富士山・吉田口 未登頂

2018.10.19(金) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
11 時間 21
休憩時間
7 時間 24
距離
6.6 km
のぼり / くだり
1339 / 75 m
2 11
15
57
DAY 2
合計時間
10 時間 56
休憩時間
5 時間 49
距離
9.5 km
のぼり / くだり
586 / 1847 m
26
28
22
6
16
3
13
9
32
7
1 11

活動詳細

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出張の合間を縫うようにして、富士山に行って来た。「登って来た」と報告できないのが悔しい。1泊しかできなかったので、天候に恵まれなければ、日程的には厳しい面もあったが、登頂できていた可能性は十分あった。ので、やはり悔しい! 東京駅からJR高速バスで富士山駅まで約2時間(¥2000)、駅からはタクシーを使って吉田口の馬返まで20分(約¥4000)、登り始めたのは10:00を過ぎていた。五合目の佐藤小屋までは順調だったが、六合目を過ぎた辺りから、急に頻脈が出始めペースダウン。みぞれ混じりの小雨が降り出してきたのが、七合目の小屋先にちょうどいいスペースがあったので、そこにテントを設営。14:30 テントの中に入ったとたんに本降りとなり、昼寝をしている間に雪にかわり、1時間程で辺りは真っ白になってしまった。 予定では、八合目まで上がるつもりだったが、今日はここでゆっくりして、明日は早朝から行動することとした。天気予報では正午くらいに崩れそうだが、午前中は曇もしくは晴で山頂付近の風も10m/分程度だったので、九合目から上の状態が良ければ登頂できる可能性はあると考えていた。当初の計画では八合目に泊まって、登頂後は須走口へ下る予定にしていたが、ここで泊まったので明日は吉田口へ戻ることになる。 しかし、気になるのは六合目からのペースダウンだ。テントで昼寝はしたものの、身体の疲れは全くない。高度障害としては、頻脈は一般的ではなく、フラツキや眠気(これはこの1週間の寝不足が影響?)があるが典型的な頭痛は全くなかった。単純にトレーニング不足かとも思ったが、明日もこの状態が続くと登頂は厳しくなる。 翌朝は必要なものだけザックに入れ、ほとんど空身の状態で04:00過ぎにテントを出る。予報どおり雪は止んでおり風もほとんどなく、気温も0℃程度でちょうどいい感じだ。体調も良好で、これなら山頂付近のコンディション次第だが「十分登頂できる!」と、勇んで歩き始めたが、すぐに厳しい現実を突き付けられる。 100㍍も歩かないうちに動悸と息切れがしだす。頭痛や嘔気はない。脈拍は120/分は超えている。10~20歩毎に休みながら登り続けているような状態だった。昨日は十分眠れていたはずだが、眠気とフラツキ感もあり、座ると眠ってしまいそうだった(実際に数分眠ってだけど)。 体力的なキツさはなく、気力的にも問題はなく、登り続けることは可能だったが、このペースでは山頂についた頃には日が暮れてしまうし、典型的ではないが、この症状が高度障害によるものなら改善することはないので、次の約束に間に合うように、七合五勺で引き返すことに決める。 このまま引き返すのも癪なので、須走口の方に少し回ってみる。登るよりはましだが、やはり休まないと歩けない。仕方なく雪の積ったブル道を引き返し、吉田口の登山道を下山した。下り始めると、徐々に調子は良くなってくる。テントの回収や佐藤小屋でゆっくりしたことを考慮すると、下山に要したのは約3時間。やはり体力的には余裕はあり、ちょっと欲求不満と高所登山への不安を残す山行となってしまった。 佐藤小屋のご主人から教えてもらい、10月一杯の土日は吉田口の馬返まではシャトルバスが運行しているとのことで、馬返から富士山がへの還りは13:30の便を利用した。駅まで20分、¥500で済んだ。富士山駅からは、京急高速バスで品川駅まで戻った。料金は往きと同じだったが、運転手の対応は最低だった。 バスに乗る頃から、雨が降り出した。最近の天気予報は良く当たる! 佐藤小屋のご主人が3日前に山頂まで登られたそうだが、山頂付近の登山道はそこまでガチガチにはなっていないとのことでした(登りたかったなぁ・・・)。奥さん(たぶん)にいただいた固いピーナッツ煎餅、美味しかったです。

