活動データ
タイム
07:42
距離
11.9km
のぼり
1174m
くだり
640m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る今回は通常の山行とはちと違う。 ある日しばてんさんより探検に出ないかとお誘いがあった。 「いの町の森林軌道探検ツアーっていうのがあるんやけど」 「行く!」 探検という面白そうなことを断る理由などあるはずもなく、喰い気味に二つ返事で快諾した。 詳しい経緯はしばてんさんの「タイムスリップ!森林鉄道・浪漫ツアー」を合わせてお楽しみください。 ■面白そうな予感 当日の天気予報は「曇り時々晴れ、高知は雲が広がりやすい」との事だったが、まさかの快晴。 しばてんさんの晴れ男パワー炸裂。 集合場所でしばしコースの説明、注意事項等を受けたあといよいよ探検のスタート! 少し舗装道を歩いたあと、サラサラと心地よい音をたてて流れる沢を登って少しずつ探検気分を高めていく。 沢登りの終点は自然の岩と石垣の形成されたハイブリッドな滝。 あまり見たことのない滝にテンションがまた一段上がっていくの感じる。 いいぞ、やっぱ今日は面白いトレイルになりそうだ。 ■思いをはせる 小休止のあと、いよいよ軌道跡を進んでいく。 思ったよりも細く、緩やかだ。 軌道跡といっても、その痕跡は少ない。 ガイドの三浦さんの説明がなければ、何の変哲もない作業道にしか見えない。 しかし、それがかえって想像力を刺激する。 わずかに残された遺構がとっても愛おしく思えてきてしまう。 やはり普段から、ルートを探索し、整備しているからこその説得力が感じられた。 ■まったりランチ 小休止をはさみつつも絶妙のスピードで快調にトレイルは続く。 仁淀川の支流を見渡せる場所でランチタイムとなった。 森林軌道探検隊が用意してくれたお弁当は、素朴な味わいで旨い。 参加者の中には2回目の参加という方もいて、前回とは違う味わいを楽しんでいた。 陽当たりのイイ場所でのんびりしていると話しもはずむ。 やはり昔冒険少年少女の集まりで、山慣れた方が多く、中には漁師さんもいた。 山ギアが好きで登山を始めた役所の人は、さっそくYAMAPを始めてくれるという嬉しいおまけ付き。 お昼からはガイドさんの説明に参加者の方の情報も加わり、より想像力を刺激されるトレイルになっていた。 ツアーの面白さに厚みが出て、イイ感じになってきたなあ。 ■人力の凄み いよいよ本日のメインイベント手堀の隧道へとたどり着く。 荒々しく岩壁に穿たれた巨大な洞穴。 思ったよりも縦に長い。 壁の至る所に残されたノミの跡に当時の人々の思いが強く刻まれている。 この隧道を創るのにどれほどの労力と時間と危険があったことだろう。 静かにそこにある遺構に凄みを感じざるを得ない。 この隧道を見られただけでも来た甲斐があったというものだ。 そして道はその先へと続いている。 ■地元愛 手彫りの隧道をあとにして、一路ツアーの終点の橋梁跡へとトレイルは続いた。 残された遺構の素晴らしさもさることながら、いの町の森林軌道探検隊のメンバーの熱い思いがしだいに伝わってきた。 現在も作業道として使用されているとはいえ崩壊した場所も多い中、時間をかけ幾度となく探査、整備して我々を案内してくださったメンバーさんたちに感動してしまった。 地域興しという枠を越えた地元への愛を強く感じさせられる。 いつもの山行とは違う楽しさと意義のあるトレイルだった。 長沢森林軌道跡は舗装道から伺い知ることはできないが、今も人々の生活に寄り添い、静かに存在している。 また、いつかあの道に会いに行ってみたいと切に思う。 さあ!次はどの山を尋ねましょうかね。 追記:いの町の森林軌道探検ツアーに興味のある方は参照してみてください。 blog.livedoor.jp/sikokuyama/
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