チェックポイント

DAY 1
合計時間
8
休憩時間
3
距離
481 m
のぼり / くだり
68 / 20 m
4

活動詳細

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トレーニング第二弾は、日本百名山のひとつ雌阿寒岳。今回は未経験のオンネトー登山口から行ってみよう。  朝から小雨がパラパラ、天候待ちで午前11時と遅めのスタート。幸い暑くも寒くもないちょうどよい気温で、樹林帯をどんどん高度を上げていく。が、なんとも木の根がそこらじゅう複雑な地形を成しているので歩きづらい。野中側はもっと歩きやすかったような…まぁ8年前の記憶だけど。  7合目付近でやっと視界が開け目の前に阿寒富士がドーン!かの山は美しい。登ったことはないが、あのズリズリのガレガレを見る限り眺めて楽しむ山かなぁ、と個人的には思うが、本音は体力的に自信がない。   8合目付近からはもろ火山ガスの風下になり、強烈な硫黄臭に包まれながら頂上を目指す。どうせ下山後は同じかほりの野中温泉に行くのでかまわんかまわん。   馬の背テクテク歩いてやっと頂上。やれやれとランチを食べながらYAMAPさんを確認すると、どうもスマートフォンの調子が悪いみたい。GPSもうまく通信していない。加えていきなり電源が落ち再起動、あらららら、おかげで軌跡がわや…まぁ雄大な大自然の中、こんな小さなことでイライラしてもしょうがない。ったく煩悩滅殺煩悩滅殺 と、野中温泉側からソロの方がやってきた。スマートフォンに向かって文句言ってるあたしの隣の岩に腰かけて休憩。よく見ると若い外国人の女性。イナカもんのあたしゃ外国人を見ただけでテンション上がるのに、そのスラッとした彼女は赤毛でしかもベリベリキュート。。。うわぁ お友達になりたいわぁ なぁりたいわぁ 「こんにちわ、同じソロ同士、ご一緒に下山しませんか?」 などと日本語以外で話せるはずもないおっさんはそそくさと下山支度を始める・・・煩悩滅殺煩悩滅殺! 下山途中、暑くなってきたので7合目で休憩がてら上着を脱いでザックにしまっていると、さきほどの女性が同じ道を下ってくる。あれ?野中側から来たはずなのに?なぜ?もしかしてあたしのことを追いかけてきたのかい? と煩悩全開のあたしのそばをニコッと笑顔で通り過ぎていった。はっはっは。煩悩滅殺煩悩滅殺。 さて、早く下りないと暗くなるな 出発しまひょ。 またよいしょよいしょと下っていくと、今度は6合目付近で彼女が倒木に腰かけている。 え?もしかしてあたしを待っていた??まじか!?  よみがえる煩悩に懲りないあたしは、彼女が手にしているシャーベットアイスに気づくまで時間がかかった。普通に考えたら休憩だよね~(笑)煩悩滅殺煩悩滅殺。。。 一応、ひと声かけて彼女が体調を崩しての休憩ではないことを確認して追い越した。    1時間半ほどで下山完了。やっぱ下りは膝腰やられるなぁ 冬山は滑走してくるから楽だからなぁ ん?やっぱり駐車場にはあたしの車が一台・・・てことはさっきの彼女は野中温泉まで歩くのか?結構距離あるけど大丈夫かな? 車中で着替えながらそんなことを考えていると間もなく彼女も下山。 しかし、なにやら地図と看板を眺めて困惑している様子。やっぱりトラブルなのかな?と、意を決して彼女に近づいていくと、彼女もこちらに向かってきた。 案の定、雌阿寒岳は初めてで、オンネトー登山口と野中温泉側がこんなに離れているとは思っていなかったらしい。 「OKかわいこちゃん 僕の車に乗りな 送っていくよ」 そんな気持ちでカタコトの英語で話すとなんとか伝わった。 彼女の名前はキャサリン、イギリス出身で静内の中学校で英語の先生(ALT)をしているそうだが、日本語はほとんどできない(笑)。わたしも日本語とフランス語少々しかできないが、話せなくても彼女の言っていることは理解できたのでなんとか会話は成立した。 無事登山口まで送り届けそこでバイバイ、記念に写真を一枚撮らせてもらった(許可もらっていないのでUPしてない)。 今回の山行教訓!! 人間、大自然の中でも煩悩は滅せられないが、その煩悩が人の役に立つこともある でした。おしまい

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