活動データ
タイム
08:09
距離
15.8km
のぼり
1338m
くだり
1368m
活動詳細
すべて見る昨日泊まったチャンネルカンさんに連泊するので、今日は荷物を預けて番外札所 高越寺を目指します。地元では「おこーっつぁん」の呼び名で親しまれている高越山1133mの頂にあるお寺です。 チャンネルカンさんのご主人に鴨島駅まで送ってもらい、JR徳島線で阿波山川駅へ向かいます。 歩くと駅から30分かかるため、脚を温存するために迷わずタクシー乗車。タクシーの運転手さんは遍路道の登山口が分からず。遍路地図は大雑把すぎて不親切。YAMAPの地図を見せて「明王院」と説明したらすぐにOK。明王院前で降りれば登山口の案内がありますよ。 せっかくなので明王院でお不動さんとお大師さんに参拝して納経。住職からお接待で飴ちゃんもらいました。 確かに山川からの登山客は少ないのか、少し道が荒れ気味ですが、難しい道ではないので安心。誰も居なくて静かだなぁ〜と思っていると、突然すごいいきおいで下山してくる男性に会いました。 中の郷ではふいご温泉から登ってきた男性と挨拶。「今はふいごからがメインのルートだよ」と教えてくれました。タクシーの運転手さんも登山口といえばふいご温泉と言ってたし、確かに今はそうなんだろうな。でも、昔ながらの道が消えてしまうと寂しいな…。ということで、皆さんどんどん山川から登りましょう! 修験道行場の「覗き岩」から足元を興味津々で覗いてみると、恐怖で股間から背筋がムズムズっと縮む思い。女だけど。でも陽を浴びて岩の上に座っているのは気持ち良くて、ここでおやつ休憩することに決定。 中の郷の中前寺では草刈をしているお父さんとお話し。この方普段は高越寺を管理しているそうで、雪のせいで車道が凍って上まで行かれないから今日はここで作業していたそうです。実は数年前に高越山のご住職と寺守さんがお寺に帰る途中で雪のため遭難死するという悲しい事故がありました。このお父さんの息子さんはご住職と友人だったということで、息子さんに頼まれ次の住職が決まるまでと寺を管理して守っているそうです。「雪の中、なぜ寺へ戻ろうと登ってしまったのか。下へ降りれば死なずに済んだのに。責任感が強かったのかな…」と話を聞いて私も思わずウルっときてしまいました。 地元の方々には大きなニュースだったのでしょう。高越山の名を出すと、茶屋や宿でもこの事件は話題にのぼりました。 高度760m付近から少しずつ日陰に雪が残っている様子がみられ、900m付近からは足元はシャーベット状の雪。そんな中普通のスニーカーで下山してくる女性とすれ違いびっくり!平日なのにコース上7名の方々とすれ違いました。地元の方々は割と気軽に登ってくるみたいだし、親しまれている山なんだな。 山頂に近づくにつれ、木の枝に積もった雪が溶け、雫になり、風に飛ばされ、陽の光を受けてキラキラしてる。 奥の院までいくと完全に雪が残って居て、足跡がたくさん残ってました。でも、空は真っ青で、足元は雪です白くて、そんな中でお大師さんが待って居てくれて、なんだか感動! 下の境内でおにぎり休憩をしていたら、竹の棒を杖にして登ってきたお父さんが八朔をくれた。わたしもお返しにお饅頭を。「仕事は定年退職して時間があるからここには2週間に1度登りに来るんだよー。でも、この山には毎日登りにくる人も居るよ。ここに来るたび必ずすれ違うよ」と。毎日登るって!どういうこと?朝イチですれ違った、ものすごい勢いで下山していたあの男性だろうか? 中の郷まで下りて来ると、お寺管理のお父さんがまだ草刈り中。「今度来た時には上野お寺でお茶入れてあげるからね」と見送ってもらいました。 下山後は山川の景色を眺めながらのんびり駅へ向かい、本日の遍路旅はこれにて終了。高越寺しかお参りしてないけど、なんだか濃ゆい一日だった!
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