迷った挙句に経ケ岳

2017.05.20(土) 日帰り

活動データ

タイム

06:39

距離

8.3km

のぼり

1047m

くだり

1060m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 39
休憩時間
1 時間 24
距離
8.3 km
のぼり / くだり
1047 / 1060 m
5
1 29
2
24

活動詳細

すべて見る

今日は五家原岳、経ケ岳、多良岳、郡岳の何れかに登るつもりで自宅を出て、バイクを走らせながら迷いに迷って経ケ岳に決めた。 黒木登山口の駐車場で準備をしていざ歩き始めようとしたら、大きなザックを背負った常連さんらしき方が通り過ぎて行く。 私はこの人について行くことにして一定の距離をおいて歩く。 ここ黒木登山口からでも数コースあるので、この方が選択するルートで歩くことに決めたのだ。 と、常連さんは鎖止めのあるところから左へ向かい、しばらくして舞岳登山口もスルーしたので大払い谷コースと決定。 それにしても先行する常連さんの荷物はとてつもなく大きい。 何キロの荷物を背負っているのだろう。 その重みのせいだろうかその歩みは私の想定以上にゆっくりである。 それでも私は追い抜く体力も技量もないので、あんまり近づかないようにのんびりとついていく。 そういう状態が30分程続いたあと、先行する方は突然立ち止まった。 ひょっとすると私が距離を詰めすぎていたのかもしれない。 私を見てどうぞと目で合図をくれた。 私は「大きな荷物ですね」と言いながら追い抜かせてもらった。 それから大払谷へ突入し我慢比べのようなガレ場の登りが続いた。 このコースを初めて歩いた10年近く前はこの登山道で何回となく足が止まり、精魂尽き果ててつげ尾に到達したことを昨日のことのように覚えている。 それが、今回は歩き始めのスローペースが功を奏したのか一度も立ち止まることなくつげ尾に登りあがってしまう。 つげ尾からの登りも意外ときつい事は分かっているのでオーバーペースにならないように慎重に登る。 すると、またもや先行者発見。 今度も追いつかないよう姿が見えない距離を保って歩いていると、突然何やら前方から話し声が聞こえてくる。 どうやら先行する方が下山してくる小グループと談笑しているようだ。 話の内容はよく分からないが、常連さん同士の会話らしい。 その間私も立ち止まっているのだが、そういう事が2度続いた後に先行する方が進路を譲ってくださった。 そうして2時間弱で経ケ岳登頂。 多分私の最短記録だろう。 一番初めに登ったときは3時間ほどかかったと思う。 山頂からの展望をひとしきり楽しんだ後は昼ごはんを食べたいが、山頂にはブンブンと虫が飛び回っていてそれどころではない。 おまけな大きな赤い蜂も飛んでいて落ち着かないので暫く休憩したあと下山する。 昼ごはんは中山越しでとることにする。 中山越しへは平谷越し経由とする。 このコースを歩いたのはいつ以来だろう。 すぐには思い出せないがたぶん5年以上は歩いていないだろう。 平谷越しから中山越しまでは落ち葉が降り積もってフワフワではあるけれども、足を取られてスリップしそうで気を使う。 そんなこんなでソーメンの滝にも気づかず中山越しに到着。 ザックから弁当箱を取り出してはたと気づいた。 何と箸を持ってきていないことが判明。 いつもなら予備の箸は常にザックに入れているのだが、先日ザックの中を整理した時に取り出したままにしておいたようだ。 仕方がないので落ちている小枝を拾って箸代わりとする。 一応持ってきたサーモスのお湯で熱湯消毒は したけれど…。 食事後に、このまま中山越しから下山するか金泉寺まで回ってから下山するかを検討。 YAMAPの地図で所要時間を足し算。 すると金泉寺まで回っても90分で黒木に着くようだ。 ということで久しぶりに山小屋の前のベンチでコーヒーを飲むことにする。 (実はこの計算が間違っていてルートの一部区間だけを足し算してしまったことに途中で気づくがあとの祭りである。) 中山越しからリスタート。 いきなり標高差にして100メートルの登り坂である。 昼食後のいわゆる満腹坂で私はこの区間で足が動かなくなった。 まるでスローモーションの映像のごとくゆっくりとしか歩めない。 そんなこんなで笹岳の鞍部まで35分もかかってしまう。 中山越しから金泉寺まで40分の標準時間(とこの時点では思っているが実際は55分)なので相当に遅いペースである。 ※YAMAPの地図の『笹岳』の位置が間違っているような気がするのだが。 余りにもキツイのでその鞍部で岩に腰掛けて小休止。 そう言えば中山越しの昼ごはん中も立っていたので、スタートから初めて座ったようだ。 結局金泉寺までジャスト1時間かかった。 這々の体で山小屋前のベンチにどっかりと座り、豆を挽いてペーパードリップでコーヒーを飲む。 そのコーヒーの美味いこと、美味いこと…。 山のてっぺんで飲むコーヒーは格別だが、てっぺんでなくとも山の中ではどこでもうまいのだ。 これだから山はやめられない。 2杯目も飲みたかったのだが、先ほど中山越しで木の枝を熱湯消毒した際に無駄使いしたのでお湯が足りないので諦めた。 金泉寺リスタートは14時45分。 下山の標準時間は50分(この時点でもまだ間違いに気づいていない)だからゴール目標時間の15時30分頃には何とか辿り着けるようである。 西野越し直下のオオキツネノカミソリ群生地は 葉っぱが順調に枯れ始めている。 8月上旬の開花時には見事なオレンジ色を 見せてくれるに違いない。 あとは帰宅時間に制限があるのでただ黙々と歩くのみ。 ひたすら歩き続け八丁谷の林道に降り立ったのがちょうど1時間で、漸くこの時に自分の間違いに気がついた。 林道を歩きながら地図を再確認すると金泉寺から林道出合までは65分でほぼオンタイム。 端から計算を間違っていたとは… 林道のシンボルのようなカツラの大樹を眺めながらゴールの駐車場到着は16時過ぎで、これでは次の約束の時間に遅刻するのは必定であるが、今日も 一日中山の中に居て爽やかな気分になれたのが何よりであった。

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。