【慰霊兄妹登拝】七面山

2017.06.10(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 27
休憩時間
2 時間 28
距離
9.0 km
のぼり / くだり
1286 / 1309 m
34
21
34
1 9
1 21
35
14
52

活動詳細

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約一ヶ月ぶりの登山はNgとではなく妹との兄妹登山。 一年前の「大菩薩嶺」以来、2回目となります。 (一時停止違反で切符切られて以来ですねw) 昨月にかねてより癌と闘病中であった実父が他界しました。 最期は自宅で家族に見守られ、眠ったまま静かに息を引き取りました。 悲しむ間もなく葬儀やら手続きやらバタバタしてましたが、 ようやく一段落した時に真っ先に頭に浮かんだのが、 「山に登りたい」  でした。 親父が死んでも落ち込んでばかりいられない働き盛りの44歳、否が応にも押し寄せる仕事… そんな中、静かな場所で静かに親父のことを考えたい… そう考えたとき、やっぱり自分には山に行くこと以外考えられませんでした。 葬儀をして初めて我が家は日蓮宗だったと判明w(おいおい) じゃ日蓮宗の総本山、法華経の聖地「七面山」でしょ、と即決。 「七面山」は一年半前の年末に親父の癌からの回復祈願と、 同時期に癌に冒され、闘病の末、先に逝ってしまった親友を偲び登った思い出深いお山。 そんなお山に再訪となりました。 GWの残雪の西吾妻山以来の山行、一ヶ月のブランクには厳しい高低差約1,500m… すっかり蒸し暑くなった山の様子に面食らい、大量発汗と重い身体…なのに妹は超ハイペースw 50丁目まである登山道ならぬ参道は九十九折にひたすら登り込んでいく修行の道。 (丁目を表す石碑にはお賽銭箱があります、今回は1丁目から50丁目までお賽銭を入れながら登りました) 序盤からバテバテな兄貴は妹に先導され、何とか目的地の「七面山敬慎院」に到着。 2,000m付近にあるこの「敬慎院」。 法華経の聖地であり、日蓮宗発祥の身延山を守護する七面大明神が祀られています。 これまでの空気を一変させる荘厳な雰囲気に身も引き締まります。 親父の遺影を抱えていた妹に「登拝ご苦労様です」と声をかけていただき、 前回同様本社内に招かれ休憩させていただきました。 御札を買い、御朱印をいただき、僧侶の方ともお話をさせていただきました。 親父が病に倒れた一年半前に登り、お守りを頂いたこと、 そのお守りの御蔭か最期は家族に見守られ安らかに逝けたこと、 親父に対して色々な後悔が残っていること、 自分達なりに供養をしたく登ってきたこと等々。 この便利な時代にただ拝むために敢えて辛い山道を登ってくることに意義があり、 その道中に思いを馳せることが自分を見つめ直し、供養につながると。 参道は「産道」ともいい、登ることは母の胎内に帰ることを意味し、 下山は清められ新たな精神と肉体になり生れ落ちることを意味する。 「きっとお父様も一緒に登ってきてますよ」との事、どうりで身体が重かったわけだ…頼むぜ親父w 「お父さんが結んでくれた縁、また登りに来てくださいね」と言葉をいただき「敬慎院」を後にしました。 多分いつかまた来ると思います、七面山。 遠くない未来に訪れるであろう事は理解していたつもりの親の死。 いざその事実に直面すると実感もわかず妙に冷静な自分がいたり、 時にもう少し孝行できたのではと後悔したり、悲しんだり、 反対に安らかな最期を家族で看取れた喜びもあったり… 感謝と安堵と後悔が入り混じる何とも言えない感情の毎日。。 それでも俺の人生は続く。 ちゃんと「生きねば」。 静かな森の中、暑さと怠さと足の痛みに耐え、歩いて得た自分なりの結論。 そんな気付きを与えてくれた七面山、お山に感謝です。 自分の山行も続く、健康の為にも続けなくては。 山百狩り、気まぐれ山行ライフ、再開じゃー! 皆様、引き続き宜しくお願いします。 まずは久々喰らった全身超筋肉痛を治してからですけどw 最後に、 smokeの写真が今回一枚も無いって?(別にお前の写真なんかいらん!っていう意見は無視して) それは…妹がリアルに一枚も写真を撮ってくれなかったから。 兄貴なんてそんなもんですよねw おわり

七面山・身延山 AM5:30登山口側の駐車スペースに到着、この時間でギリギリ駐車スペース確保。脇に綺麗なトイレ有り。約1年半ぶりに再訪、今回も哀しみの山行となりました。
AM5:30登山口側の駐車スペースに到着、この時間でギリギリ駐車スペース確保。脇に綺麗なトイレ有り。約1年半ぶりに再訪、今回も哀しみの山行となりました。
七面山・身延山 鳥居をくぐり約1ヶ月ぶりの山行スタート。ブランク&猛暑&高低差約1,500m…大丈夫か俺?!
