長崎藪漕会グアム遠征。初日、ラムラム山編。

飛行機から降り立ったグアムは気温30度湿度80%オーバーと常夏の島らしいお天気です。雨季ということで心配していたお天気もまずまずの快晴。グアムには夕方に到着してその日は飯食って終了。2日目の今日から本格始動です。2日間ある自由行動を、ツアーの予定なんかひとつも入れずに本当の自由行動で過ごします。 初日に目指すは、グアム最高峰のラムラム山（Mt. Lam Lam）。その標高は406メートル。 ものの本によりますと、ラムラム山は世界最深のマリアナ海溝に接している為、海溝から計るとその高低差は１万１千メートルにもおよび、高低差ではエベレストを抜いて世界最高峰になるという、高いんだか低いんだかよく分からないお山です。登山口があるセッティ湾展望台付近の標高が150メートルほどなので今日の登山は、ラムラム山の9.9合目あたりからのスタートってコトですか。 早朝、同僚の群れから抜け出してひとり身支度を整え、長崎藪漕会の制服に着替えます。どんな山なのか情報が少なく、標高から考えるとたいしたことないと思うのですが、ネットでは藪がひどくルートが分かりづらいとか、暑いので水を多めに用意、とかボンヤリしたことしか分かりません。地形図なんてものはなく、グーグルマップをプリントアウトして、おおよその方角くらいは確認できるようにしておきました。もちろん長藪の魂、コンパスは装備です。 ひとりホテルを飛び出したのは良かったのですが、約30kmほど離れた登山口まで、どうやって移動するか。レンタルバイク？レンタカー？とりあえずホテル通りをしばらく歩くと日本語で「ニッポンレンタカー」とあるじゃないですか。さっそく入店。店員さんも日本の方で普通に日本語で説明を受けることができます。今日の相棒を受け取りさっそく南へ向かってスタートです。ホテルや商業施設が集まっているタモンエリアはグアム島の中央付近。グアムの北部は広大な平地が広がるゾーンで長藪会としては興味がわかないエリア。ネットで検索してみると行ってみたいとこは全部、島の南部です。ということで登山口のあるセッティ湾展望台まで約30kmのドライブです。青い空、青い海。最高の気分ですが、慣れない左ハンドル右側通行で慎重に運転します。 無事にセッティ湾展望台到着。展望台に登ってみるとラムラム山のおとなりのフムジョン・マングロウ山（Mt. Jumullong Manglo）の山頂にある十字架が見えます。最初にラムラム山と登山口が同じで、ルートの途中から分岐して行けるマングロウ山を目指します。初めて登るグアムの山は低い木々が多く、登山道は赤土です。道のいたるところにトカゲがウロチョロしています。マジでトカゲだらけです。日本の山では赤テープをルートの目印に使いますが、この山は十字架が目印らしく、歩いてるとちょいちょい出てきます。とても蒸し暑いのですが、ハイキングルートなので疲れることもなく約30分でマングロウ山に到着。ふもとの展望台から見えるほどの十字架なので、近くで見ると大きなものでした。マングロウ山からは登山口がある島の西部はもちろん東部も見ることができます。眼下に広がる太平洋。暑さも忘れて異国の景色に見とれます。 さあ、分岐点まで戻り、いよいよラムラム山を目指します。噂ほど荒れたルートではないものの2メートルほどのカヤが生茂っているとこが多く長藪制服の半そで半ズボンの手足を容赦なく傷つけます。蚊やアブなどの虫は殆ど見当たらないのですが、あいかわらずトカゲがチョロチョロ走り回っている山道を15分ほど歩くと、前方に見えるトンガリに星条旗がみえました！山頂はもうすぐです！山頂直下になるとゴロゴロ岩ゾーン。グアムの岩は痛いほどトゲトゲになっていてグローブをしてても手をつくと痛いくらいです。気を付けて足を置かないとシューズのアッパーを引っ掛けると破けそうなくらいの鋭さです。慎重に岩場を歩き入山から1時間20分、ついにグアム最高峰のラムラム山に登頂しました。 山頂の星条旗に触れると、ほんとにこんな遠くの山にきたんだなーと実感がわきました。 山頂でご飯でも食べようとノンビリしてると突然のスコールです！あわててすぐ下の岩場の陰まで避難します。しばらく待つと小降りになりご飯も食べずに下山します。 こうしてグアム最高峰ラムラム山に長藪が初登頂することが出来ました。このあと片言の英語を駆使してビーチの屋台でホットドックを食べたり、タロフォフォの滝で気のいい兄ちゃんと相乗りしたのは、また別のお話。 閉店ギリギリにレンタカーを返しに来た僕のTシャツをみて「長崎･･･？なんのこと？」って聞くお店の人が偶然長崎出身とのことで、勤務時間外にもかかわらず同郷のよしみでホテルまで車で送ってくれました。 長藪は国境を超える。感謝です(о´∀`о)