ヘルメットのススメ

2015.02.15(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
10 時間 7
休憩時間
2 時間 17
距離
11.3 km
のぼり / くだり
1524 / 1525 m
1 26
56
2 4

活動詳細

すべて見る

前日までの話。 とっさんの傾山計画、冬山訓練にお供させていただく事に。 しかし、大事な装備が1つ足りません。 この週は土曜日も仕事、終わってすぐに買いに行こうと思っていましたが、そんな日に限って残業。 仕事から帰ったのが20時過ぎ、ダッシュで天神の山ショップへ。 街がバレンタインデー1色に染まる中、息切れしながら1人でアイゼンの試着に訪れる客なんて想定外だったでしょう。 そんなこんなで12本爪ゲット。 〜そして当日、寝坊してしまいました。 とっさんの「着いたよ」という電話で目覚め、バタバタ支度。30分もお待たせしてしまいました。とっさん、申し訳ありませんでしたm(__)m そんな僕に… 後に天罰が下ります。 落石事故の話。 お互い新装備を携えて、九折口からいざスタート。 最初の見所である観音滝の滝壺へ降りるコースで、途中に崩落箇所があり、道無き道を下ることに。結局、倒木や沢の水に苦戦して辿りつけませんでしたが、とっさんは滝壺の写真を撮って来たようです。さすが鉄人。 しかしルートを外れていては、登山道へ復帰するのも一苦労です。 地盤の緩い斜面を登る必要があります。 すると、先行するとっさんの方から落石を知らせる声が! ゴロッガラッと聞こえてくる音から、なんとなく20〜30センチほどの石で、直撃コースだと推定。 僕がいる場所は、取り付いた岩壁の途中で、飛び降りるのも危険、その場で防御姿勢を取るのが精一杯でした。 ボクシングのガードに頭を埋めるようにして、出来るだけ壁に張り付いた格好です。 ズンと重い衝撃が左側頭部から上腕にかかりました。 いやいや、本当に直撃コースだったのね!?!? 張り付いていた岩から降りると、今度は足元の土砂がガラッと崩れます。 よろけながらも必死にこらえ、そばにあった木にしがみついてうずくまります。 さて、冷静になり、身体の状態を確認してみましょう。幸いどこにも外傷は見られず、痛みの激しい腕も動きます。 最初にもろに受けた頭は…あれ?大丈夫。 この石頭、頭突きなら中尾くんにも負けない気がしてきました。 その間とっさんが上から絶えず声をかけてくれます。こんな時、同行者の存在は心強い。 上の方で心配そうに見守るとっさんに無事を伝え、別ルートを探し登山道に復帰。 そもそも崩落箇所に足を踏み入れた事、ヘルメットをちゃんと持ってきたのに被っていなかった事が反省点。 アイゼンの出番があればその時被ろうと考えていましたが、ヘルメットとアイゼン、当然ながら使用する目的はそれぞれ異なります。 "落石の恐れがある急斜面" まさに持ってきたヘルメットを被る場面でした。 僕が先行していたら、とっさんに落石を食らわせていたでしょう。 …僕で良かった。 責任感の強いとっさんの気持ちを考えると身体より胸が痛みます。 すでに二人共、かなりの体力を消耗しました。 時間もロスしたので、再び歩き出しましたが、腕が痛む。 袖をめくると、少し腫れていて薄っすらとかすり傷。見たところ大袈裟に騒ぐ程ではないので、とっさんにも診てもらう事にします。 とっさんに声をかけ、絆創膏を貼ってもらいました。 その後はひたすらとっさんの後を追うように歩き続けました。不思議と士気は高く、新調したばかりのアイゼン歩行を堪能したり、氷柱で遊んだり、しっかり山を満喫。 山頂で至福の時を過ごし、下山は楽勝コースで。今回も二人揃って日没前に無事下山完了。 傾山を振り返り、いつものように「ありがとうございました」と手を合わせました。 反省と教訓のまとめです。 ヘルメット着用 ルートロストをしない 早めの就寝と朝寝坊厳禁 保険への加入

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。