鳥居をくぐり約1ヶ月ぶりの山行スタート。ブランク&猛暑&高低差約1,500m…大丈夫か俺?!
七面山・身延山 リュック&ゲイターは俺の借りパク。今回もストイックな妹が先導。
リュック&ゲイターは俺の借りパク。今回もストイックな妹が先導。
七面山・身延山 1丁目から50丁目まである賽銭箱にお賽銭を入れながら登っていくことに。
1丁目から50丁目まである賽銭箱にお賽銭を入れながら登っていくことに。
七面山・身延山 13丁目にある「肝心坊」に到着。暑さで汗が噴き出します。前回は雪の西吾妻山だったので気候のギャップに身体がついていきません…
13丁目にある「肝心坊」に到着。暑さで汗が噴き出します。前回は雪の西吾妻山だったので気候のギャップに身体がついていきません…
七面山・身延山 初めてのお坊に興味津々な妹。
初めてのお坊に興味津々な妹。
七面山・身延山 登山道ではなく「参道」を黙々と登っていきます。樹林帯で風も通らずメチャ暑です…
登山道ではなく「参道」を黙々と登っていきます。樹林帯で風も通らずメチャ暑です…
七面山・身延山 父方の祖母が一番好きだった「あやめ」も綺麗に咲いていました。親父の慰霊登拝を応援してくれているようです。身体は既に汗だく&脚がガクガクですがw
父方の祖母が一番好きだった「あやめ」も綺麗に咲いていました。親父の慰霊登拝を応援してくれているようです。身体は既に汗だく&脚がガクガクですがw
七面山・身延山 23丁目の「中適坊」に到着。
23丁目の「中適坊」に到着。
七面山・身延山 キャバレーとかかしら?行ってみたいw
キャバレーとかかしら?行ってみたいw
七面山・身延山 まだまだ続く単調な参道。お互いの口数も減り…暑さと疲労でなかなか親父を偲ぶ雰囲気になりませんw
まだまだ続く単調な参道。お互いの口数も減り…暑さと疲労でなかなか親父を偲ぶ雰囲気になりませんw
七面山・身延山 やっと半分の25丁目に到着。あと半分…俺、大丈夫かなぁ…
やっと半分の25丁目に到着。あと半分…俺、大丈夫かなぁ…
七面山・身延山 道中唯一視界が広がるポイントに到着するも南アルプスなどは靄の中、でも良いんです今日は。
道中唯一視界が広がるポイントに到着するも南アルプスなどは靄の中、でも良いんです今日は。
七面山・身延山 36丁目の「青雲坊」に到着~、ここが最後のお坊です。キンキンに冷えた湧き水の水場があります。
36丁目の「青雲坊」に到着~、ここが最後のお坊です。キンキンに冷えた湧き水の水場があります。
七面山・身延山 無事に登頂できますように…兄がw 山頂までもう一息。
無事に登頂できますように…兄がw 山頂までもう一息。
七面山・身延山 46丁目の「和光門」。九十九折の参道を曲がると、いきなり眼前に厳かな門が現れます。
46丁目の「和光門」。九十九折の参道を曲がると、いきなり眼前に厳かな門が現れます。
七面山・身延山 ここから先は肉や魚などを食べてはなりません。
ここから先は肉や魚などを食べてはなりません。
七面山・身延山 「和光門」から先は神聖な空気に。ここまでの疲労も一気に吹き飛びます。
「和光門」から先は神聖な空気に。ここまでの疲労も一気に吹き飛びます。
七面山・身延山 「吉祥門」。門の先には鹿さんのシルエット(見えるかな?)
