初くじゅう パパへの手紙

2015.02.14(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 33
休憩時間
1 時間 1
距離
11.4 km
のぼり / くだり
727 / 730 m
1
1 7
11
8
16
17

活動詳細

すべて見る

パパ、お元気ですか? パパがこの世を去ってからもう半年も経ちました。最初は元気がなかった私も周りの支えもあって少しずつ元気になりました。 パパがいなくなってから、ぼんやり過ごす日々の中で、なぜか急に山に行ってみたくなったの。 それで登山を始めました。 最初は低くて、短い山から… いくつかの山に登った頃、パパの遺品をようやく整理つけられるくらい元気が出てきたので、アルバムを整理していました。 そしたら、見たこともないくらいの若いパパの写真がたくさん出てきてびっくりしたよ。 私が生まれたとき、パパはくじゅうの駐在所にいたんだよね。 それは知ってたけど、山岳救助もしていたなんて知らなかった。 一度も話してくれなかったよね。 パパが救助の訓練をしている新聞記事も出てきました。 なぜか急に山に行きたくなった理由がなんとなくわかったよ。 小学生の時、私の「景子 」っていう名前の由来を聞いたら 「お前が産まれたときは、くじゅうは大雪が降っていて一面の銀世界だった。とても美しい景色だった。そんな美しく雄大なくじゅうの景色を見て、そんな子に育ってくれたらいいなと思ってつけたよ」 って答えたね。 でも私は「景色がきれいだから景子なんて単純だし、なんか古くさくてダサい」って思ってしまってあまり好きになれなかった。 それに、パパは一度も山には連れていってくれなかったし… 今日、初めて冬のくじゅうの山を見ました。 山頂から見渡す景色は本当に素晴らしかった。 美しくて、大きくて、優しかった。 私はパパにとってそんな娘に育っていましたか? パパが山に連れていってくれなかったのは、きっと山岳救助をしていたから。 山の本当の怖さを知っていたから。 パパはいつだって、私に危険なことや危ないことはさせたがらなかった。 自転車だって乗れなくていいって思ってた。 そういう人だから… だから山のこと、教えてくれなかったんだよね? でも、私はくじゅうをとっても好きになりました。 だからこれからも何度でも登るつもりです。 パパはお空から見守っていてください。 最後に 私は今本当にたくさんの人に支えられ、愛されて生きています。 今日一緒に登ってくれたおじさんはまるで本当のお父さんのように私をかわいがってくれて、大切にしてくれるんだよ。 そんなおじさんが山頂から降りながら 「景子って名前をもらったことが羨ましいくらいの素晴らしい景色だね。お父さんがその名前にした気持ちがよくわかるよ」と言ってくれました。 パパ、私に「景子」という名前をくれてありがとう。 ダサくてイヤって言ってごめんなさい。 -------------------------------------------------- ここから日記。 初のくじゅう!中岳 ほんとに素晴らしかった! お天気も晴れてさいこう! ただ、トイレに困って急いで帰ったのが残念。 でも初にしては上出来かな~( ・∇・)

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。