沖縄「今でしょ!」2日目・赤線跡・・・まさかの現役?

2016.07.02(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 52
休憩時間
1 時間 36
距離
14.3 km
のぼり / くだり
207 / 261 m
7 55

活動詳細

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7/2(土) 案の定二日酔い・・・ 気分が優れない 今日のコースは「伝統的家屋群と首里劇場!満腹コース!」 県庁前からスタート 駅から一歩裏に入る久茂地の街には古い民家や商店が点在、それらを見ながら縫うように歩く 緑ヶ丘公園に出た・・・ 奇麗な公園になっているが、元は琉球王朝時代の墳墓群 大きなガジュマルの木にこんもり茂った緑の小山、気が付かない人はただの緑ある明るい公園にしか見えない こういう墳墓群が街のいたるところにある 古くて持ち主が解らない琉球王朝時代からの墓が県の都市計画整備で半ば強制的に撤去され公園へと姿を変えている 観光で成り立つ県だからしょうがないのかもしれないが、こういう古い物も沖縄の姿だと思うし、こういう物があるんだと知ってもらいたいと思った。。 公園を抜けると川の先に丘が見えた。 七つ墓・・・ 美栄橋駅の直ぐ裏 地図には記されていない 琉球沖縄を語るときには決して欠かすことができない場所だそうで かつて那覇は首里城がある本土と海を隔てて島だった。。 この辺りから堤を造り本土と繋げた本土側の一番端だという ここにも琉球王朝時代の墳墓群があり、その周りはには戦後の混乱期、どさくさに紛れて造られた木造バラック住宅群 この住宅群も墓と一緒に今年撤去されて公園化されるという 無くなってしまえば、ただの公園・・・500年の歴史の終焉を迎える 牧志2丁目へ移動して一画に残る伝統的家屋集落を抜けて安里3丁目琉球瓦家屋群へ・・・ 丘の斜面に琉球瓦の家が立ち並ぶ 奇跡的に那覇に残った琉球式家屋の集落 だが、あちこちに空き地が目立つ 昔(ちょっと前)は赤瓦が密集する沖縄の沖縄らしい住宅街だったはずだ。。 その背後には近代的な高層マンションが攻めてきている あと数年すると、ここも同じようになってしまうのだろう・・・ 栄町市場に出て銘々に昼食を取り 安里駅から、ゆいレールで首里駅へ・・・ 首里の街を歩き泡盛工場で試飲して王朝時代の石垣を愛でながら首里城へ その途中にある木造二階建ての映画館 首里劇場・・・ 緑ある住宅街、保育園を過ぎると、ドーンと現れた。。なんでこんな場所に? でも、昔は国際通りなどよりも古い盛り場だったそうだ 今では、住宅街の中にひっそりと佇んでいる 昭和25年築、昨日見学した琉映館よりも全然古く沖縄最古の映画館、劇場と言うだけあって当時は沖縄演劇などが催されていたが、映画も上映していた。 それが現在ではフィルム上映のポルノ映画館になっている 外から建物見てまわる・・・ 上映中の喘ぎ声が外まで聞こえてくる 外観見学のはずだったが・・・ おいらが、中を覗いているとシーサーの様な店主と目が合ってしまった。 恐る恐る扉を掛けて 「あのぉ~東京から歴史ある(古いと言うと気分を害する)建物を見に来たんですけど・・・中を見学させてくれませんか?」とダメ元で話しかけると 「今・・・上映中だから、ロビーだけだったらいいサー・・・と」 ゾロゾロと中に入れてもらう ロビーと言っても館内との扉も無く脇から上映中の映画(ポルノ)が丸見え お客が居るので、コソコソ写真を撮らせてもらい店主に少し話を聞いた。 木造の2階建て映画館の内部を見れて良かった。 