「吉祥門」。門の先には鹿さんのシルエット(見えるかな?)
七面山・身延山 今回は「吉祥門」からお邪魔します。
今回は「吉祥門」からお邪魔します。
七面山・身延山 人に慣れ全く逃げない鹿さん。先ほどのシルエットはこの子かな?
人に慣れ全く逃げない鹿さん。先ほどのシルエットはこの子かな?
七面山・身延山 2,000m近い標高に広がる「七面山敬慎院」。改めて先人達の労力と信仰心に感服。
2,000m近い標高に広がる「七面山敬慎院」。改めて先人達の労力と信仰心に感服。
七面山・身延山 一つ一つの社を参拝。
一つ一つの社を参拝。
七面山・身延山 「一之池」高山には珍しい大きな池。
その昔、日朗上人が登山してきてこの池のほとりに立ったところ、池に七面大明神が竜の姿で現れたと伝えられているそうです。
「一之池」高山には珍しい大きな池。 その昔、日朗上人が登山してきてこの池のほとりに立ったところ、池に七面大明神が竜の姿で現れたと伝えられているそうです。
七面山・身延山 いまでもある日、突然に不思議な波紋が現れることがあるとのこと、確かに神々しい雰囲気です。
いまでもある日、突然に不思議な波紋が現れることがあるとのこと、確かに神々しい雰囲気です。
七面山・身延山 一之池参拝の次はいよいよ目的のは七面大明神を祀る七面山本社「七面山敬慎院」を参拝。参拝を終えると前回同様「参拝ご苦労様です」とお声をかけて頂き、院内に招いて頂きました。
一之池参拝の次はいよいよ目的のは七面大明神を祀る七面山本社「七面山敬慎院」を参拝。参拝を終えると前回同様「参拝ご苦労様です」とお声をかけて頂き、院内に招いて頂きました。
七面山・身延山 妹が遺影を持っていたことに気付かれたからか「どうなさったのですか?」と聞かれたので、前回は癌にかかった親父の為に「病除けのお守り」を買ったこと、そのお守りのお陰か最期は安らかであった事を伝えました。
妹が遺影を持っていたことに気付かれたからか「どうなさったのですか?」と聞かれたので、前回は癌にかかった親父の為に「病除けのお守り」を買ったこと、そのお守りのお陰か最期は安らかであった事を伝えました。
七面山・身延山 とても綺麗で手入れが行き届いた院内。ひんやりとした空気が気持ち良いです。
とても綺麗で手入れが行き届いた院内。ひんやりとした空気が気持ち良いです。
七面山・身延山 前回同様、畳の部屋に通され休憩させてもらいました。休憩中、お坊さんと話しをさせて頂きました。
親父のこと、来世のこと、そして敢えて苦しい参道を越えてくることに意味があるというお話には心が安らぎました。親父も一緒に登ってこられたとの事…どうりで身体が重かったわけだw
前回同様、畳の部屋に通され休憩させてもらいました。休憩中、お坊さんと話しをさせて頂きました。 親父のこと、来世のこと、そして敢えて苦しい参道を越えてくることに意味があるというお話には心が安らぎました。親父も一緒に登ってこられたとの事…どうりで身体が重かったわけだw
七面山・身延山 登拝の記念に御朱印をいただきました。法華経の聖地でいただく事ができ満足。
登拝の記念に御朱印をいただきました。法華経の聖地でいただく事ができ満足。
七面山・身延山 一通り院内を見学させて頂きました。最後に「お父さんが繋いでくれたご縁ですから、また拝みにきて下さい」との言葉をいただきました。多分また来ます、七面山。
一通り院内を見学させて頂きました。最後に「お父さんが繋いでくれたご縁ですから、また拝みにきて下さい」との言葉をいただきました。多分また来ます、七面山。
七面山・身延山 「七面山敬慎院」
