活動データ
タイム
18:20
距離
32.2km
のぼり
2603m
くだり
2523m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る今年のシルバーウィークはゼロ連休。megっぺも同じく3週休み無しぶっ続けでお仕事だった。 megっぺは先に繁忙期を終えて、俺はボチボチ今の仕事の目処がついてきた。 んじゃどっか行くか!と意気込むも大分方面は土曜の夜から雨予報…。 福岡なら日曜の午前中まで晴れる予報なので福岡の山にする。 最終的に皿倉山→牛斬りまでのお腹いっぱいコースをテント泊で歩く事にした。 土曜の朝8時に八幡駅スタートの予定が紆余曲折あり結局10時スタートに…。 福知山着くのは日没後やね… 1日目は福知山直下の小屋付近に幕営(正式に認可されています)予定だけれど、megっぺの体力次第、暗闇次第では尺岳平で幕営するという保険をかけてのスタート。 八幡駅からのシートゥーサラクラで序盤から体力を奪われながらも、皿倉山頂の絶景&自販機ジュースに癒される。 権現山を経て長い長い九州自然歩道をテクテク歩く。 尺岳まで絶景ポイントは殆ど無いものの綺麗に整備された涼しいトレイルなので、ずっとお喋りしながら歩く。 以前はアブに襲われながら走るように通過したセクションをゆっくりと踏み締める。 17時ごろ。予定通り尺岳平に着くと広場がある。紙地図にはその付近に水場が存在している。 1番にその水場を探すも気配すら無い…。 「この時間にスタートだったら多分尺岳過ぎたら日が暮れる。もし尺岳までで疲労していたら広場で幕営しよう。ただしこの紙地図の水場が存在してたらね。渇れてたら仕方ないけど暗いなか当初の予定通りたぬき水の所まで歩いて幕営しよう」 と朝から話をしていたのだが、必然的に後者となる。 まぁ尺岳平に泊まると初日が楽で二日目が長い、たぬき水に泊まると初日がキツくて二日目が楽なので一概にどちらが良いかとは言えなかった。 megっぺの体調を聞くと「まだいける」との事なのでとりあえず先に進む事に。 そうと決まれば急がなければ。ベンチにザックを置いて空身で尺岳へ登頂する。 しばらく夕暮れの空を眺めていたけれども、何も起こりそうになかったし寒くなってきたので下山した。 ヘッデンをすぐに出せるように準備して、再びザックを背負い福知山直下のテン場を目指す。 アップダウンを繰り返しながら縦走してゆくが、さすがに主峰へ近付いていくのでアップの割合の方が多い。 19時。これも予定通り。たぬき水に着く。ここからテン場まで徒歩1分。 大量の水をゲットした事とテン場に着いた事が嬉しくて、安堵した。 風が強く苦戦しながらも小屋の横に幕営した。夕食の準備しようかと思ったが椅子とテーブル付近は爆風が吹き荒れてる。 屋根と壁がある土間のような一角があったのでそこで夕食を作った。持ってきた食材は、買い出しする時間が無くて全部コンビニレトルトだけど美味しく頂いた。 せっかくまん丸満月と夜景ビューなのに土間で食事をして早々にテントへ潜り込み眠りにつく。 午前0時に雨が降りだしてパラパラとテントを叩く音に起こされる。 しかし気にせず爆睡した。 翌朝、暴風雨。予報は昼からになってたんだけどな。テン場が圏外で予報を調べられずに状況が把握できていなかった。 6時半頃起床し、土間で朝御飯を食べて撤収にかかる。 ご飯食べていたら運良く雨が収まっていた。が、変わらず風は吹いていた。 屋根の下でパッキングしてトイレを済ます。 余談ですが、ここのトイレは超綺麗です。今まで見てきた無人小屋で断トツ1位の綺麗さを誇る洋式のバイオトイレ。 トイレットペーパーもたくさんあり、ボタンを押すと電動でかき混ぜるので全く臭くない。 