活動データ
タイム
07:27
距離
9.0km
のぼり
1286m
くだり
1309m
活動詳細
すべて見る約一ヶ月ぶりの登山はNgとではなく妹との兄妹登山。 一年前の「大菩薩嶺」以来、2回目となります。 (一時停止違反で切符切られて以来ですねw) 昨月にかねてより癌と闘病中であった実父が他界しました。 最期は自宅で家族に見守られ、眠ったまま静かに息を引き取りました。 悲しむ間もなく葬儀やら手続きやらバタバタしてましたが、 ようやく一段落した時に真っ先に頭に浮かんだのが、 「山に登りたい」 でした。 親父が死んでも落ち込んでばかりいられない働き盛りの44歳、否が応にも押し寄せる仕事… そんな中、静かな場所で静かに親父のことを考えたい… そう考えたとき、やっぱり自分には山に行くこと以外考えられませんでした。 葬儀をして初めて我が家は日蓮宗だったと判明w(おいおい) じゃ日蓮宗の総本山、法華経の聖地「七面山」でしょ、と即決。 「七面山」は一年半前の年末に親父の癌からの回復祈願と、 同時期に癌に冒され、闘病の末、先に逝ってしまった親友を偲び登った思い出深いお山。 そんなお山に再訪となりました。 GWの残雪の西吾妻山以来の山行、一ヶ月のブランクには厳しい高低差約1,500m… すっかり蒸し暑くなった山の様子に面食らい、大量発汗と重い身体…なのに妹は超ハイペースw 50丁目まである登山道ならぬ参道は九十九折にひたすら登り込んでいく修行の道。 (丁目を表す石碑にはお賽銭箱があります、今回は1丁目から50丁目までお賽銭を入れながら登りました) 序盤からバテバテな兄貴は妹に先導され、何とか目的地の「七面山敬慎院」に到着。 2,000m付近にあるこの「敬慎院」。 法華経の聖地であり、日蓮宗発祥の身延山を守護する七面大明神が祀られています。 これまでの空気を一変させる荘厳な雰囲気に身も引き締まります。 親父の遺影を抱えていた妹に「登拝ご苦労様です」と声をかけていただき、 前回同様本社内に招かれ休憩させていただきました。 御札を買い、御朱印をいただき、僧侶の方ともお話をさせていただきました。 親父が病に倒れた一年半前に登り、お守りを頂いたこと、 そのお守りの御蔭か最期は家族に見守られ安らかに逝けたこと、 親父に対して色々な後悔が残っていること、 自分達なりに供養をしたく登ってきたこと等々。 この便利な時代にただ拝むために敢えて辛い山道を登ってくることに意義があり、 その道中に思いを馳せることが自分を見つめ直し、供養につながると。 参道は「産道」ともいい、登ることは母の胎内に帰ることを意味し、 下山は清められ新たな精神と肉体になり生れ落ちることを意味する。 「きっとお父様も一緒に登ってきてますよ」との事、どうりで身体が重かったわけだ…頼むぜ親父w 「お父さんが結んでくれた縁、また登りに来てくださいね」と言葉をいただき「敬慎院」を後にしました。 多分いつかまた来ると思います、七面山。 遠くない未来に訪れるであろう事は理解していたつもりの親の死。 いざその事実に直面すると実感もわかず妙に冷静な自分がいたり、 時にもう少し孝行できたのではと後悔したり、悲しんだり、 反対に安らかな最期を家族で看取れた喜びもあったり… 感謝と安堵と後悔が入り混じる何とも言えない感情の毎日。。 それでも俺の人生は続く。 ちゃんと「生きねば」。 静かな森の中、暑さと怠さと足の痛みに耐え、歩いて得た自分なりの結論。 そんな気付きを与えてくれた七面山、お山に感謝です。 自分の山行も続く、健康の為にも続けなくては。 山百狩り、気まぐれ山行ライフ、再開じゃー! 皆様、引き続き宜しくお願いします。 まずは久々喰らった全身超筋肉痛を治してからですけどw 最後に、 smokeの写真が今回一枚も無いって?(別にお前の写真なんかいらん!っていう意見は無視して) それは…妹がリアルに一枚も写真を撮ってくれなかったから。 兄貴なんてそんなもんですよねw おわり
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