再び八経ヶ岳 テント一泊旅

2017.02.28(火) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 7
休憩時間
52
距離
9.6 km
のぼり / くだり
1237 / 245 m
DAY 2
合計時間
7 時間 11
休憩時間
1 時間 20
距離
14.8 km
のぼり / くだり
698 / 1681 m
22
17
13
9
3 22

活動詳細

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変わりのない日常を過ごしながら、 山のことばかり考える。 通勤の電車から見える美しい山は、意地悪い女に見える。 雪化粧で艶やかに輝いた、その山肌に触れたい。 先週、フルマラソンに出場した。 タイムは3:53。 自己ベストに6分及ばず。 四年連続更新には至らず、 これが限界なのかと心が折れそうになっていた。 フルマラソンを走り終えた直後は、 走ることなど全く考えたくなくなるし、 来年はもういいや。と、 その時は思うのだけど、 結局のところは、次の大会が近づくにつれ、 心がざわつき、走らざるを得ない気持ちになっている、 そんな自分が、その時に必ず現れる。 そうこうして7年目の大会を終えた。 フルマラソンが終わった、次の週。 やはり、山のことを考えていた。 もう次の行き先は決まっている。 八経ヶ岳。 阿倍野橋から下市口の電車に乗り、 下市口から天川川合へバスで乗り継ぐ。 天川川合のバス停からつり橋を渡り、 グランドの横を歩き登山口に差し掛かる。 村には雪など全く無く。 登山口に溶けかけた氷が固まっている。 なんとなく、今日の登山は歩きづらそうだなと、 嫌な予感がする。 歩き出したその瞬間から、 八経ヶ岳の洗礼を食らう。 針金で固定された足場は、所々が崩落して歩きづらい。 13キロ程のザックを背負い、 重たい足をあげ進む。 前回の登山に比べ、やけに身体が重く感じた。 フルマラソンで作り上げた身体が、悲鳴を上げている。 歩けば歩くほどフラフラし、 そしてなんの前触れもなく、大きく咳き込んだ。 マラソンの疲れも溜まっていただろうし、 仕事のストレスもあるだろう。 免疫力は申し分ないほど低下していたことは言うまでもない。 風邪。 この快晴の、眩しいくらいの太陽の下の日に、 ここで発症したようだった。 疲れ方が異常の他に、いつもより寒い。 天気は良く、風もない。 しんどいことより山を楽しめと、頭に刷り込み、 そして進む。 何度もなんども立ち止まる、 体力はあるはずなのだけれど、 バテバテでどうしようもない。 少しずつ、少しずつ進み、 やっとの思いで狼平までたどり着いた。 弥山まで行く予定が大きく崩れ、 時間の猶予はもうない。 それどころか、体力の限界が先だった。 テントを張り、疲れた身体に栄養を入れ、 随分暗くなった空をテントから眺めた。 外に出る気力がなく、 内容の入ってこないラジオが、 ずっと僕の隣で働いていた。 少しの酒を飲み、寝袋に潜り込む。 20時。 本当ならポケットに入れているハーモニカを吹いたり、 本を読んだり、星空の写真を撮ったり、 やりたい事は沢山あったはずなのだが、 今日はそんな気力はない。 眠りについた。 翌朝、合わせていた時間ぴったりに、 目覚まし時計君は僕を起こしてくれました。 4:30。 身体がだるい。 寒い。 夜中何度か、悪寒のせいで、 自分の歯がガタガタ震える振動で目が覚めた。 その度に、着込んだり、カイロを貼ったり、 丸くなり。 そんなこんなはあったのだけれど、 ゆうに8時間は眠れた事になった。 山登りでこんなに寝た試しはなく、 申し分のない睡眠時間に身体は幾分かは回復していたようだった。 朝食を済まし、事前に準備していたザックを、 まだ真っ暗なテントの外に放り出し、 靴紐を締めて出発した。 見えるのは遠くの方で、 うっすらと明るくなるその空と、 ヘッドライトが照らされるその狭い空間のみ。 荷物を置いて来ている分、身体が弾むように軽い。 足が前に出る。 正直、狼平で引き返そうかと、 寝る前に少し考えたのだが、 前回のこともあり、 行けるところまで行こうと決心していた。 みるみる明るくなる空は、 周りの山々をも照らし出し、 気づくと僕は一人、山の頂きで叫んでいました。 リベンジを果たし、 弥山の鳥居に一礼し、 必ずまた来る事を約束し、 近畿最高峰を背に、 帰路につきました。 反省点 ・剥離骨折した手で山登りは絶対にやめた方がいい ・食料のバランスが取れてない ・アイゼンでの歩き方が悪い (ゲイターがボロボロになった) ・インナーや、靴下の予備不足 ・濡れた靴を放置したせいで、朝凍りついていた ・ラジオの針金を固定する何か必要(落とした) ・足の指や、うら、かかとのテーピングを忘れてた ・安物のトレッキングパンツが通気性ゼロで悲惨だった ・ザックのショルダーの長さを調節することを忘れていて、肩がずっと痛かった ・アイスバーンと砂利道がミックスしていたので、 アイゼンを何回かつけたり外したりしないといけなかった ・ルートファインディングを失敗し滑落した ・天川川合付近に最寄りの温泉がなかった ・天川川合付近は水曜日定休日 ・近くのマーケットも定休日 (自販機に少し酒あり、ローソンの看板に似過ぎ) ・各装備の防水性能の保持が難しい 良かった点 ・下山後、折り畳み傘があって良かった ・天気が良かった ・ほぼ無風 ・ラジオの電波良好 ・50mmレンズは綺麗 ・トレースが分かりやすかった ・冷凍チャーハンやはり美味しい ・ドライフルーツも美味

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