黒法師岳リベンジ2017その①

昨年、黒法師岳登頂に失敗し今年こそはと意気込んで限りある衣食住メンバーの中から選抜召集を掛ける。まず衣部門ですね。23年のキャリアをもつノースゴアは撥水エキスドーピングにもかかわらず昨年の荒川中岳の雨嵐で その栄光は最早過去のものであることを露呈、ビチョビチョ引退勧告を受けてその座をワークマンヤッケに譲り、そのワークマンのサポートをユニクロが担当。食部門ではいつもの軽量ミニラーメンアンド粉マッシュポテトに代わり(飽き)重量制限を無視して3大欲望採用になったレトルトカレーおよび粗挽きポークソーセージ(後にフィッシュ味と判明)。住部門は大きな変革を見せ、バイクでは実績多数の2人用ツーリングテントはその重さゆえ小屋に閉じ込められ、代わりに夏の赤石ビバーク実績を認められた1人用ツェルトが採用となった。お布団は20年以上の勤務実績があり昨年の3000mの山々および息子の学生部屋宿泊にも何度か同行した赤シュラフが不慮の洗濯事故によるペッチャリ状態になりドラムグルグル乾燥でも復活しなかったため大枚三枚でイスカの羽毛にグレードアップ。その煽りを受けてマットは未だグルグル銀マットのまま。赤シュラフは普段使いの枕の仕事を心機一転ゲットした。 その他新規メンバーとして450lmフラッシュライトと新入りナイフ。以上のメンバーでハリキッテ行ってみよう！ 家を4時に出て6時から登り始めバラ谷を通過し黒バラ平で宿泊、今後のために噂の水場を確認したいですね。翌日は念願の黒法師岳に。できればカモシカ平にも。そんな計画で登山計画書に記入しようと思いを巡らせながら目の前の雛人形に目を移す。殿と姫ツートップの視線が痛い。もう五月だというのに何故我らを休ませぬのか！美人の三人官女もお怒りの様子。ハア…。4時に家を出たいんですが。ダメですかね。しかし雛人形を片付けないとこのGWに来てくれる妻のご両親がお休みになる場所がない。雛の来年の御公務を考えると雑に片付けるわけにもいかず、通年通り割と丁寧にお片付け。最後に深夜の掃除機を静かに？かけて終了。後は元野犬のペエロウが破きまくった障子の下二段を張り替えるだけ。これは山から帰ってから張り替えさせてください！もう寝る！3時やんけ！ 翌朝、しっかり寝過ごしてノンビリと焼き鮭など勧められるままにポロポロと食べ8時過ぎにガックシと出発。水窪ダム側から麻布山登り口を目指します。水窪の町に近付くにつれてヘリの音が断続的に聞こえてきてやがてそれは連続音に変わり何やら道端の皆さんも皆一様にナナメ45度的ポーズを決めている。もしかして遭難？滑落？皆が見ている方向に視線を移すと何と山から煙がモクモクと上がっている。しかも1箇所ではなく3、4箇所から上がっているのだ！山火事！そっち方向に行くんですけど！落雷によって昨日から燃え続けているという山火事はその後自衛隊出動の事態となったのでした。地元の方々に混ざって暫く見学していたため時間ロス…急いで登山口方向へクルマを走らせて水窪ダムを過ぎたその時！アレ？通行止めだとう⁉︎麻布山登山口までは行けますかね？ムリだな〜と工事のヒト。戸中川林道へ行っても良かったのですがガタゴトの道は行く気しないし、そちらから登った事がないのでチャレンジするには時間が見えない。仕方ないので戻ります、水窪の町の入り口まで。そこから山住方向へ向かいいつもの定光寺山登山口を素通りして天竜スーパー林道を北上してあーやっと着きました麻布山登山口。 もう11時ですよ。バラ谷まで行けるかな？ワタクシの歩みでは多分また手前で野営だナ〜予約しとくか。そんな感じで結局昨年も泊まったバラ谷手前の平地でキャンプとなりました。レトルトカレーを食いフィッシュソーセージ味の粗挽きポークソーセージを食いドリップコーヒーを飲み、何故か持って行ったハンモックは張らず、狭いツェルトに潜り込んでフワフワ暖かシュラフでグウグウ眠りこんだとさ。