高尾山で滑落現場に遭遇。

2016.10.21(金) 日帰り

活動データ

タイム

04:30

距離

13.8km

のぼり

932m

くだり

932m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 30
休憩時間
20
距離
13.8 km
のぼり / くだり
932 / 932 m
4
4
28
2
7
12
3
21
10
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3
27
3
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活動詳細

すべて見る

 10月前半は人生で体験した事の無い苦難を味わう事になり、疲労困憊。 スマホの画面を見ても発動する厄介な偏頭痛にも悩まされましたが、どうにか回復して久方振りの山歩きです。  下山時、四号路で滑落現場に遭遇。 滑落したのは年配の男性で、若者達数人が救助活動をしていました。 男子二名が引き上げようと尽力し、女子5人は電話で助けを求めてる模様。  私もロープを取り出し救助に加わろうとしましたが、男子二名の力により男性は無事に崖上まで引き上げられました。  この後が問題。  男性は周りの人を叱責(?)するとスタコラと歩き去りました。 残された女子は救助取り消しの電話をかけながら、 『なんで助けたのに怒られないといけないの?』 と、立腹。  その後、皆で下山するのですが、なにせ狭い四号路。 滑落してびっこを引く男性を先頭に、引き上げた男子二名、私、女子数名の奇妙な行列が出来ます。 女子グループは文句を言い続け(当然ですね)、行列の雰囲気は最悪です。  吊り橋といろはの森の分岐点で、男性は山頂方面へ向かいます。 後ろを歩いていた男子二人と私は、男性が下山しない事に首を傾げましたが、正直関わり合いになりたく無い気分も有り、その背を見送ります。  一人になって深呼吸すると、男性の事が気になりました。 四号路では去年の暮れに滑落死亡事故に遭遇し、私に取って因縁のある道です。 考えた末、男性の後を追う事にしました。  いろはの森の木道で男性に追いつきました。 足も回復したのか、びっこを引く事無く歩いてます。 気難しい人のようなので、話し掛けずに後ろを歩いてましたが、男性の方から私に話しかけて来ました。 『吊り橋はこの方向で良いのでしょうか』  やはり道を間違えていたようです。 私は逆方向で有る事を告げ、 『私も下山途中に道を間違えたから一緒に降りましょう』 と、男性を誘い一緒に歩きました。  男性は先程とうって変わって穏やかで、道間違いを正したお礼をしきりに言ってきます。 私が滑落現場にいた事も気づいてないようで、 『先程、滑落してしまった…』 『70近い歳だと踏ん張りが効かない』 『若い人達に助けられた』 『引き上げられなかったらどうなってたか…』 『あの人達には感謝している』 等、先程は言わなかった事を話し出しました。 歳を重ねると色々背負う物も増え、素直な反応も出来なくなるのでしょう。 聞けば、10年振りの山歩きで若い頃は奥さんと二人でよく登ったとの事でした。  吊り橋への道に戻ると男性は色々察したのか、私に先に行くよう促しました。 もう迷うことの無い一本道なので、私は男性に別れを告げ、先に向かいます。  出来れば男性の感謝の言葉を若者達に伝えたかった。 楽しかった山登りで、人助けしたら怒られた思い出なんか最悪です。    ケーブルカー、リフト乗り場を周りましたが、若者達には会えず。 一号路で下山し、清滝駅の駅前でようやく男子二人に会う事が出来ました。 女子達は別グループで残念ながら会えませんでしたが、男子二人には男性のお礼を伝える事が出来ました!  最後に正直に書きますと、ロープを取り出した時、私の頭は真っ白で結び方も引き上げ方も飛んでました。 何事も反復有るのみ!  

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