活動データ
タイム
17:17
距離
24.2km
のぼり
2047m
くだり
1969m
活動詳細
すべて見る【主なルート】銅親水公園 → 松木川6号ダム(砂防ダム) → ニゴリ沢出合 → もみじ尾根 → 国境平<テント泊> → 皇海山 → 鋸山 → 庚申山 → かじか荘(銀山平) → タクシーで銅親水公園まで ずっと前から憧れていた皇海山へ。CT的に日帰りが厳しそうなのでテント泊で、さらにどうせならと冒険感たっぷりの松木川経由で登ることにしました。結果、所々怖い思いもしましたが何とか無事に下山。ニゴリ沢と庚申山荘から下の紅葉は今がちょうど見頃で、まるで天国に迷い込んでしまったかのような錯覚をおぼえる美しさでした。 注)松木川コースは本格的に川を渡るので沢靴が必要です。今回は完全防水の長靴で行きましたが、深いところは丈40㎝でもギリギリでした。 <コース概要> 〇銅親水公園 ~ 松木川6号ダム 駐車場は車15台分ほどでガラガラでした。橋を渡ったところにきれいな仮設トイレあります。(朝一だと施設のトイレは開いておらず。) 身支度して7時過ぎに出発。6号ダムまでは松木川に沿って渓谷の砂利道をずっと歩いていきます。最初はきれいな道、途中からは草藪や大きな石が増えて少し歩きづらい。しかし視界の先には迫力のある岩壁が聳え、見ていて飽きないです。(途中、道が崩落していて渡るのがギリギリなところが1か所あります。) 砂防堰堤を2つほど横目に通り過ぎるといよいよ河原に下り立ちます。さらにウメコバ沢出合を過ぎると渓谷が狭まり本格的に渡渉が始まります。ここで沢靴にチェンジ。と言っても沢登り用ではなく園芸用の防水長靴なので靴底は普通のゴム。川底の岩は容赦なく滑るのでストックでバランスを取りながら慎重に渡渉します。廃ユンボを見送り間もなく6号ダムに到着。ここは左岸に渡ると壁に取っ手がついていて登って行けます。(最初の1段目は取っ手なしなのでよじ登る感じ。) 〇松木川6号ダム ~ ニゴリ沢出合 6号ダムを過ぎると大きな岩がゴロゴロした沢道になり渡渉が頻繁に発生。岩は濡れているとえげつない滑り方をするので、無理に岩の上を渡って行くよりは川に入ってしまった方がまだ安全です。(1回思いっきりこけました。。) 暫く行くと左岸に立派な滝を見ることができます。(ちなみにこの先の左岸から尾根に上がって行くルートもあるようです。沢歩きが短くなるのは魅力ですが非正規ルートで何があるか分からないので今回は止めておきました。)さらに沢を行くと深い淵に突き当たります。両岸とも岩壁になっていますが左岸の斜面から簡単に高巻きできます。ここを過ぎると間もなくニゴリ沢の出合いに到着。この先は川の水量がぐっと減り、靴が濡れるような渡渉はないので登山靴に履き替えます。 〇ニゴリ沢出合 ~ もみじ尾根 ~ 国境平 沢を進んで行くと地図にあるニゴリ沢小屋跡のところで沢が右手に分かれるので、そちらに進んで行きます。曲がり角から少し入ったところの岩にペンキで国境平の案内が書かれています。(最初気付かず直進してしまいました。)この辺りは紅葉がとてもきれいです。見惚れてふらふら歩いているとどうもルートから外れ気味に。沢が細かく分かれ広がった道を右に寄り過ぎていました。左寄りに修正。さらに進むと右手側の斜面に日光マークを発見。いよいよ尾根に取り付きます。ここが異常なくらいの急登で、道は九十九折りになっているものの急過ぎて滑落する一歩手前です。滑らないよう積もった落ち葉をストックで掃いながら登っていきます。 尾根に上ると道はなだらかになり、向かいにはどっしりした山容の皇海山が見えます。背丈程の草藪に囲まれてバリバリ進みます。(日光マークは間隔は広いですが何とか辿って行けます。) この時点で時刻は15時手前。標準CTからは大分遅れてしまっています。日は早々に山陰に入ってしまいました。少し薄暗くなった中、広い笹原の斜面を登って行きます。やがて皇海山に続く南北の稜線に出て少し北(皇海山と反対方向)に歩くと国境平に到着。 〇国境平<テント泊> 思っていたよりずっと狭い。下草がない平地部分はテント3張くらいが限界でしょうか。地面は傾きも凹凸もなく良好です。15時半を回り日が落ちかけた山は風も出てきて急激に気温が低下。手がかじかんでテント設営に苦労しました。夜はテント内も0℃くらいまで冷え込み、色々着込んだものの少し寒くて熟睡はできず。ちょっと甘く見ていました。。 * 寝袋はmont-bellのDownHugger800の#3です。 * 水は十分あったので水場(所要5分)は見に行きませんでした。 〇国境平 ~ 皇海山 朝は寒くてなかなか寝袋から抜け出せず。外が大分明るくなって寒さが緩んできたところで撤収を始めて6時半頃に出発。冬山で朝駆けとかは無理ですね。。 暫くは緩やかな笹藪の道を行きます。昨晩の冷え込みで葉には霜が付いていました。笹薮は深いところは腰辺りまであるので、下のカッパを履いておくと安心です。木々の間からは皇海山の巨体が見え隠れしています。 途中、テント泊に良さそうな土地が2か所くらいあって、やがて皇海山の登りに差し掛かる。もみじ尾根取り付きほどではないですが、ここもかなりの急登です。日光マークは多数あって迷うことはないですが、辿って行くとほとんど直登になり足がつりそうになりました。 終盤の尾根がカーブした先の辺りは、シャクナゲやハイマツのトンネルが頻発するエリアになります。ここが曲者で、地面に道は見えているものの目の前は枝で完全に塞がれている状態です。(半年くらい誰も通っていないかも。)太い枝は体が押し戻されるくらい強力なので都度持ち上げてくぐるようにして通りました。こんな道があとどのくらい続くのか不安になりましたが、幸いそれ程長くは続かず、間もなく皇海山の山頂に到着。 * 山頂付近は数日前に降った雪がまだ残っていて少し滑ります。 * 途中、猿の群れに出遭いました。ストックを打ち鳴らすと去って行きました。 〇皇海山 ~ 鋸山 ~ 庚申山 皇海山は噂通り展望はなく地味な山頂。でも一番乗りの山頂は気持ちが良いです。 靴紐を結び直して出発しようとしていると、不動沢のコルの方から年輩のグループが続々と登ってきました。今回の山行では初めての人との遭遇。百名山ゲッターの方でしょうか。少しお話すると皇海橋から登ってこられたとのこと。運転手の方は悪路走行お疲れ様です。 大分時間が押しているのでここからは少し巻き意識して行きます。不動沢のコルまでは割と下り易い道なのでさくさくっと行けます。その先も暫くは緩やかなので快適に飛ばして行きますが、鋸山手前まで来ると急激に斜度が増してロープの岩場も登場。雪が本格的に積もると厳しそうなところです。ゆっくり着実に登って鋸山山頂に到着。ほぼ360°の展望があって素晴らしい景色です。 休憩したいところですが少し狭いのでもう少し先に行きます。分岐を薬師岳の方に入り鋸尾根コースへ。最初の鎖場がいきなり難所。(妙義山の鎖場のような感じです。すれ違った方曰く下りの方が大変とのこと。)結構な斜度でスタンスもあまりはっきりしていないので鎖は遠慮なく使わせてもらいました。登ったところには剣ノ山の看板。ここで冠雪した白根山と北方の山々を眺めながら少しお昼休憩。朝の寒さから打って変わって日中は日差しが暑いくらいのぽかぽか陽気でした。 その先、薬師岳まではロープや鎖場に少々手こずりますが、薬師岳から先は特に障害もなく順調に行けました。意外だったのはすれ違う人が結構多かったこと。(10人くらいはすれ違っただろうか。)ここは地図上だと一応破線ルートなんですが今はメジャールートになりつつあるようです。 歩き続けて13時前に庚申山に到着。山頂手前(西寄り)が開けていて休憩スポットになっています。白根山をバックに山並みが幾重にも重なった素晴らしい景色が見られました。 〇庚申山 ~ 庚申山荘 ~ かじか荘(銀山平) 庚申山から庚申山荘にかけては奇岩エリアが広がります。妙義山の石門巡りや中間道に雰囲気がよく似ていますね。時間がないのに思わず足が止まってしまいます。そして庚申山荘から先は紅葉が素晴らしいです。日は山陰に入りかけていましたが、西日が差す場所では紅葉が作り出す黄金の世界にうっとりしてしまいます。一の鳥居まで下りると登山道は終わりで、あとは長い長い林道歩きになります。ここならヘッデンでも歩けそうです。 16時過ぎにかじか荘に到着。おつかれさまでした~ <下山後> かじか荘まで来ても携帯(au)はまだ圏外なので、受付のおじさんにお願いしてタクシーを予約してもらいます。その間に温泉に入ります。大人610円。休憩室広め。シャワーの水量が弱すぎなので湯船からお湯を汲んで使います。湯船はちょっと温度ムラ激しいですがいいお湯でした。 親水公園までのタクシーは市街を経由するルートだったので5,000円弱。備前楯山の山道を行ってもらえば多分3,000円くらいで済みそうですが、まあ夜なので仕方ないですね。。
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