活動データ
タイム
15:59
距離
443.7km
のぼり
5794m
くだり
5759m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る…おはよ〜ございまふ〜ぅ…フッ!っとォ…はぁァ…ネムゥ…お化けも…でなかったナ……勝った…今日は早起きして本年度初の日の出を本州最南端で拝む予定…まだゆっくりで大丈夫、昨日チェックイン前に少し走って場所を確認済みですから。懐かしかったですね〜二十数年前に奥さんと紀伊半島一周ブラリ旅以来ですからね、あの時は漁港の空き地でキャンプして地元の方のご厚意でありがたくお風呂とか頂いて、その晩テントの周りをザクザク歩く複数の足音に妻が怯え、まだ若かったワタクシはオリャア!と飛び出すと周りには誰もいない…コワ…翌朝その地はトルコ軍艦遭難の地と判明し、ナカナカこころの動揺が激しくも楽しく美しきよい旅だったナ〜〜そういえば漁港内に海ガメも飼われて?いたっけ… ヒレのつけ根をロープでつながれてかわいそうに…何とか逃げようと何度も何度も海に潜ろうとしていたな…隣が伊勢エビ丸ごとナントカの食堂だったからもしかしてもしかすると亀スープ⁇……海ガメのスウプはご馳走だと漂流した十五少年以外のあのヒトもいってたな…誰だっけ…ジャンバルジャン…じゃなくてジャッククストー…じゃなくて…エート、ロビンソンクルーソー!食べられちゃうのがわかるのか…そう思うといてもたってもいられなくなりエイッ!と掛け声もろとも海に飛び込んで腰から素早くナイフを引き抜くと炭素鋼の鈍い光を水中に踊らせる。自由になった海ガメは何かを確認するようにこちらを振り向くと一旦海面に首を出しシュイッ!と肺胞深く空気を吸い込んだと思うと一気に海中に潜行し始める。ついてこいというのか。左手でやつの甲羅の首根っこあたりをつかみ右手で簡易エアタンクのバルブを開放しつつ口にしっかり咥え込む。何分ももたないだろうが行けるところまで行ってダメなら浮上すればいいさ…。海…?だから…? 朝ごはんは5時からになっとるで。下駄箱ンとこ真っ直ぐ行ってもらって。釣り来るヒトがおるでね早いんですわ。ガッ!とスマホを見る。6時30分。本日の日の出は7時ですよ。一瞬で二度寝してカメ夢など見ちゃってた自分を恥じてもうスバヤクいろいろ装着!スリッパも装着!階段を消防隊員なみの素早さで駆け下り下駄箱カーブをスリッパグリップ限界ギリギリ巧みなスライドコントロールでクリアし食堂にイン!すでにおじいさん先客がひとり、しかも食い終わってる!オハヨーゴザイ…と言いながら食堂システムをギロリとサーチする。何事もご自分でどうぞシステムと理解し先客のおじいさんに軽く確認。ヨオシ!壁沿いにズラリと剥き出しソリッドに並んだ中皿インのオカズ達を順番に高速サーチ!…ウームなかなかシブいオカズ達ですな〜手強い!カテゴリー的には8皿中4皿が漬け物に分類されますよね、女将さん。いないけど!その中からオカズ私的エリート達を選抜、ボイルドウインナー4名、なんか薩摩揚げみたいなの3名、固い玉子焼き2名、固くない生玉子1名、そして皿の横に整列していたカップ納豆1名、スバヤクご飯と味噌汁をよそいオカズエリート達をご飯2クールで処理してスリッパトラコンONでお部屋に戻ります!6時40分ですよ!更に色々装着しメット被ってキィヨヨヨヨヨ〜〜なんてブラックマークを残さず安全第一を心掛け優しくスムーズに発進!一瞬ワイドオープン、寒いからすぐ戻しを繰り返してなんとか7時前に芝生広場に到着!フウ〜!ん?オオゥ!やっぱり皆んなキャンプしてるンじゃ〜ん。駐車場にはバイクが5台ほど。それぞれテン泊中ですね。いいですね。本州最南端、潮岬で新年早々キャンプですか。いいですね。バイクにテント積めたんですね。シュゴーなんてジェットボイルでジェット湯なんて沸かしてるんでしょうね。