
六甲山・長峰山・摩耶山 ロープウェイ(休止中)の索道が見えてきました。しばらくこれに沿って進みます。
ロープウェイ(休止中)の索道が見えてきました。しばらくこれに沿って進みます。
六甲山・長峰山・摩耶山 ここらあたりからは見るべきものはありません。こんな谷をひたすら踏み跡をたどって進みます。
ここらあたりからは見るべきものはありません。こんな谷をひたすら踏み跡をたどって進みます。
六甲山・長峰山・摩耶山 A-9。ここから激登り。
A-9。ここから激登り。
六甲山・長峰山・摩耶山 いきなりみよし観音前に飛び出します。休憩中のハイカーにびっくりされました。
いきなりみよし観音前に飛び出します。休憩中のハイカーにびっくりされました。

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