静かな山奥にある素敵な本社。親友の慰霊と親父の慰霊、自分の中で特別な場所となりました。
「七面山敬慎院」 静かな山奥にある素敵な本社。親友の慰霊と親父の慰霊、自分の中で特別な場所となりました。
七面山・身延山 本社から階段を登ると「随身門」。この先は「御来光遥拝所」になります。
本社から階段を登ると「随身門」。この先は「御来光遥拝所」になります。
七面山・身延山 気温も高いし靄で富士山見えないかなぁ…
気温も高いし靄で富士山見えないかなぁ…
七面山・身延山 おぉ、うっすら靄が掛かっていますが富士山も姿を見せてくれています。階段を登った先の門の正面に富士山が見える演出が心憎い。
おぉ、うっすら靄が掛かっていますが富士山も姿を見せてくれています。階段を登った先の門の正面に富士山が見える演出が心憎い。
七面山・身延山 親父、75年間本当にお疲れ様でした、そして本当にありがとうございました。
ヘロヘロになりましたが無事に兄妹で登ってくることができました。
親父、75年間本当にお疲れ様でした、そして本当にありがとうございました。 ヘロヘロになりましたが無事に兄妹で登ってくることができました。
七面山・身延山 「御来光遥拝所」はちょっとした広場になっています。
「御来光遥拝所」はちょっとした広場になっています。
七面山・身延山 靄が掛かっていますが富士山バッチリ。
靄が掛かっていますが富士山バッチリ。
七面山・身延山 親父がサービスしてくれたのかなぁ?遺影になった親父にも見せてあげました。
親父がサービスしてくれたのかなぁ?遺影になった親父にも見せてあげました。
七面山・身延山 一人の僧侶(修行僧?)が富士山に向け法華経を唱えていました。静かな山頂に響く「南無妙法蓮華経」が心に染み入ります。
一人の僧侶(修行僧?)が富士山に向け法華経を唱えていました。静かな山頂に響く「南無妙法蓮華経」が心に染み入ります。
七面山・身延山 今日の目的はピークハントではなく「七面山敬慎院」への登拝。山頂へは向かわず下山開始。(本当は疲れて山頂まで行くパワーが無かっただけなんですが…w)
今日の目的はピークハントではなく「七面山敬慎院」への登拝。山頂へは向かわず下山開始。(本当は疲れて山頂まで行くパワーが無かっただけなんですが…w)
七面山・身延山 下山はピストン。登りのダメージで膝はガクガク、ふくらはぎはピクピク、股関節メチャ痛…
下山はピストン。登りのダメージで膝はガクガク、ふくらはぎはピクピク、股関節メチャ痛…
七面山・身延山 お坊に到着するごとに、足をモミモミ、、やっぱり辛いぜ七面山。
お坊に到着するごとに、足をモミモミ、、やっぱり辛いぜ七面山。
七面山・身延山 脚の痛みに耐え下山完了ー。妹もNgばりのガッツポーズ。
参道は産道とも言い、登りは胎内に帰ること、下山は即ち新たな身体と清らかな精神となり再び産まれ落ちるということ…山頂で聞いた話しを思い出しました。
親父はこの世を去りましたが残された意思や想いを継いで健康に頑張ります。
さぁ山行再開じゃ!皆様これからも宜しくっす。
脚の痛みに耐え下山完了ー。妹もNgばりのガッツポーズ。 参道は産道とも言い、登りは胎内に帰ること、下山は即ち新たな身体と清らかな精神となり再び産まれ落ちるということ…山頂で聞いた話しを思い出しました。 親父はこの世を去りましたが残された意思や想いを継いで健康に頑張ります。 さぁ山行再開じゃ!皆様これからも宜しくっす。

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