活動データ
タイム
23:46
距離
76.7km
のぼり
3992m
くだり
3990m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る東京と神奈川のお山しか知らない私。 そんな無知な私でも富士山ぐらいは知ってます +・`ω・´) 知っているというか、実はプロフィール欄記載のルールを破って、去年富士山に登頂済みだったりします。。 ( https://yamap.co.jp/activity/470466 ) と言うわけで、富士山は例外という既成事実が出来ていたので、今年は堂々と登らせて頂きます! さて、去年は吉田ルートからの登頂を果たしたので、今年は別ルートでチャレンジしたいと考え、7月はじめ頃からセルフ作戦会議を行ってきましたが、ゼロ合富士の次はアレしかないと思っていました。 『田子の浦(海抜0m)からの富士山登頂』 今年は、田子の浦の海水に登山靴を浸した足で富士山剣ヶ峰に登頂し、田子の浦に戻り海水に再度登山靴を浸す、日帰りの「ZERO TO ZERO」を目指します。 サイトを調べてみると、田子の浦から登頂するルートは大きく3つ。 1.村山古道を忠実に辿った最短ルート 2.ルート3776と言われる宿泊前提としたルート 3.マラニックと言われる最長・最強ルート 3は往復で110Kmを超えてしまうので、トレランに転向しない限り24時間以内に終えることが出来ず、2は宿泊前提では無いので却下。 やはり、登山する者として考えると、歴史ある村山古道を歩きたいという気持ちと、体力・時間の制約を考えると、村山古道を辿ったルートで行くしかないと考えます。 さて、最短ルートでもピストンで約80Km... 今までに経験のない距離で、且つ、標高差は当然ながら3776m! 今回のルートは、過去の登山実績を大幅に超えている距離であり、恐らく累積標高上りも4000mを超えてくると思われるので、途中で、気力・体力共に限界を迎えると容易に想像がつきます... その為、今回はリタイアありきで、翌日に予備日を設けて、且つ、チェックポイントの設定とエスケープルート及び食料・飲料の補給ポイントを入念に確認して挑みます。 先の読めない山行は緊張しますが、達成した時の喜びもきっとひとしお。 年に一度のイベントなので、気合いを入れて頑張って参ります! ■自宅~田子の浦海岸 前日に荷物の用意を済ませ、ぎりぎりまで睡眠を取り、起床と共に着替えを済まし、電車に乗り込む完璧な作戦(のつもり)。 しかも今回はリッチに新幹線での移動で、あっという間に吉原駅に到着♪ 予定通り0時に開始出来るよう、歩いて田子の浦の海岸に向かいますが、なかなか海水にタッチできる場所に辿り着かない… 悶々としながら歩くこと数分。ようやくスタート地点となる海岸に辿り着いて一安心。 スタートする時刻まで波打ち際をぼーっと眺めて、時間を待ちます… ■田子の浦海岸~村山浅間神社 予定通り0時に小石を2つ拾って、海水に登山靴を浸してスタート! まずは、近くの富士塚に立ち寄って、田子の浦海岸で拾った一つ目の小石を奉納して、山行の成功を祈ります。 その後、村山浅間神社まで後半に緩い傾斜があるものの、ほぼフラットな舗装路約20Kmを黙々と歩きます。 この間は、電灯がある道のりが主体なので、ほぼヘッデン無しで歩くことが出来て安心ですが、暗い夜道を歩くのは、やっぱり精神的に来るものがあります(^^) とにもかくにも、歩き始めという事もあって、目立った問題もなく、村山浅間神社に到着する事が出来ました。 20Km歩いて未だ標高500m (;一ω一||) ■村山浅間神社~富士宮口新六合目 明るくなって分かった驚愕の事実。なんと、まだ富士山を見る側にいるじゃないですかー ( ゚Д゚) 本当は明るくなってから村山古道を攻めるつもりでしたが、なかなか明るくならないので、思い切って、山行を再開する事にしました。 村山古道は、作業路が入り組んでいるので難しいとの事でしたが、実際に通ってみると、リボンや標識が随所に設置されていて、思っていたような難所では無かったので、安心しました。(整備してくれている方に感謝です!) 