富士山 今回の装備。左上から、モンベルの化繊綿ミッドレイヤー(少々汗をかいてもヘタレず、行動中も着れて重宝している)、テント(ゴアライト1人用)、ロープ(ダイニーマー50㍍)、シュラフ(モンベル#3+カバー)、登攀用具(ハーネス、ATC、スリング2、カラビナ2、環付カラビナ2、ヌンチャク2、アッセンダー)、12爪アイゼン、ポール、ピッケル、プラ水筒、食料、クッカーとガス、ティッシュ、ピンチパック、水筒THERMOS、ヘッドランプ、帽子、ネックゲイター、サングラス、ヘルメット、手袋2。
今回の装備。左上から、モンベルの化繊綿ミッドレイヤー(少々汗をかいてもヘタレず、行動中も着れて重宝している)、テント(ゴアライト1人用)、ロープ(ダイニーマー50㍍)、シュラフ(モンベル#3+カバー)、登攀用具(ハーネス、ATC、スリング2、カラビナ2、環付カラビナ2、ヌンチャク2、アッセンダー)、12爪アイゼン、ポール、ピッケル、プラ水筒、食料、クッカーとガス、ティッシュ、ピンチパック、水筒THERMOS、ヘッドランプ、帽子、ネックゲイター、サングラス、ヘルメット、手袋2。
富士山 吉田口馬返から入ってすぐの鳥居。
紅葉が始まっている。
吉田口馬返から入ってすぐの鳥居。 紅葉が始まっている。
富士山 所々、倒木で道が塞がれていた。
ここは左に迂回路があるのかと思ったが、途中で道は無くなってしまい、地図をみて登山道に戻る。
所々、倒木で道が塞がれていた。 ここは左に迂回路があるのかと思ったが、途中で道は無くなってしまい、地図をみて登山道に戻る。
富士山 霧が出てきた。
予報では雨だったが、まだ大丈夫か?
霧が出てきた。 予報では雨だったが、まだ大丈夫か?
富士山 今日は予約が入ってないのかな。
(翌日、下山時に準備されていたので、ゆっくりさせていただきました。
今日は予約が入ってないのかな。 (翌日、下山時に準備されていたので、ゆっくりさせていただきました。
富士山 樹木は色づき始めている。
富士山山頂はガスの中か?
樹木は色づき始めている。 富士山山頂はガスの中か?
富士山 雪がないと、味もそっけもない登山道だ。
六合目の上まで、作業車が何か工事をしていて、山に登っている気がしない。
雪がないと、味もそっけもない登山道だ。 六合目の上まで、作業車が何か工事をしていて、山に登っている気がしない。
富士山 今回の行動食とおやつ。
今回の行動食とおやつ。
富士山 1時間程の昼寝の間に、真っ白になってしまった。
雪で良かった、雨のままなら止めてたかもしれない。
1時間程の昼寝の間に、真っ白になってしまった。 雪で良かった、雨のままなら止めてたかもしれない。
富士山 夜もそこまで冷え込まなかったので、シングルウォールでも十分快適だった。
夜もそこまで冷え込まなかったので、シングルウォールでも十分快適だった。
富士山 六合目辺りまで積ったかな?
六合目辺りまで積ったかな?
富士山 今日の夕食。
今日の夕食。
富士山 味気ないけど、食器を拭く手間が省ける。
味気ないけど、食器を拭く手間が省ける。
富士山 雪も上がり、街の夜景が見える。
雪も上がり、街の夜景が見える。
富士山 昨日のカレーが残った感じで、あんパンとコーヒーで軽めの朝食。
昨日のカレーが残った感じで、あんパンとコーヒーで軽めの朝食。
富士山 星も見えるようになっており、視界も良く、雪がついてていい感じだ。
星も見えるようになっており、視界も良く、雪がついてていい感じだ。
富士山 しかし、身体が動かない。
もうすぐ、夜が明ける。
しかし、身体が動かない。 もうすぐ、夜が明ける。
富士山 下界には雪は降っていないようだ。
下界には雪は降っていないようだ。
富士山 陽が昇ったが、ほとんど高度は上がっていない。
陽が昇ったが、ほとんど高度は上がっていない。
富士山 絶好のコンディション、なのに・・・。
絶好のコンディション、なのに・・・。
富士山 河口湖の向こうに見えるのは秩父多摩の山々?
河口湖の向こうに見えるのは秩父多摩の山々?
富士山 雪の風紋。
雪の風紋。
富士山 山頂はガスで覆われている。
山頂はガスで覆われている。
富士山 須走口からの登山道の出合いで撤退を決める。
須走口からの登山道の出合いで撤退を決める。
富士山 踏跡のない須走口の方へ少し回ってみる。
踏跡のない須走口の方へ少し回ってみる。
富士山 ここから須走口へ下山できるようだ。ここまでの足跡があるが、雪が降るまえに登って来たようだ。
ここから須走口へ下山できるようだ。ここまでの足跡があるが、雪が降るまえに登って来たようだ。
富士山 ここから、小屋の方へ下る。
ここから、小屋の方へ下る。
富士山 気温が上がり出したようだ。
暑くなってきた。
気温が上がり出したようだ。 暑くなってきた。
富士山 自分の踏跡、深い所では脛まで埋もれる位に積もっていた。
自分の踏跡、深い所では脛まで埋もれる位に積もっていた。
富士山 小屋のところで鉄条網に阻まれるが、アイゼン使って、壊さないように鉄条網を越えた。
小屋のところで鉄条網に阻まれるが、アイゼン使って、壊さないように鉄条網を越えた。
富士山 陽が昇るに連れ、気温も上がってくる。
アイゼンを外した時に、アウターもミッドレイヤーも脱いだが、それでも暑かった。気温は15℃を越えていたかもしれない。
陽が昇るに連れ、気温も上がってくる。 アイゼンを外した時に、アウターもミッドレイヤーも脱いだが、それでも暑かった。気温は15℃を越えていたかもしれない。
富士山 白雲荘まで下ったが、山頂からの霧が追付いてきた。
白雲荘まで下ったが、山頂からの霧が追付いてきた。
富士山 馬返でバス待ち。
今回お世話になった道具達!
ザックは Northface の Cobra 50㍑ だったが、作りもしっかりしていて使い勝手は良かた。
馬返でバス待ち。 今回お世話になった道具達! ザックは Northface の Cobra 50㍑ だったが、作りもしっかりしていて使い勝手は良かた。

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