活動データ
タイム
32:42
距離
38.5km
のぼり
3343m
くだり
3320m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る~「洋上のアルプス」と称される屋久島 ~ 今から1400万年前,海底の堆積岩にマグマが入り込み,花崗岩になって隆起してできた島で,周囲が約130kmの日本で7番目に大きな島。 九州の最高峰宮之浦岳(1936m)を筆頭に島のほとんどが山と深い森に覆われた島。 豊かな自然と多種多様な生態系を誇り,1993年姫路城・法隆寺・白神山地とともに日本初の世界遺産に登録されました。 ***** 魅力あるれる屋久島に行きたいと思ってはいたものの,実行に移すことなく時が過ぎていましたが,けいさんとの会話の中で「屋久島に行きたいね~」と盛り上がり,シャクナゲの咲く時期に行くことになりました。 今年は桜の開花が遅れたので,きっとシャクナゲの開花も遅れるはずと見込んで,6月1日に屋久島入りすることに決めました。 梅雨入りも遅れると良いね~と言いながら。 屋久島は,「ひと月のうち35日は雨が降る」と形容されるほど雨の多い島。 その上,梅雨入りの時期に行く私たち。ずっとカッパを着た山行だと想定して,ファイントラックのエバーブレスのカッパ(ズボンのみ)を購入しました。 ところが,10日間天気予報で,1日,2日が雨のち曇り,3日,4日は晴れ。 週間天気予報が出ると,1日,2日が曇り,3日,4日,5日が晴れに変わりました。(^o^)丿 縦走計画は天気次第でしたので,この週間天気予報が出た時点で最終的に決めたプランを決行することにしました。 海抜0mの海岸から登り,山頂からまた海へ下りるsea to summit to sea。 約38㎞を3泊4日で歩く,贅沢な小屋・テント泊縦走です。(^-^) ***** ■屋久島に初上陸 JR九州高速バス(54148便・夜行便)で鹿児島本港着。そして,高速船ロケット(112便)で宮之浦港へ。10時ころに屋久島に上陸しました! 屋久島環境文化村センターで携帯トイレ購入等を済ませて宮之浦港入口バス停へ。 時刻表を見ると,計画していた時間と違っていて(3月11日に改正)焦りました。慌てて観光センターに飛び込み,時刻表を貰って行きました。 宮之浦港入口からAコープ前へバスで移動。和食の店「海舟」に着きました。準備中とのことでしたが,荷物を置かせてもらってAコープで買い物(パンとビール)。 店に戻り,飛び魚の唐揚げ定食を頂きました。美味しかったーー バスの時間までスマホの充電&休憩をさせて頂きました。 ※「海舟」さんは最近素泊り民宿を始められています。 ■縦走1日目(楠川歩道~白谷小屋) Aコープ前から楠川までバスで移動。海岸に移動して海面にタッチ。 楠川歩道(屋久島では登山道のことを歩道というらしい)を歩いて山に入って行きました。 楠川歩道は,江戸時代から伐木材の搬出に使われてきた古道。誰と会うこともなく静かな森の急坂を登って行きました。 白谷広場(白谷雲水峡入口)に着き,協力金2000円を払って,白谷雲水峡へ。 昼間は賑わっていたのでしょうが,遅い時間のスタートなので誰も居ません。 観光スポットを独占状態で巡り,再び楠川歩道を歩いて白谷小屋に着きました。 予想通り,誰も居ません。夕食は外のテーブルで済ませ,右奥のドア付きの部屋で一夜を過ごしました。トイレの臭いも気にならず,ネズミさんにも遭遇無し。快適に過ごすことが出来ました。 ■縦走2日目(白谷小屋~高塚小屋) 有名な苔むす森(もののけの森)を経て辻峠から太鼓岩へ。 白谷小屋で挨拶したガイド付き女性グループの先客あり。でも,しばらくすると去って行かれたので,独占状態で最高のロケーションを楽しみました。岩を叩くと確かに太鼓のような音がしました。 9時過ぎに楠川分かれに着き,小休止をとりトロッコ道を歩いて行きました。 