幸せそう… ビジネスホテルもイイデスヨオ…温泉銭湯だってあるし…。 気を取り直して1月3日の初日の出を拝むべくキャンプ場を抜けて海岸へ向かう。松葉の絨毯を歩き崖道を下れば目の前にドオンッと太平洋がハイどうぞと広がる。まだ太陽は昇っていない。さらに近づきたいとの思いから岩の上に歩を進めると海面から突き出した岩の上に人影がチラホラ。アングラーさすがです。お腹痛くなったときとかどうすんだろなどと余計なことを考えながら大海原をかけてくる潮風を鼻腔を目一杯ふくらませて吸い込んで匂いの記憶を探る。東の空が加速しながら明るくなって、やがてあるのかないのかどうにもはっきりしないがしかし確実に存在感を増して 光の主、生命の源ともいえるそれは姿を現した。いつもの如く圧倒的なエネルギーで一面すべてを浮かび上がらせ、万物分け隔てなく全てのものに生きる力を惜しみなく注ぐ。ようやく彼に再会できた者はその惜しみない恵みに心震わされ、再び彼に去られた者は再度心の底まで寒さに震える。この地へ来てよかった。自分が生きている、生かされているということ。そしてこれからもありがたく生かされてゆく。 眼下に釣り人を見ながらガシャガシャとiphoneのシャッターを切る。ひとしきり撮影していると朝早く寒いこともあってか尿意を感じてきた。降りてきた小道を高速小股走法でかけあがる。高速小股走法は尿ピンチに有効なのだ。しかし有効なのであって万能確実ではない。先伸ばすだけなのだ。早朝の松林の中をひとり高速小股に歩く不審な男。彼は突然ギュンと向きを変えひとり目立たぬ場所で放射した。ハア〜助かった〜…何から助かったのかよくわからないがとにかく助かったのである。 再び心の平穏を取り戻したワタクシは先程までのアタフタなどまるで無かったかのようにゆっくりとオレのバイクに向かうのである。借り物だけど。そういえば借り物バイクでツーリングしたのは初めてじゃなかったなーと思い出す。名古屋のバイク屋で貸してくれた新車で行ったグルリ九州ツーリング、会社の同期に頼まれた新車慣らし八ヶ岳ツーリング…この時は帰りの東名で全開仕上げ走行中にガス欠になってあせったなー…スイマセン…あ、林道でコケましたね…スイマセン…新車だったのに… サテ、これ以上過去は振り返らないことにしてビューンとホテルに戻り荷物をまとめてチェックアウト。気ィつけて行きなさいよ〜とおばちゃん。ありがとうございます!何か十代に戻った気分… ホテルを出発して紀伊大島へ向かいます。前述のトルコ軍艦遭難慰霊碑がある島、お風呂をいただいた島ですね〜小さな島ですが灯台からの景色が素晴らしくノンビリしてしまいました。再び潮岬に向かい最南端灯台へ登ってみました。本日2本目の灯台ですが200円?300円だったかな?払えばコレまた素晴らしい景色が見られます。ちょっとした資料館も併設され美しいレンズを見られたり歴史を学べたりするのです。そうこうしているともう10時半…まだ最南端の地…早く帰らねば…と、バイクに跨がろうとするとごく最近書かれたであろうパワースポットの文字が目に入りついその神社を見学。海のおとこ衆がお祓いを受けておられましたので静かにその場所を離れようとしたのですが何となくパワーを貰いそびれたような気がしてギャシャリ!とパワーがありそうな木の写真を撮りまして神社を後にしたのであります。それからは観光地なんかで止まるつもりはなかったんですがつい橋杭岩でギャシャリ、和歌山ラーメンたんぽぽでズルズル、近大マグロでギャシャリ、熊野鬼ヶ城でビクビクしながらギャシャリ。あとは道の駅大台で大振りの宮川子持ち鮎冷凍セットと柚子酒のお土産買って夜の高速を飛ばして飛ばして亀山ラーメンズルズルすすって再び飛ばして飛ばして久しぶりの冬ツーリングはブルブルガクガクハアハアと終了したのですね。
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。