出羽三山登拝(生まれ変わりの旅)其の参　湯殿山

出羽三山の最後は湯殿山(1504m) とは言っても、本来であれば月山より下ることが出来るのですが、まだ雪のために参道が通れない為、月山より車で移動して湯殿山神社の参拝のみとなりました。 ここには大山祇命(山の神)と大己貴命(大国主命)、少彦名命(医薬の神)、大日如来が祀られています。大日如来は密厳浄土=未来を表すとされています。 専用道(400円)を抜けて駐車場まで行き、そこからは徒歩、若しくはバス(往復300円)で本殿前まで行きます。 境内は神域の為、お祓いを受けてから先へ進み、靴を脱いで参拝します。 この神社では御神体を珍しく直接拝むことが出来て、参拝後は御神体から涌き出る足湯に浸かることが出来ます。鉄分が多く含まれているのか、お湯は茶色くなってます。 羽黒山で今の自分の姿を認識し、月山で過去を知り、そして湯殿山で未来に触れることにより、昔の人々は生まれ変わりを果たしたと実感していたそうです。 今では交通機関の発達により、簡単に登れるようになってしまいましたが、次回は羽黒山の麓で宿坊に泊まり、羽黒山から月山に登った後に湯殿山へ下るルートを歩んでみたいです。 昔の人々の技術と想い、自然の美しさが織り成す出羽三山詣では、今まで見過ごしていた事にも気付くことができ、確かに「新しい自分に生まれ変わることが出来たのではないか。」とそう思えるような山行となりました。