すると,右手にキレイなバイオトイレ有り。小杉谷山荘跡だそうです。 人が多いときには長蛇の列だそうですが,私たちは待つことなく使用させて頂くことが出来ました。 トロッコ道の終点に着き,小休止した後で大株歩道に入って行きました。 ウィルソン株に着くと女性2人が居られました。そのおかげでウィルソンハートをすぐに拝むことが出来ました。 トロッコ道終点で逢った男性から「大阪の高校生160名の団体が来ていて,ウィルソン株で大変な目に遭った。貴女たちは下山するその団体とすれ違うと思うよ」と言われていましたが,その通りでした。 ウィルソン株の先からの登りは団体との離合で大忙しに。(*´-`) 私たちは登りなので,道を譲ってもらうのですが,待たれると急ぎ足になるというもの。自分のペースをキープ出来なかったパートナーのけいさんに疲れが出てしまいました。 大王杉の手前で高校生の団体との離合が終了し,その後はゆっくりと歩いて行くことが出来ました。 縄文杉に着きました。屋久島=縄文杉と言っても過言ではないでしょう。でも,私たちが到着した時には誰も居ませんでした。新高塚小屋に泊まるというソロの男性が登って来られるまでは。北側展望デッキで男性に写真撮影をお願いして南側展望デッキへ。新高塚小屋に足を進めるという考えもあったけど,けいさんの疲労が溜まっていたので予定通り高塚小屋泊にすることにしたので,縄文杉を見ながらデッキで30分程休憩して高塚小屋に向かいました。 高塚小屋に着くと,1階に3名の男性,2階に1名の男性。運よく空いていた3階を占拠しました(一時的に)。18時頃に10人の(ツアー)団体が来て,そのうち2人の女性が3階フロアに来られたのでギューギュー詰めに…Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン とは言っても建てられたばかりのキレイな高塚小屋。快適でした。👌 ■縦走3日目(高塚小屋~宮之浦岳・永田岳~鹿之沢小屋) 高塚小屋を6時に出発。新高塚小屋泊の下りのパーティとすれ違いながらシャクナゲ観賞を楽しんで新高塚小屋へ。40人キャパの小屋は室内もデッキも広く,トイレもキレイでした。 第1展望台,第2展望台を経て,迎えた坊主岩。そして,平石岩屋直下のシャクナゲの群生には感動の連続でした。(*´-`) 焼野三叉路に着き,途中で汲んできた水を煮沸しながら小休止。そして,宮之浦岳に向かいました。途中のシャクナゲは蕾が多くてしばらく楽しめそうでした。山頂に着くと大勢の人が居てビックリ!おそらく淀川から登って来られたのでしょう。記念写真を撮って焼野三叉路に戻り,永田岳に向かいました。途中の水場はちゃんと水が流れていたので,念のため再度汲んできた水(溜まり水)を捨て,ここの水を汲んで行きました。 鹿之沢泊だという3人のパーティとつかず離れずの距離で永田岳山頂へ。 山頂標識の向こうには永田の集落(海岸)と口永良部島が見えます。北側には障子岳南壁がドーン!谷を挟んだ向うには永田岳Ⅱ峰。そして,東側にそびえる宮之浦岳。360℃パノラマの展望はとにかく素晴らしかったです。 3人のパーティと一緒にのんびりと過ごした永田岳山頂を後にして,鹿之沢小屋に向かいました。するとどうでしょう。シャクナゲが群生していて,またもや感動の連続でした。ローソク岩もカッコ良かった。ハードコースだったのでこの周辺の素晴らしい景観に報われました。 鹿之沢小屋に着きました。先に到着していた3人のパーティは小屋泊。一応内部を覗いてみましたが… 沢(水場)を渡ったところの広場(小鹿之沢)にテントを張りました(先客の方にスペースを空けてもらって)。(^-^) 最後の晩餐なので,担いできた鶏肉(真空パック・常温保存)をボイルして赤ワインで乾杯!美味しかったー この夜のために担いできたファル3。2~3人用なので快適に一夜を過ごすことが出来ました。 ■縦走4日目(鹿之沢小屋~花山歩道~大川の滝) 花山歩道は,高度な登山技術は必要ないけど,道迷いをすると絶望的で,登山道としては上級者向けにランク付けされている。しかも,ヤマビルに要注意のルート。 大川の滝の最終のバスの時間が15時(計画段階では15時15分)なので,それに間に合うように予定より30分早めてスタートしました。 心配していた徒渉も,しばらく雨が降っていないので全く問題無しでしたし,テープが要所に設けられていて,行き止まりを意味するロープも張ってあったりしたので,道迷いすることはありませんでした。 花山広場に着き,先ずは水場で1.5ℓの水を確保。そして,巨木に囲まれた幻想的な世界をしばらく堪能。癒されましたーー(*´ー`*) 花山歩道入口まで延々と下って行きました。森林生態系保護地域に指定された素晴らしい森ではあるけど,なにせ同じ景観が続くので飽きてきたところに水場があって,そこでお猿さん🐒が出現!気が紛れましたー(^▽^;) 大川林道に到着したのが12時13分。大川林道入口までのコースタイムは2時間。 ダート道とコンクリート道が交互に現れる道。私は林道歩きは平気だけど,パートナーのけいさんは辛そう。足の爪が当たって痛いとのこと。爪を切ることで痛みは治まったみたいだけど,歩くスピードが上がりません。バスの時間が気になってきたけいさんが「車来ないかな…」と呟くと,ナント!その10分後に車が現れました⤴︎ これにはビックリ! 手を挙げて「乗せて行って下さ~い♡」と懇願すると「良いですよ」と運転手の男性。 林道歩きは残り約3㎞。私は計画を成し遂げたかったので,けいさんと私のザックを載せた車をお見送り。^_^ アタックザックになった身の軽いこと。爽快に林道を下って行き,大川の滝のバス停に着きました。海面タッチしたいけど,海岸はかなり下の方。けいさんに待っててと言いながら海に下りる道を探すけど見あたらなかったので,結局は大川の滝の水面にタッチして縦走を終了しました。 Sea to Summit to sea の予定が,Sea to Summit to fall になってしまったけど,まっいいか(^▽^;) ※大川の滝駐車場のトイレの横を進むと海岸に出るみたいです。←帰って来てから知りました。(´;ω;`) けいさんを迎えに行こうとしたら,こっち(大川の滝)に向かってきていたので一緒に大川の滝を見学して一緒に写真撮影&水面タッチ! バス停に戻り,15時発のバスに乗って合庁前へ。予約していた民宿「たけんこ」に着きました。 3日ぶりのお風呂に生食材の食事とビール。もう最高に幸せでした。(*´∇`*) 屋久島最終日は予備日でしたが,天気も良いので山に登ることにして,バタバタとタクシーを予約。 クーラーの効いた部屋&ふかふか布団で極楽気分で眠りにつきました。(( _ _ ))..zzzZZ 屋久島最終日(5日目)の山行記録(モッチョム岳)に続く ***** この縦走の山行計画は↓こちら https://www.yamareco.com/modules/yr_plan/detail-372523.html 屋久島ポータルサイト http://www.realwave-corp.com/04transportation/01/ -追記- 2017.6.11に沢を渡っている途中に女性が流され,先に渡っていた男性が女性を捜しに行き,2人が行方不明となる事件が起きました。 翌朝,2人は心肺停止の状態で見つかり,その後、搬送先の病院で死亡が確認されました… ご冥福をお祈りいたします。 自分への注意喚起として記録に残しておきたいと思います。 https://youtu.be/LthSKtQWNI8
活動の装備
- グレゴリー(GREGORY)ディバ60
メンバー
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