活動データ
タイム
10:06
距離
13.8km
のぼり
1618m
くだり
1619m
活動詳細
すべて見る2年前、富山のソラリスさんの白馬岳への山行日記だったかと思う。 シラネアオイという花を知った。ひらひらとした薄紫色の花びらをした、儚げで清楚なその花にいつか会いたいと思い続けてきた。富山県のこの日行ったあたりが南限で、北陸でも石川県や福井県には、自生していない花らしい。石川県のokiaさんの日記で、僧ヶ岳から駒ケ岳の登山道沿いに咲いていることを知り、やっと会えるかと、わくわくしながら行って来た。 登山口には他に車が3台あり、ちょっとほっとする。(結局、戻ってきたのが最後なので意味がなかったが) 最初のピーク伊折山までが、とくに急登で大変だった。okiaさんの日記でリサーチ済みだったので、覚悟をしていったが、下山時が思いやられた。(そしてその心配は現実のものとなった。)この前の大笠山での失敗(https://yamap.co.jp/activity/908173)を繰り返さないように、1時間ごとに休憩を取り、あせらずペースの維持を心がけた。花がたくさん咲いている山なので、癒されながら、楽しみながら登ることができる。 次のピーク成谷山に近づくあたりから、右手に目的地の駒ヶ岳が見え始める。はたして、到達できるのだろうか。 成谷山から先は稜線に出る。左手には魚津から黒部の町並み、右手には毛勝三山や北アルプス後立山の山々も見え隠れし、気持ちのいい登山道だ。しかし高木もなくなり日差しが強く暑い。僧ヶ岳直前の急登を登り、ようやく僧ヶ岳に着いた。 僧ヶ岳から見る駒ケ岳の姿は素晴らしかった。稜線に続く登山道も見えている。これを見たらやはり進まずには居られなかった。第一肝心のシラネアオイもまだ見ていない。山頂から標高を100mほど一度下げたあたりに、シラネアオイがたくさん咲いていた。写真で一目ぼれした女性に初めて会うような心持だった。(笑)あ~、やっぱりステキやん。 北駒ヶ岳のあたりで、駐車場で先行していった真黒な顔の若者が戻ってくるのに出会った。あたりまえだけど若者は速い。しばし話をさせてもらう。 「駒ヶ岳、良かったですよ!ぜひ頑張って行ってきてください。」 ありがとね。シラネアオイを見られたからもういいかなあと思っていた弱気な気持ちに、喝を入れられてしまった。 駒ヶ岳からの眺望は最高だった。朝日岳から針ノ木岳までの後立山連峰が全て見えている。剱岳の北方稜線も近い。がんばった甲斐があった。 しかし下山は大変だった。伊折山から先の激下りでは足が止まり、何とか怪我せず戻ることだけを思いながらゆっくりと降りてきた。 この気候では、このくらいが今の自分の限界なのかなと思う。 【追記6/29】 書き忘れていたので記しておきます。 僧ヶ岳~成谷山下山中にお猿さんの家族に出会いました。 なんだか獣臭がするなあと思っていたら、10~15mほど登山道の先で、赤ら顔の一匹がキッとこちらをにらんで通せんぼ。 「お~い、お猿さんどいてくれ~。」 「お~い、逃げてくれんかなあ~。」 と言ってみましたが、動きません。近づいて行くのも怖いので、30秒くらいにらめっこしていたと思います。 そこで、口笛を「ピー。」と吹いて見たところ、脇の林に逃げて行きました。お猿さんは口笛の音が苦手なのでしょうか。(笑) 少し進むと、今度は先ほどより大きい体をしたのが一匹と子供でしょうかもう一匹。こいつらは私の姿を見るとあわてて逃げて行きました。 猿が襲ってくるかどうかは、分かりませんが念のためお気を付け下さい。
動画
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