櫛形山 雨音と名残りのアヤメを楽しみ、そして巨樹の森を行く

2016.07.16(土) 日帰り

活動データ

タイム

06:20

距離

14.6km

のぼり

1378m

くだり

1380m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 20
休憩時間
54
距離
14.6 km
のぼり / くだり
1378 / 1380 m
1 10
52
22
1 28

活動詳細

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海の日の3連休、天気予報はあまりよろしくない。いずれにせよ展望は期待できないだろうということで、これまで踏んだことのなかった八ヶ岳・西岳を軸に歩こうと出かける。しかしながら、小淵沢ICを降りるころにはしっかりと雨が降っている。いつものインター近くの7-11の駐車場でどうしようかとしばらく思案する。結局あきらめ家路につくが、まだ朝も早く何としても心残り。そこで、アヤメが気になっていた櫛形山を歩くことにし、県民の森へと向かう。こちらも車で高度を上げるにつれガスが濃くなり、決して好条件とは言えないが、雨粒が降っていることもなく決行することにする。 北尾根から入り反時計回りに周回するため、まずは車道を進む。ガスが立ち込め、湿度が高い。20分ほど歩くと左側に北尾根登山道の入り口が現れる。 櫛形山は、名前から穏やかなイメージを受けるが、県民の森からは比較的斜度のある登り一辺倒の山歩きとなる。北尾根登山道へ入るとのっけから急な登りが続く。雨をしっかり含んだ草木の葉が登山道に張出していて、濡れるのを気にしながら進む。すると標高が1000メートルを超えた辺りから、雨粒が当たる音が徐々に大きく、そして頻繁に聞こえてくる。ただ、登山道沿いは広葉樹に囲まれ葉が密に茂っているため、雨音に割には濡れることもない。 びっしりと汗をかき、呼吸に気を付けながら黙々と急坂を進み、2時間半ほどでアヤメ平に到着する。雨雲を通り抜けたようで、雨音も止み、辺りが明るい。シカよけのゲートを開け中に入る。ところどころにポツンとアヤメが咲いている。時期的にはやはり遅いらしく、萎れている株が目につく。ただ、昨年来た時と比べると株の数は幾分増えているようにも感じる。徐々にではあるが、回復しているのだなあと安どする。 アヤメ平で人心地ついていると、裸山方面から一組のカップルが現れる。こんな天気なので誰にも会わないと思っていたが、ほかにもアヤメが気になる人がいるようだ。 裸山への途上、つかの間青空がのぞいて日が差し込み、樹林がぱぁーっと彩り鮮やかに沸き立つ。涼しさが心地よい。登山道沿いには樹齢数百年クラスの巨樹が現れ、何度見てもその立派な姿に感嘆する。裸山近くでもアヤメが咲いていることを確認して、櫛形山最高地点へと歩を進める。山頂方向から20人ほどの大集団が賑やかに歩いてくるのを、ひとりひとり「こんにちは」の言葉を交わす。 山頂では、まず富士山が見えないことを確認し、それからエネルギーを補給して早々に下山に入る。しばらく進むと再び雨音が聞こえてくる。そして、登りと同じように木の葉が屋根となりそれほど濡れることもない。いつものように下りはあっという間。雨を浴びて生き生きと咲き誇るアジサイの爽やかな青が現れ、今日の山行きの終了を知る。

櫛形山・裸山・唐松岳 櫛形山登山の拠点、伊奈ヶ湖グリーンロッジ。無料駐車場と清掃が行き届いたトイレなどがありがたい。
櫛形山登山の拠点、伊奈ヶ湖グリーンロッジ。無料駐車場と清掃が行き届いたトイレなどがありがたい。
櫛形山・裸山・唐松岳 車道を20分ほど歩き、北尾根登山道へと入っていく。
車道を20分ほど歩き、北尾根登山道へと入っていく。
櫛形山・裸山・唐松岳 ところどころでキノコを見かける。この白さが何とも不気味。
ところどころでキノコを見かける。この白さが何とも不気味。
櫛形山・裸山・唐松岳 木の向こうはガスが濃い。
木の向こうはガスが濃い。
櫛形山・裸山・唐松岳 潜望鏡のようでもあり、タツノオトシゴのようでもあるギンリョウソウ、ユニークで愛くるしい。
潜望鏡のようでもあり、タツノオトシゴのようでもあるギンリョウソウ、ユニークで愛くるしい。
櫛形山・裸山・唐松岳 味噌をつけて焼いた餅のようなキノコ
味噌をつけて焼いた餅のようなキノコ
櫛形山・裸山・唐松岳 櫛形山林道を横断する。この時点で、しっかり雨が降っている。
櫛形山林道を横断する。この時点で、しっかり雨が降っている。
櫛形山・裸山・唐松岳 登りと下りで1匹ずつカエルに出会う。こちらはオスかな。下りで見たのは模様がなかったのでメスか。この2匹はたぶん出会うことはないだろうな。
登りと下りで1匹ずつカエルに出会う。こちらはオスかな。下りで見たのは模様がなかったのでメスか。この2匹はたぶん出会うことはないだろうな。
櫛形山・裸山・唐松岳 急坂を上り終えほっとする。雨は止んでいる。
急坂を上り終えほっとする。雨は止んでいる。
櫛形山・裸山・唐松岳 アヤメ平のおなじみの看板。
アヤメ平のおなじみの看板。
櫛形山・裸山・唐松岳 櫛形山には姿形がユニークな巨樹が多い。
櫛形山には姿形がユニークな巨樹が多い。
櫛形山・裸山・唐松岳 可憐な花①
可憐な花①
櫛形山・裸山・唐松岳 可憐な花②
可憐な花②
櫛形山・裸山・唐松岳 一瞬雲が切れて陽が差し込む。沈んでいた風景が、つかの間パァーッと彩り鮮やかに立ち上がる。
一瞬雲が切れて陽が差し込む。沈んでいた風景が、つかの間パァーッと彩り鮮やかに立ち上がる。
櫛形山・裸山・唐松岳 裸山のアヤメ群生地、ここにもなん株かが咲いていてくれる。
裸山のアヤメ群生地、ここにもなん株かが咲いていてくれる。
櫛形山・裸山・唐松岳 可憐な花③
可憐な花③
櫛形山・裸山・唐松岳 櫛形山山頂。本当なら東南方向の木が切れているところから富士山が見えるのだが、今日は絶望的。標柱の写真を撮り、軽くエネルギーを補充して下山を開始する。
櫛形山山頂。本当なら東南方向の木が切れているところから富士山が見えるのだが、今日は絶望的。標柱の写真を撮り、軽くエネルギーを補充して下山を開始する。
櫛形山・裸山・唐松岳 伊奈ヶ湖と氷室神社の分岐、また、雨が降っている。
伊奈ヶ湖と氷室神社の分岐、また、雨が降っている。
櫛形山・裸山・唐松岳 大分下ってくる。終点までもう少しのところ、ここまで来るともう雨は上がっている。
大分下ってくる。終点までもう少しのところ、ここまで来るともう雨は上がっている。
櫛形山・裸山・唐松岳 並行に立ち並んだ樹幹越しに緑がのぞく。
並行に立ち並んだ樹幹越しに緑がのぞく。
櫛形山・裸山・唐松岳 登山口付近に咲き誇るアジサイ。雨にぬれしっとり美しい。
登山口付近に咲き誇るアジサイ。雨にぬれしっとり美しい。

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