次は首里城を目指すが普通の観光ツアーと違いもちろん首里城には入らず 脇を通り金城の石畳の道を下る王朝時代の道・・・ タイムスリップしたかのような景観 下り終えると山を登り反対側の台地へ・・・ここにも色々な遺構があり栄町市場に戻ってきた。。 昼食を取った栄町市場の脇に栄町社交街 いわゆる飲み屋街なのだが、その一角には戦後の赤線跡が・・・ 一目で解る怪しい建物 旅館の看板が掲げてあるが扉は閉ざされている 旅館「丸徳」「朝日」は、まだ旅館ぽい屋号だけど・・・ 旅館「若草」「弥生」はギリ・・・ 旅館「玉姫」ん?「美人館」ん?旅館じゃないでしょ? 5~6軒の怪しい建物を確認できた。。 その一軒にちょうどおじさんが帰ってきたので、「ここは宿泊できるんですか?」と聞いてみたら 「出来ないサー」との返事 やはり昔の建物を民家かアパートにしているのだろうか?それにしても看板が新しい気がするのがチョット気になる・・・ 最後は・・・ 那覇の沖縄料理の老舗中の老舗!「うりずん」で今宵も懇親会 今日もオリオンビールと泡盛 二次会は栄町市場で有名だという餃子の「べんりや」 店を閉めた市場の店舗が飲み屋に変身していた。 なんともアジアンチックな雰囲気 その時、ご一緒した女性が木曜から来て、近くのスナックに夜行ったとき、さっきの赤線跡の建物「玉姫」に赤い電気が点いていたと教えてくれた・・・ それじゃ、その赤い電気を確認してからスナックに行こうと言う事になった。。 先ほどの閉ざされた戦後の建物を見に行くと・・・ 暗闇の中、ポツンと赤い光が漏れている 近づくと・・・ アルミの扉が開いており、中は赤く染まっている 入口脇から女性の脚が見える・・・ 通りすがりに覗くと・・・ 黒いワンピを着た少しポチャな女性が椅子に座っている 一瞬覗いただけだが、年の功、40前後だろうか? まるで人形のようだ・・・ それを話すと・・・ 一緒に居た女性二人が続いて見に行って戻ってきた。。 どう見ても50は過ぎてると思うと・・・ やはり男性は騙されてしまうのか? 赤い光の中だと女性が一番きれいに見えるというし・・・ それに奥にもっと年配の女性が居たという やり手ババアか? 何にしても現役で営業しているようだ・・・ その他の建物も順番に見てまわると、先ほどおじさんに話しかけた建物からも細く赤い光が漏れている ここも営業している 先ほど確認した建物の内3軒から赤い光が漏れていて入口には女性が座っていた。 戦後の赤線建物で現在も営んでいるとは・・・ 今まで色々な赤線跡の建物を巡ってきたが、その殆どは店舗かアパート、住居に変わっている 当時と同じように使われてることに感動した。 その後は会員制のスナックへ・・・ アルミ扉でインターホンを押す店 ここのママ(男)が最近まで横浜は野毛で商売していて故郷の沖縄に戻って店を構えたという そこの常連だったという女性が、おいらに忠告・・・ さっき首里劇場(ポルノ映画館)のロビーで厳つい男性が一人座っていた。 その男性が、ここのママだったというのである おいらも、その男性の存在は気が付いたのでカメラを向けなかった。。 女性曰くママは出てくる男性客目当てでロビーに居たのだろう・・・ さっき見た事はバレない様にしないとママに殺されるから絶対内緒ね!と・・・ ママは・・・ 絣の着物を着た短く刈り上げたゴツイ男性?女性? 確かにさっき居た人だ! 酔ってくるとボロが出そうなので あまり長居はせず2杯飲んで失礼することに・・・ 帰りしなママにハグされた。 頬に当たるジョリジョリとした髭の感触 人間どこで目覚めるか解らない・・・ に、しても沖縄 奥行きがる・・・深い・・・深すぎる・・・ さっきの赤い光 冷やかしに行けばよかったか? 夜の街は夜行かないと本当の姿は見えないんだなぁ

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