活動データ
タイム
10:53
距離
15.0km
のぼり
1206m
くだり
1204m
活動詳細
すべて見る[感想] 荒海山に登りました。この荒海山は昨年9月の大雨災害の影響により、登山道が多大なダメージを受けていて、福島県南会津町側(八総鉱山跡)からの入山は禁止となっています。いろいろと登るルートはあるかと思いますが、今回はあまり報告のない栃木県側から登りました。 また栃木百名山も気付けば最後の山となりました。何故この荒海山を最後の山にしたかといいますと、以前同じルートで登ったときに途中で挫折した山だからです。その時は、道に迷ったり、転んで怪我したり、おまけに体力もなく、完全ノックアウト、ギブアップしたとても苦い経験のある山だからです。その時「体力や精神力もなく全然ダメ。経験を積んでリベンジしたい。百座目にこの山を登って成長した証としたい」と思ったからです。 駐車スペースは芝草山の登山道入口付近の路肩に5台程あります。 トイレは中三依温泉駅にあります。朝早い時間でも使用可能でした。 このルート、途中水場はありません。今回は水3Lを持っていきましたが、2.8L消費しました。笹藪攻撃で水を予想以上に消費しました。かなりギリギリでした。 荒海山(栃木県側ルート)の攻略のポイントですが、一番大切なことはやはりルートを外さないことだと思います。いくつも分岐があり道も藪で埋もれていて、とてもストレスがかかります。自分が思う注意点をまとめたので参考にして頂けると幸いです。 【往路】 ○駐車場→林道終点(1時間20分) 最初の林道ですが、細かい分岐があるので地図を見ながら確実にルートをトレースします。あと大雨の影響でかなり荒れているので圧倒されます。精神的にやられないよう強い気持ちで歩きました。 ○林道終点→登山道入口(1時間10分) 沢を歩きます。やはり細かい分岐があるので確実にルートをトレースします。あと沢の横の山腹を何回か歩くので滑落しないよう気を付けました。ここ危険です。 ○登山道入口→主稜線(1時間40分) まずは登り口を確実に見つけることが大切です。またこの区間に関しては主稜線200m手前までは赤マークを辿れば道迷いすることはないかと思います。ただ登りが急なところもあるので、足を滑らせて転倒する危険があるので慎重に登りました。主稜線200m手前から荒海山の主稜線までは一番の難所だと思います。まずルートが分かりにくいです。地獄のような急勾配も続きます。所々に赤マークがあるので確実に見つけることがポイントだと思います。赤マークがなくなったら「迷った!」と思った方がいいかもしれません。 ○主稜線→荒海山山頂(1時間) ヘトヘトになった後の笹藪歩きです。ここもうっすらとしかルートがないので迷いそうになります。おまけに山頂まで藪が続きます。体力が異常に奪われます。そして最後の山頂に至る地獄の急登。この区間はなかなか進まないことに焦りを感じます。 【復路】 ○山頂→主稜線 (1時間15分) まず「同じルートを通るのかぁ」と精神的にやられます。往路以上に道迷いの危険もあるので、ルートはその都度確認しました。もしかしたら往路よりも確認した回数が多いかもしれません。時間も往路よりかかっています。 ○尾根→登山道入口 (1時間25分) やはり笹に覆われてルートが分かりづらいです。往路の時に何回か後ろを振り返って通ってきたルートを確実に覚えることが大切だと思いました。 ○登山道入口→林道終点 (1時間10分) 沢ルートはやはり滑落注意です。山頂に登った安心感から気をが緩みそうになりました。「下山するまでが登山」と何回か自分に言い聞かせました。 ○林道終点→駐車場 (1時間30分) 今までにない達成感が込み上げます。あまり報告のないこのルートを制覇した時の喜びは半端ありません。 自分の中では荒海山の栃木県側ルートは体力・精神力的、またルートファインディング等の技術的にも難易度の高い山だと思います。このルートを登りきることができたら、他の栃木百名山は大方登ることができるのではないかと個人的には思っています。 また栃木百名山を登り終えた今、しみじみ思うことは「山ってやっぱりいいよなぁ」ということでしょうか。百個の山それぞれに違いや趣があり、いろいろな経験や体験をすることができたと思っています。「自然から学ぶこともとても多く、様々なことを気付かせてくれる」その様な事も栃木百名山の魅力ではないでしょうか。もし時間のある方は挑戦するのもいいかもしれませんね。世界観が広がるかもしれません。。
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