ギックリリハビリ終了〜その4(千枚〜お帰り)

2016.08.21(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
10 時間 46
休憩時間
2 時間 6
距離
27.4 km
のぼり / くだり
1197 / 2888 m
8
38
6 44
8
26
1 19

活動詳細

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前回までのあらすじ。 赤石でビバークとなった我々(ヒトリですが)を赤石岳は優しく迎え入れてくれた。荒川小屋で一泊し晴れた朝に気を良くした我々一行(ヒトリですがね)を山神様がピシャリ!いやビショリ‼︎ 千枚小屋まであと少しというところで足元をすくわれてカワイイお尻がベシャリ‼︎ 命からがら逃げ込んだ千枚小屋に千円札数枚をベチャリ!ベチャリ!5枚ほどベチャリ!知り合いが美味そうに呑む生ビールをジロリ!クゥーッ‼︎ 2畳スペースを優雅に使いグッスリ眠っていたはずだか身体が重い。消灯時間をとうにすぎているのにひたすらお喋りと乾きもんをバリボリ貪るワカモノ達のせい?いや違うでしょ。身体の鍛え方が足りないのだな。そもそも鍛えてないし。ですくわーくだし。いい加減アミノバイタルにも見放されたかな。 ションベンでも行くべと小屋の戸を開けると星が見える。そして明るくなってきた方向に視線を移すとそこには見覚えのある山影が。「オウ〜…フジィヤマァ…デスネ〜」ワタクシは普段浜松に住んでいるので海側からの富士山しか見たこと無い。山側から違う角度で見ると山頂の突起も宝永山付近も違って見えるため「オウ〜… 」とならざるを得ないのだ。年齢的にもキャリア的にもワタクシより遥かに上とお見受けする三脚写真家の皆様自慢の愛機による精緻で節度感のあるジェントルなシャッター音オーケストラのスキを狙い、まるでシンバルのようなマイiphoneの音が響く。(シンバル奏者の方、なんかすみません。でもシンバルはオーケストラの大切な薬味ですよね!…フォローになって無い?) サテ…と。本日はお帰りの日ですのでまたまたユックリと思ってたのですがワタクシの危機管理能力が働く。あ、もし預けてたチャリが盗られてたら…もし中国製タイヤがパンクしてたら…女子高生チャリみたいにサドルだけ盗られてたら…クマが乗って… もはや妄想ですがそれが現実にならないとも限りません。だろう運転より、かもしれない運転なのだ。 となると椹島最終のバスは14時。それに間に合うように計画修正し、千枚小屋とトリカブトに別れを告げるのです。トリカブト達は辺り一面に咲き乱れ、登山道にもまた来てね〜風に手を差し伸べてくれています。その一輪一輪の握手をストックで丁寧に拒否しビビり避けながらハイハイサイナラ〜と下り始めました。 シラビソの樹林帯を抜け、キノコ調査人の傍をすり抜け、キンマの説明等東海フォレストの各種看板に目を通し明治の治山事業とその苦労に想いをはせながら椹島を目指します。途中岩登り箇所がありましたがやがて岩下りに変わり、それは同時に椹島に近づいていることを示していました。流れる水の音が聞こえ始めてから吊り橋に辿り着くまでが長く感じました。 なんとか14時までに椹島に帰り着き、来た時と同じようにポカリをグイッと飲み干すとチャリを確認。チャリはしっかりとパンクもせず元気に?待っていてくれました。クマが乗った形跡もないし、サドルも異常無し!オケ!最終のバスを見送り、店仕舞いした売店前で出発準備をしているとヨタヨタと外国のヒトが近づいてくる。「オマエハ、バスデナイノカ?バイスクーダナ。ソレハヒジョウニスマートデアル。グッドダナ。…ハサミカシテクレ。」「……ヨイヨ。アナタ、ドコノクニノヒト?」「オレハキョウ、ココデキャンプシテ、アス シズオカシニイクノダ。オレハダムカラキタ。 アルイテキタノダ!」そう言うとどこの国のヒトかわからない外国のヒトは巨大な足の親指から抜き取った特大のトゲを嬉しそうに見せた。「キョウ イチバンノ グッジョブデアル!」そう言うと彼は満足そうに歩き去った。 ……… 靴を履け。 さーハダシのヒトにテイケアと別れを告げ、ギュルリと我が7000円号のペダルを踏み込んで降りて押す。 上り坂ですからね。 下り坂は行きますよ!全てのオフテクニックを総動員して!スタンディングで身体の下で車体を遊ばせてコントロール!絶妙なブレーキング!リヤを滑らせ向きを変え、刻々と変化する路面状況にあわせて車体を素早く左右にシフト!ギャップもフロント上げて、時にはジャンプしてクリア‼︎ 以上の行為を出来るだけユックリマッタリ行います。だって疲れてるから。背中のザックが誰か乗っかってる?と思うほど重く感じますしね。日曜日なのでダンプは来ませんが東海フォレストの送迎バスは通りますしね。 そんなイタワリ走法でもヘロヘロになりながらやっとダム湖に到着〜!よく頑張ってくれた7000円号!壊れずによう頑張った!さすが元21段変速!今4段変速なのに!錆び錆びスポークもよう折れんかった! 今日からお前はセブンサウザンドイェン…ナントカに改名決定! ハイ、さっさとバラしてトランクにギューと押し込み温泉、温泉‼︎ シャッとクルマを走らせて白樺荘に着いたのは17時半過ぎ。 「今日はロクジまでになるでね〜」 「大掃除する日だモンデ」 速攻脱ぎ、速攻要所のみ洗い(ヒトリだけなんでユルシテクダサイ)で露天風呂にドボン! ハあ〜んン…うフゥ〜…きもちのよかね〜〜〜 硫黄の香りする弱アルカリ性のヌルリ湯。 正面に光岳。しばらく見惚れていると、その頂をあっという間にモヤモヤが包み込んでいく。あらためて山の天候変化のスピードは速く、そしてそれは危険と直結するんだと胸に刻み込んだ。 カミソリの刃さえ食い込むことのないオレの…アッ‼︎ もうロクジ!出にゃいかんじゃん!大掃除の日だモンデ!まだココから4時間くらいかかるだにィ〜〜うちまで!のんびりしてれんにィ!ゴハンも食べにゃいかんデ! また来るでね〜!と言ったかどうか忘れましたが、下山届は忘れずに提出しカモシカにぶつかりそうになりながら2016年の夏休みを終えたのです。 愛する妻よ家族よどうもありがと…ネッ‼︎ (ゆーとぴあ風)

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