活動データ
タイム
11:29
距離
20.1km
のぼり
2018m
くだり
1373m
活動詳細
すべて見る注)長文です。 暖かくなったので山歩きを再開する事にしました。 昨年痛めた膝は未だ大きな負荷がかかるとビリッと電気のような痛みが走るので最初はゆっくりリハビリ登山からと考えていたのですが、、、、 私の勤める会社は休日出勤などの買上げがなく振替休日制でしかも年度内に処理せよとのお達し・・・ ということで人の(同僚や部下)の迷惑かえりみずリハビリ無しのロングトレイル敢行いたしました。 やるなら熊野古道系だけど小辺路リベンジはどうも気乗りがしないし紀伊山地の霊場と参詣道で私がまだ未踏な部分というと、、、 伊勢〜熊野に至る伊勢路 吉野〜熊野に至る修験道の道、大峰奥駆道 田辺〜紀伊勝浦に至る大辺路 高野山を中心とした高野七口 中辺路派生の那智〜熊野へ至る大雲取越、小雲取越 伊勢路は距離長すぎて今回だけじゃ無理(-_-;) 大峰奥駆道は今のなまった私じゃ険しすぎ(-_-;) 高野七口は形状が一発の長距離縦走にむかない(-_-;) となると大辺路か雲取越か、、、 この時は勝手な想像で大辺路って紀伊路の海沿いくらいのイメージで長々と車道歩き時々坂か峠かなぁと思っていました。正直、延々と車道歩きは嫌だなぁと、、まぁでもこんな時(リハビリとか急な休みとか)でないとたぶんやらないなと思い直し大辺路と三度目の正直で雲取越をやろうと決めました。 でも少し不安が、、、大辺路は全長100㎞弱、順序としては大辺路から那智大社を経て大雲、小雲が筋だけど、また雲取越にとどかないような(;´Д`) エーイこうなったら参詣道としては不本意だけど逆打ちだ! ってことで私用のあった17土曜をのけ18日曜の午後までで食材とか装備パッキングの準備をして、 下調べほとんど無しで新宮行きの最終電車に飛び乗りました。 夜中に新宮着でビジネスホテルで前泊して月曜朝一から小雲取越スタートしました。 初日:小雲取越〜大雲取越 小雲取越は全体的にハイキングコースといった感じで気持ちの良いコースです。が!!予想以上に私なまってました。小雲のなだらかなコースでさえ息が上がりキツい(´-﹏-`;)足もふくらはぎがつります。 続く大雲取越は今回逆打ちしているのでこれでもか!!というくらいの登りが続きます。 でもずっと憧れていた円座石(わろうだいし)を見ることができ、周囲に漂う凛とした空気に触れてとっても神聖な気持ちに充足感を覚えました。 しかし続く中辺路最大の難所、胴切り坂であわやという目に逢いました。 標高870mを一気に上げるキツい登りが延々と続くのですがふくらはぎどころかハムストリングや膝上左右の筋肉が悲鳴をあげて10mごとにどこかがつる状態(;一_一)痛い そのうちだんだん足が前に出なくなってきました。たった500m進むのにどれだけ時間がかかっているのか、、、突然強烈な眠気に襲われだします。意識もボンヤリとしてきました。 これはおかしい。何か変だ。辛い。苦しい。、、、登っても登っても終わりの見えない坂に終にはそこにあった岩に腰掛けたまま動けなくなり意識が飛んでました。 おそらく長くても数分。汗冷えと天候が崩れて来たせいで急激に体温が下り寒くて目が覚めました。 ふと中辺路をやったとき高原の宿のスタッフさんから聞いた話を思い出しました。 熊野の山にはダルという妖怪が棲むのだそうです。 山で行き倒れ亡くなった人の怨念が凝り固まった者だそうで突然急激な空腹感に襲われ意識が無くなるのだそうです。その時何か食べ物を持っていれば助かるが無いときは最悪あちらの世界に惹き込まれるとか、、、 幸い中辺路をやったときはダルには出会さなかったのですが後日気になって調べたことがありました。 かの南方熊楠さんもダルにやられていたようで、熊楠の見解では餓鬼に取り憑かれ脳貧血を起こした。 精神茫然として足進まず仰向けに倒れたが幸い背負った大きな植物採集の胴乱に守られ岩で頭を砕くのを免れた。それ以降は必ず握り飯と香の物を携え備えとした。とあります。 こういった類の話は日本全国にあってヒダル神として伝承が伝わっています。Wikipediaによるとなんとビックリまさにこの大雲取、小雲取の二つの山に餓鬼穴という深い穴があり、そこを覗いたものは必ずヒダル神に遭遇したとあります。何処かに穴があったのかなぁ?知らずに覗いてしまったのかなぁ? ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル 現代風に解釈するならいわゆるシャリばて、ハンガーノックをおこしたといったところでしょうか? ともかく行動食の中からチョコをいくつか取り出し口に頬ばり水で流し込みました。 異常なほどペース落ちてるのであたりはすでに薄暗くなっています。かなり心細くなっていますがここで止まるわけにもいかないので気持ちを奮い起こし こんな状況で急いでもしょうがない。腹をくくってじっくりいこう。と雨が降ってきたのでレインウェアとヘッデンを装着して目的の地蔵茶屋跡を目指しました。 夜もふけて地蔵茶屋跡に辿り着きました。雨足が強まり雨の中、東屋でテント張るの嫌だなぁとダメもとで向かいにある休憩所を覗いて見るとなんと玄関の鍵が開いていました。本当は営業時間外で閉まっているところでしょうが有難く使わせて頂きました。 今日は本当に疲れて夕飯もそこそこに泥のように眠ってしまいました。 ※こんな駄文、長文を最後までお読み頂いて有り難うございます。m(_ _)m
活動の装備
- カリマー(karrimor)クーガー 50-75
- エバニュー(EVERNEW)セラミックコッヘル深型11
- ソト(SOTO)マイクロレギュレーターストーブウインドマスター
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。