活動データ
タイム
06:20
距離
14.6km
のぼり
1378m
くだり
1380m
活動詳細
すべて見る海の日の3連休、天気予報はあまりよろしくない。いずれにせよ展望は期待できないだろうということで、これまで踏んだことのなかった八ヶ岳・西岳を軸に歩こうと出かける。しかしながら、小淵沢ICを降りるころにはしっかりと雨が降っている。いつものインター近くの7-11の駐車場でどうしようかとしばらく思案する。結局あきらめ家路につくが、まだ朝も早く何としても心残り。そこで、アヤメが気になっていた櫛形山を歩くことにし、県民の森へと向かう。こちらも車で高度を上げるにつれガスが濃くなり、決して好条件とは言えないが、雨粒が降っていることもなく決行することにする。 北尾根から入り反時計回りに周回するため、まずは車道を進む。ガスが立ち込め、湿度が高い。20分ほど歩くと左側に北尾根登山道の入り口が現れる。 櫛形山は、名前から穏やかなイメージを受けるが、県民の森からは比較的斜度のある登り一辺倒の山歩きとなる。北尾根登山道へ入るとのっけから急な登りが続く。雨をしっかり含んだ草木の葉が登山道に張出していて、濡れるのを気にしながら進む。すると標高が1000メートルを超えた辺りから、雨粒が当たる音が徐々に大きく、そして頻繁に聞こえてくる。ただ、登山道沿いは広葉樹に囲まれ葉が密に茂っているため、雨音に割には濡れることもない。 びっしりと汗をかき、呼吸に気を付けながら黙々と急坂を進み、2時間半ほどでアヤメ平に到着する。雨雲を通り抜けたようで、雨音も止み、辺りが明るい。シカよけのゲートを開け中に入る。ところどころにポツンとアヤメが咲いている。時期的にはやはり遅いらしく、萎れている株が目につく。ただ、昨年来た時と比べると株の数は幾分増えているようにも感じる。徐々にではあるが、回復しているのだなあと安どする。 アヤメ平で人心地ついていると、裸山方面から一組のカップルが現れる。こんな天気なので誰にも会わないと思っていたが、ほかにもアヤメが気になる人がいるようだ。 裸山への途上、つかの間青空がのぞいて日が差し込み、樹林がぱぁーっと彩り鮮やかに沸き立つ。涼しさが心地よい。登山道沿いには樹齢数百年クラスの巨樹が現れ、何度見てもその立派な姿に感嘆する。裸山近くでもアヤメが咲いていることを確認して、櫛形山最高地点へと歩を進める。山頂方向から20人ほどの大集団が賑やかに歩いてくるのを、ひとりひとり「こんにちは」の言葉を交わす。 山頂では、まず富士山が見えないことを確認し、それからエネルギーを補給して早々に下山に入る。しばらく進むと再び雨音が聞こえてくる。そして、登りと同じように木の葉が屋根となりそれほど濡れることもない。いつものように下りはあっという間。雨を浴びて生き生きと咲き誇るアジサイの爽やかな青が現れ、今日の山行きの終了を知る。
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