活動データ
タイム
05:10
距離
6.8km
のぼり
696m
くだり
697m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る蛇がわだかまると書いて蟠蛇ヶ森(ばんだがもり)という。 つまり蛇がとぐろを巻いている森という身の毛もよだつ山名。 昔、この山の里に大蛇が美しい娘に化けて住みつき、男をたぶらかしたという大蛇伝説からついた山名らしい。 山容は怖い山名に反して小夏や文旦畑が広がるのどかな感じの山だ。 今回は須崎市桑田地区の桑田山神社登山口から登った。 ■人とふれあい小道をすすむ 登り始めは、文旦畑や民家の横をすりぬけるような小道を登っていく。 登山道と町道が何回も交錯するので2、3カ所分かりにくいポイントがあった。 しかし全てのポイントで声をかけてくださる人が必ず現れ、詳しく教えてくださった。 須崎の方は、人なつっこくて、話し好きの方が多い。 柑橘系の香り漂うのどかな小道をさらに登っていく。 ■急峻でちょっと手強い植林の登山道 段々畑を抜けると鉄塔がそびえ立っている。 僕の大好物だ。 鉄塔のわきを抜けると本格的な登山道が始まった。 いきなりの急坂で荒れ気味の登山道が続く。 眺望もなく同じような景色を障害物競走よろしく倒木をかわしながら進むこと1時間。 ようやく展望の開けた林道へと合流した。 のどかな道と植林の道のメリハリがすごすぎる。 ■アメとムチ 林道を進むこと20分くらいで山頂公園に着く。 登山道とはうって変わって整備されたキレイな公園だ。 展望台があるので登ってみると360度見渡せるパノラマビュー! 山頂の真上は太陽が隠れているが、海には日差しがふりそそいでいる。 須崎湾がまぶしい~! 明神山や鳥形山など不入山系の山々もキレイだー。 お世辞にも面白いとは言えない登山道を登ってきたので、感動も三割増しくらいに感じる。 アメとムチみたいな山だな。 ■山の守人見習い 少し早めの山ラーも食ったし、下山することに。 登りで苦しめられた登山道は、下りもきつい。 しばらく下るとお手製の展望所があったので一服することにした。 そこへ犬を連れた青年が通りかかったので世間話。 色々話しを聞いていると、この山を管理している人に弟子入りしているという。 山の守人見習いということろか。 いつかこの山の木々をモザイク状に手入れして、秋の彩りをみんなに楽しんでもらうのが夢だという。 蟠蛇ヶ森は2月下旬から3月中旬までは雪割り桜見物でにぎやかになるが、それ以外の季節に訪れる物好きは少ない。 山の手入れを熱く語る青年の顔は、ほんとに楽しそうだ。 山の守人見習いの夢。 何年か後の秋、モザイクの紅葉で彩られた蟠蛇ヶ森を見にこなければ。 青年と分かれたあと、ほどなく下山。 本日の温泉は、そうだ山温泉。 元はひなびた老舗の温泉だったが、最近リニューアルして人気が高まっている。 おしゃれな和モダンで、お湯もつるつる。 最後の最後にいい話を聞いたなあ。高知の山の未来は明るいよ。 さあて、次はどこ登る?
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