八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳)
出典: Wikipedia
このエリアについて
掲載されている山
八ヶ岳(八ケ岳), 赤岳, 横岳, 硫黄岳, 根石岳, 天狗岳, 権現岳, 三ッ頭, 編笠山, 阿弥陀岳, 川俣川渓谷
赤岳
標高 2899 m
高峰が連なる中部山岳地帯にあって、南・北・中央アルプスと人気を二分する八ヶ岳連峰の最高峰。赤茶けた岩肌を持つことから赤岳の名が付いた。八ヶ岳連峰は、岩場主体の南八ヶ岳と深い森に包まれた北八ヶ岳に分けられ、赤岳は南八ヶ岳に属する。森林限界から上部はすべて岩場歩きとなるため、滑落や落石には十分な注意が必要だ。コースは東西南北から延びているが、よく登られるのは西麓の美濃戸からの道。比較的歩きやすく、赤岳が初めての人はおすすめだ。南北の道は横岳や権現岳につながる縦走路で、レベルは一段上がる。アルプス同様、高山病にも注意したい。山腹にある通年営業の山小屋をベースに積雪期登山も盛んだが、まずは4月頃の春山で慣れてから挑もう。
東天狗岳
標高 2640 m
八ヶ岳のなかでも形成年代の新しい北八ヶ岳にあって、この天狗岳を境に、南に荒々しい岩稜が続く南八ヶ岳と、北に針葉樹の原生林が広がる北八ヶ岳と景観が一変する。東天狗岳は、東西2峰からなる双耳峰、天狗岳の東のピークで、最高点、三角点は東天狗岳のピークから20分の西天狗岳にある(2646m)。東天狗岳は、鋭い岩峰、西天狗岳は丸みのある山容で、対照的な2つのピークをもつ山容は北八ヶ岳を代表する景観のひとつだ。山頂からは、南・北八ヶ岳の山々ほか、天気が良ければ霧ヶ峰方面、南・中央アルプスまで見渡せる大展望が広がる。また、南八ヶ岳からの縦走、奥蓼科温泉郷の渋ノ湯のほか、稲子湯から白駒池を経由して登るコースなど、レベル別、山の雰囲気や好みの山小屋などによって選択肢は多彩だ。
硫黄岳
標高 2760 m
アルペンムード漂う南八ヶ岳を構成する標高2760mの山。北面に直径1㎞、深さ550m、馬蹄形の爆裂火口が大迫力の景観をつくる。対して東・西面はなだらかな山腹がつづき、広々とした山頂からは横岳、赤岳、阿弥陀岳の南八ヶ岳の主稜線の大パノラマが広がる。また、硫黄岳南側の大ダルミから台座ノ頭の西斜面一帯にはコマクサの大群落が見られる。例年7月中旬から8月上旬の花期、高山植物の女王とも称されるピンクの花が斜面を覆う姿は八ヶ岳でも随一で、一見の価値がある。また稜線東側には、天然記念物に指定されたキバナシャクナゲの自生地があるなど、高山植物をめでることを目的に硫黄岳を目指す登山者も多い。峻険な岩稜が続く南八ヶ岳にあって、のびやかな稜線と丸みのあるピークをもつ硫黄岳は、南八ヶ岳入門の山としても人気が高く、天狗岳への縦走や、山慣れた人なら赤岳への縦走など経験と登山スキルレベルに合わせてさまざまなコース取りができる。
茶臼山(長野県茅野市)
標高 2383 m
茶臼山(ちゃうすやま)は、長野県茅野市と佐久穂町の境に位置する標高2384mの山である。山域としては北八ヶ岳に属し、南に麦草峠・北に花の百名山でもある縞枯山がある。斜面には縞枯山と同様に、シラビソやコメツガなどの針葉樹林の一部が立ち枯れを起こし、枯れていない樹林帯との縞模様を織り成す「縞枯れ現象」が見られ、この山域独特の景観を見ることができる。駐車場のある麦草峠から大石峠を経由して約1時間、ロープウェイで標高2237mまで行ける坪庭から雨池峠・縞枯山を経由して約1時間20分で手軽に登頂可能。北東中腹にある雨池や、麦草峠を挟んで南側にある白駒池など、北八ヶ岳ならではの池めぐりをあわせて楽しむのも良いだろう。
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