さて、主峰福知山へ登頂すると立っていられない程の爆風…。1分で山頂を後にする。 次のピークへ歩く。 相変わらず解りづらい赤牟田の辻への取り付き。薮を掻き分けて進むとすぐに男性2人組に出会う。 皿倉山を目指して、我々の目的地「採銅所駅」から来られたとの事。それを聞いて思わず1番に 「薮は?薮はどげんでした???」と聞いてしまった。 「あはは、ずっと薮だよ(笑)」と笑うお二人の良い笑顔が素敵で印象的だった。 お二人と別れて薮漕ぎを開始する。 megっぺはかなりドン引きしていた。 初体験の背丈程ある薮漕ぎ&急登に疲労困憊で辟易していた。 最初のピークでしばらく休憩して元気を取り戻してくれたmegっぺも、またすぐに薮漕ぎで無言になる(。-ω-) 元気を出す為にピークの度に持ってるお菓子を何かしら出してポリポリ食べた。 薮漕ぎの登りになるとやはりmegっぺのテンションとスピードは落ちてくる。 もう誰にも会わないだろうと思いBluetoothスピーカーのボリュームを上げると、大好きな「空の向こう」が流れる。 NIPPSバースのリリックについて二人で延々とダメ出しをしていたら少しは笑顔を取り戻してくれた。 いつの間にか最後のピーク牛斬り山へ登る道と採銅所駅へ下りる道の分岐に出た。標識は朽ち果てていて危うく見逃すところだ。 そこにドスンとザックを下ろして牛斬り山へ登る。 当然のようにガスって視界ゼロ。 眺めは無いが山頂にしばらく滞在してお菓子を食べた。 北九州の皿倉山から入山して福知山を踏み直方を経て田川へ下山する長いトレイルがもう終わってしまうのだと、少し名残惜しく感じた。 先程の分岐に戻りザックを再び担いで採銅所駅までの下山道を下った。ここからは薮も無く優しい優しい山道。霧に咽ぶ森の中のトレイルを下山する。 車道に出てホッと一息。民家の合間を歩く。こんな山行でもしなければ、一生歩く事はないであろう小道を歩いていた。 野良猫や飼い犬にちょっかいかけながら駅までの道を歩いていると、御出掛けのおばさまが追いついてきた。 「どこからきたのー?あらー、大変やったねー。雨に降られたやろう?」おばさまと談笑しながら、もうすぐ小倉行きの電車が来るのかな?と悟った。 おばさまは途中から線路へスタスタと直接入り線路上を歩いて最短距離で直接ホームに登っていった。 我々は踏みきりを渡り駅の正面へ回り、正式にゴール。 自販機でジュースを買い、泥だらけのカッパやらザックカバーを仕舞い大都会小倉へ備えていると、もうすぐ電車が来る空気に変わり世話しなく送り迎えの車が駅に集まってきて数人がホームへ歩いて行く。 身支度を整えてホームへ移動し電車を待つと程なく電車がやってきた。 座席に座り隠し持っていた最後のお菓子のクッキーをとり出し二人で食べながら気絶した。 体感的には2分くらいで終点の小倉へ着いた気分だったが、その10倍は揺られていたのだろう。 八幡駅に着くと階段の登り下りでmegっぺが「いたたた…」とやっている。 この福知山縦走、皆さん1日でやられているので1日が普通だと思っていた。実際自分も1日でやっている。 しかしこれをテン泊2日にすると全然別物になった。 俺の中ではこの手の縦走、軽装で挑む1dayの方が断然幸せで、衣食住を背負う2dayの方が断然キツい。 「私の足では1dayじゃ無理だから…」と2dayを選んで、完走したmegっぺも充分尊敬に価する。 最後に、1日目のスタートが遅れて、夜間歩行を強いてしまったことだけが悔やまれるが無事にゴールできて喜んでもらえたのなら、嬉しい限りだ。 お疲れ様でした❗
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