活動データ
タイム
03:08
距離
7.0km
のぼり
125m
くだり
943m
活動詳細
すべて見る■白谷山荘~白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう) 2日目、雷と雨の音で目が覚めた。晴れと思っていたので、まさかの雨にややショックだったけど、1ヶ月に35日雨が降るという屋久島はこんなものか。6時半、雨具、スパッツで下山開始。シカの宿、くぐり岩などの名がつけられた大杉が次々出てくる。しばらく行くと渡渉。タクシーの運転手が大雨のあとは要注意と言っていたが問題なく渡れた。さつき吊橋を渡ると、一般観光客が増える。渓谷美を楽しみながら飛流橋を渡ると人が減った。 ■白谷雲水峡~楠川歩道~楠川 バスで宮之浦に出ても良いが、始発バスは9時。バスを待つ間に下山できそうだと、宗像君が先に行っているはずの楠川(くすかわ)歩道(楠川まで杉材を搬出するのに使っていた道・・今はあまり使われていない)で下ることにした。 観光バス用の大駐車場を下に見ながら進んだ第2駐車場を右折。「行き止まり」の標識は一般客向け。しばらく進むと「楠川歩道」の入口を示す小さな標識があった。テープを頼りに、消えかけた道を下り、沢を渡渉。苔の着いた岩で滑らないように、一箇所川の中に入ったが、渡渉を終えて10mほど歩くと、もっと簡単な渡渉箇所があった。このあと、広葉樹と苔むした岩がつくる静かな森を沢沿いに下っていった。これこそ「もののけ姫」の原風景と思った。 滝の横の高巻きを下り、植林された杉林を抜けると、楠川登山道の標識が現れ、道はアスファルトになった。クワズイモやシダが茂る道を1時間歩くと楠川の村に出た。楠川歩道の入口に楠川歩道のいわれと、岳参り(集落の代表者が信仰の対象となる山に年に2回お参りする行事)の休憩所が出てきた。 ここで先に降りていた宗像君にまた出会った。「蛭がいたでしょ」というので、雨具とスパッツを脱いだら中から蛭が2匹出てきたのでビックリ!やられなくてすんだ。 ■楠川温泉~空港~資料館めぐり 楠川温泉が近いというので、約20分歩いて汗を流した。湯と水を調合しながら入る素朴な温泉だが300円は安い!宗像君は、風呂に入って初めて、横腹を蛭に吸われていることに気づいてビックリ!バス停で別れて、私は空港へ。 空港前でレンタカーを借りて、まず安房に行き、初日に行った「かもがわ」で刺身定食(トビウオ、キビナゴなどが旨かった)。そのあと、屋久島や屋久杉のことを知ろうと「屋久杉自然館」「屋久島環境文化村センター」へ。夕方の直行便で大阪へ帰り、気ままで楽しい屋久島の一人旅を終えました。 ■旅を終えて 屋久島の1日目は曇りときどき晴れ、2日目は雨のち曇り。眺望はなかったけど、深い緑の中をゆっくり歩くことができた。「屋久島では1ヶ月に35日雨が降るから、6月でほとんど降られなかったのは珍しいよ」と言われた。 いろいろな生物がからみ合いながら共に生きる屋久島は、今ふうに「生物多様性」などと軽い言葉では言い表わせない「生命の島」「奇跡の島」だと実感しました。宮之浦岳に登った、ましてや制覇したというより、深い森の中を歩かせてもらった感謝の気持ちです。屋久島、今度は「晴れ」のシーズンに行くよ! ≪おせっかい情報≫ ●交通機関はJALのシルバー割引(65歳以上で当日空席があれば全国一律13,300円)を利用した。利尻島行きでやや失敗したので研究したら、月火水は空いている(木金土は混んでいる)ことが分かった。シニアが出発するなら、GW・お盆以外の月火水が切符がとりやすいと思います。 ●宿は、当日のチェックイン時刻まで変更、キャンセルが可能な「booking.com」を利用して、天気予報をにらみながら変更を繰り返し、前日に決定して出発した。外国旅行にも便利です。 http://www.booking.com/index.ja.html 今回は素泊まり3500円を利用し、食事は街中で食べました。高いホテルよりこの方が気楽に楽しめます。 ●縄文杉やウィルソン株をめざす一般登山者は、梅雨明けと同時にどっと押し寄せ、荒川登山口から登るとのこと。宮之浦岳をめざすなら、標高の高い淀川登山口から入り、荒川登山口へ下山するのが賢明なようです(ガイドの泊さんの話)。荒川登山口からの一番バスは15時と遅く、タクシー代も馬鹿にならないので、今回のように楠川分れから白谷雲水峡に抜けるのもいいと思います。 ●下山後、レンタカーで「屋久島町立屋久杉自然館」(安房)、「屋久島環境文化村センター」(宮之浦)を訪ねました。屋久島や屋久杉、環境共生などについて学ぶのに良い施設だと思いました。
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