最初はユルユルで、富士山スカイライン付近から傾斜が出てきて、ようやく山に登っていると実感。新六合目まで最果て感が漂う道のりを登りこんで行きます。 最後はなぜかロープを跨いで一般道に合流。登山者と目が合っちゃったよ…なんだか気まずい... ■富士宮口新六合目~剣ヶ峰 新六合到着時点で30Km以上経過していて、ひたすら登りオンリー。経験した事の無い山行で、6合目からの富士山アタックの前に既にヘロヘロな状態で全く前に進みません。 これはヤバいと思い、山小屋に到着するや否や700円の金ちゃんヌードルを注文。完飲。 ようやく体が動くようになり、一安心。 それでも空気が薄いので、少し進んでは呼吸を整えるの繰り返し。(登山は登り優先ですが、たまらず下山する人に道を譲ります) なんとかコースタイムを維持しつつ、目的の剣ヶ峰に到着! まだ、全体の半分しか消化出来ていないのに、何この爽快感と達成感。たまりませんなー (๑˃̵ᴗ˂̵)و ■剣ヶ峰~富士宮口五合目 剣ヶ峰のすぐ横にある本当の頂上?に田子の浦で拾った二つ目の小石を奉納し、SEA TO SUMMIT達成! ただ、これから田子の浦に戻る事を考えるとちょっと萎えます ((( ;゚Д゚))) 本当は通行止めが解禁されたお鉢巡りをしたかったのですが、目的を達成させる為、今回は断念。 剣ヶ峰からは、逆プリンスルートにて宝永山に立ち寄って富士宮ルートの五合目に戻ります。 問題はこの間の砂走り。前回の吉田ルート下山も慣れない砂走りに苦戦していたので、五合目から先の村山古道と20Kmにも及ぶ舗装路の移動を考えると無茶は出来ません。 五合目まで慎重に下り、村山古道に行く手製の標識前に到着。ここからは日没との戦いとなります… ■富士宮口五合目~村山浅間神社 今までの経験上、ピストンであっても登りと下りは別世界。タイムリミットは2時間30分!ここからは時間(日没)との勝負となりますが、道誤りしないよう細心の注意を払って下ります。 傾斜が緩くなると同時に、歩く速度も速くなり、村山古道五辻まで行けるかなぁと思いきや、急いでいて道を見失ってしまったのか、この間、短い時間であるものの、復帰に時間を要し、途中であえなくタイムアップ(日没)。 流石のマイナールート。真っ暗だと全くわかりません… 道も荒れているので、転倒しまくりで、また、経路が入り組んでいて、もうなにがなんだか(笑) もうルーファイどうこうの話では無いので、YAMAPの私が往路で描いてきた軌跡を頼りに、どうにか切り抜ける事が出来ました… ■村山浅間神社~田子の浦海岸 今までのなんちゃってウォーキングの活動で舗装路歩きは鍛えてあるので、ここからは事実上のMYビクトリーロード。 のつもりでしたが、時間が押していて余裕が無く、また、麓で標高が低いので、夜でもとんでもなく暑く、過酷そのものでした。 ここまで来たらという想いだけが心の拠り所で、黙々と歩く事、3時間半。ようやくタイムアップギリギリに田子の浦に到着する事が出来て、山行開始時と同じ場所で登山靴を浸し、無事ZERO TO ZEROを達成! まず、この時期の富士山登頂は、天候が時間単位でコロコロ予報が変わるので、今週日曜日から天気予報(気象庁、てんくら、tenki_jp、weather-forecast、gpv、imoc)と睨めっこで一喜一憂。何度実行を直前でキャンセルしたことか、、開始前からぐったり()´д`() そして、今回のルートを日帰りで歩いてみた感想を言うと、縦走スタイルに無い登って下るという単純明快な作業。短い距離ならまだしも、片道40Km近くもあると事情が変わってきます。その為、6合目からの富士山登頂は過酷極まるものでした。また、今回の工程で地味に厄介なのが、40Kmに及ぶ舗装路移動とその単調さ。これを長距離歩ける耐性が無いと、このルートを日帰りで歩き通すのは困難だと思いました。 これにて、個人的に目標としていた金鳥居から登頂する吉田ルートのゼロ合富士ピストンと、田子の浦から登頂する富士宮ルートのゼロ富士ピストンの実行を達成! さて、次はどんなルートで富士山を登ろうかな♪ ※下山道のブレが大きく、累積標高が凄い事になっていますが、恐らく上り下り共に4,000m前後だと思います。 ----------------------------- 2017/07/30 追記 アクセスも落ち着いたので、これからこの日記を見る方々は、海抜0mからの富士山登頂を本気で狙っている方になると思います。 さて、俗に言うSEA TO SUMMITは、トレランで1day、若しくは、登山者が数日宿泊前提で実行する方が大部分を占め、私のような一般登山者が、日帰りのピストンで実行する事自体が完全な異端児であり、きっと、これから実行しようとする方々の参考にならないでしょう。 その為、これから追記する内容は、1dayでSEA TO SUMMITやZERO TO ZEROを達成する事についての内容ではなく、ルートに関して個人的に感じたことを記載しようと思います。 ■田子の浦 田子の浦の海岸に行く為には、ルート3776のスタート地点か、富士塚から真っ直ぐ行ったところ、真っ直ぐ行かずに海岸沿いに沿って東田子の浦駅方面に少し進んだ所にある今回私が開始・終了地点で使用したポイントの3箇所かと思いますが、富士塚から真っ直ぐ行った海岸は、テトラポット群に阻まれるので、そちらには行かないほうが良いでしょう。 ■村山道 ひたすら街中の舗装路を歩きます。途中、道標が出てきますが、大雑把な地点に設定されているので、当てにしない事。また、街中の移動は登山道以上に迷いやすいので、事前にルートを予習しておくことをお勧めします。 尚、途中横沢地区(ヤマレコでいう道標6 左村山道付近の道)に獰猛な犬がいて、遠くを歩いていても吠えられ続けます。 私は夜中の3時頃にここを通ってしまった為、周りの住人を起こしてしまい、ばつが悪い思いをしました。(また吠えられるのは勘弁したいと、復路は別ルートを使いましたが、ここでも別の犬に吠えられました。。) ■村山古道 ここは、五辻から富士山麓山の村とそれ以降とで大きく感じが変わります。 五辻から富士山麓山の村までは、V字に削られた荒れた道を進む事が多く移動に苦労しますが、逆に、富士山麓山の村以降は、比較的明瞭な道のりを進みます。しかし、富士山スカイラインを通過したあたりから傾斜がきつくなり、倒木地帯を越える必要があるので、前半戦で飛ばしすぎず、体力を温存しておく必要があります。 一応、標識やリボンがあるのですが、なんとも頼りない手製の標識であり、バリエーションルート慣れしている人だと分かると思いますが、リボンもバカ正直に当てにすると痛い目にあります。また、このルートはマイナーなので、登山者に会う想定はしない方が良いでしょう。 その為、ソロで行く場合は、ある程度登山慣れした人で、何度かバリエーションルートを通った経験がある方。その前提が無い場合は、ツアーか熟練者と同行した複数人で行かれるほうが良いでしょう。 麓から富士山に向かう方面は、道標やリボン等で登山者が迷わないような工夫がされていますが、富士山から麓に下るケースをあまり想定していないように見受けられ、整備不足感が否めません。 特に、天照教社から五辻までの道のりは、明瞭な作業路とV字の登山道とは思えない道とが入り混じった分岐が多く、そこには標識が無いので、うっかり明瞭な作業路に進入してしまいやすいです。私の場合は、往路で富士山に向かう際、分岐地点で後ろを振り返って復路で道に迷わないよう頭にイメージを叩き込みながら歩いてきたので、そこまで迷わずに移動できましたが、村山古道に富士山から麓に下る場合は、事前に麓から富士山に向かうルートを通っておいてどんな感じなのか体で覚えておくか、徹底した予習&事前の下見が必要だと思いました。 ■富士山 新六合から頂上までは、有名な富士宮ルート。登山者も多く、ポイントポイントに山荘があるので、村山古道を通った方であれば、至れり尽くせりぶりに不満を感じる事は無いでしょう。 一つ気にする点があるといえば、やはり高山病。これは個体差が大きいのでなんとも言えませんが、サイトに記載している事項に留意して、登っていく事をお勧めします。(ここまで来てのリタイアは目も当てられません。)
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