秋山・二十六夜山(山梨百名山)

2016.09.03(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 44
休憩時間
51
距離
5.8 km
のぼり / くだり
589 / 585 m
2 22

活動詳細

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二十六夜山は旧暦の正月と7月に山頂で飲食しながら二十六夜(三日月)出を待つ行事が行われたことから付いた名だそうです。同名の山は道志にもあります。 甲州の山奥の代名詞で「道志秋山・丹波小菅」と言われたのに、こんな優雅な行事が江戸時代から盛んだったと聞くと、物心ともに豊かだったのでしょう。下りてきて旧道を通り出発地に戻る途中、原付近で84才の方に出会い、お話すると山頂付近の所有者で、明治時代に建てられた山頂の記念碑付近には30坪程の建物があり村民が集まり飲食したそうです。山頂からは東京湾まで見え、戦争中、B29の焼夷弾爆撃で真っ赤に燃える東京に呆然とした記憶は一生忘れえぬことと語ってくれました。 山登りは浜沢キャンプ場付近のプール横に駐車して、三日月峠を目指して急な坂をジグザグもなく、直線的に登ります。台風の後で大小の落枝が多く足に絡み、傾斜にはステップがなく、足首のV字が続き厳しい道です。適当な棒を拾い、スポーツ感覚で落枝を跳ね飛ばしながら進み、楽しみに変えました。 こんな山道を二十六夜で村民が登ったのかと思ったのですが、キャンプ場開設時に急ごしらえで作ったと前記の方が教えて下さいました。 途中、のっぺりした大岩がありますが左側に巻き道があります。稜線の三日月峠から先はなだらかな道で、山頂分岐の道標から5分ほどで山頂です。周囲は樹木で残念ながら眺望はありません。これでは東京湾も見れぬし、二十六夜の酒盛りもできません。山頂分岐に戻った所に明治22年7月に建てた二十六夜碑があり、秋山地域の無生野から神野までの(約6~7㎞)集落の地名が記されていました。 尾崎への下りはなだらかで、道を塞ぐ大きな朽ちた倒木以外歩きやすいです。獣除けの扉を開けると尾崎です。右に進むと国道に出ますが、そのまま崩れそうな土蔵の前を直進し、舗装された立派な旧道を山沿いに進むと原を経て浜沢の出発点に戻ります。道脇には野草が沢山ありました。

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