活動データ
タイム
11:50
距離
9.2km
のぼり
502m
くだり
2086m
活動詳細
すべて見る■1日目:https://yamap.co.jp/activity/1035065 3時。とうとう山で予定どおりに起きることができました。ばんざい! 今日は上高地で、山で知り合ったフォロワーさんと待ち合わせ。そうでなくてもハードなコース。きちんと予定通りに出発せねば。 食堂で支度を整え、朝食代わりのエネルギーバー的なものをモソモソ。朝からスポーツようかんもないよなあ、と思って持参したバーでしたが、やっぱり口中の全水分を持ってかれる感じは苦手です。 そんなことより、重大な事実に気付いてしまいました。もしや、早く起きすぎたのでは。すっかりテント泊のタイムスケジュールで動いていましたが、よく考えたらテントの撤収ないじゃん!もう30分寝れたよ!(とはいえ既に8時間半寝ています) 寝起きにトイレに外に出たら、満点の星空が見れたのでまあ良しとしよう。 そうこうするうち、日が昇ってきます。気がつけばほとんどの宿泊客が起き出してテラスに集合。たいていご来光を見れなかったり見逃したりする自分ですが、その今までのぶんを全部チャラにして余りあるぐらい美しい朝焼けでした。朝日に照らされた雲海に聳える常念岳のシルエットを見たときは、前回常念岳に登ってからここに来てよかったと、心底思いました。 日の出も槍も大キレットも常念岳も蝶ヶ岳も穂高連峰のモルゲンロートも満喫したので、いよいよ出発です。 昨日歩いた雪渓を抜け、分岐から奥穂方面へ。ここから飛騨側は滝谷という日本有数の岩壁で、ノコギリの歯のように切り立った稜線を、飛騨側、信州側と交互に回り込むことを繰り返しながらトラバースしていきます。 事前の情報では、涸沢岳への登りが一番の難所とのことでした。が、自分の感想としては、それ以前の北穂~涸沢槍間が一番緊張しました。普通なら鎖がありそうなところでも一切鎖なし。足元はガレガレの浮石だらけで常に不安定。ハイマツひとつ生えていない岩場は、凄まじい高度感。一歩間違えば奈落の底、という状態が常に続きます。表妙義以来の緊張感です。ガイドさんと岩トレをしていて本当に良かった。それと、前日夕食で一緒になったカップルが前を歩いていて、ときどき手を振ってくれるのがかなり救いでした。 来たことを後悔し始めた頃、道は少し穏やかになり(とはいえ危険なのは間違いない)、目の前にそびえる涸沢岳。先ほどのカップルが、垂直に見える岩壁を九十九折に登っているのが見えます。 手前から見ると垂直でナニコレ?と思う涸沢岳ですが、ここは鎖にハシゴとしっかり整備されています。鎖とハシゴの存在に涙がチョチョ切れそうです。鎖があるだけでこんなにも安心感が違うとは。 目の前を歩く同じ小屋に泊まっていた兄ちゃんを勝手に心の支えにしつつ(人がいるだけで気分が本当に違います)、長い鎖を越えて涸沢岳山頂に到着!正直、奥穂や北穂山頂より、感動しました。達成感の違いでしょうか。 山頂で写真を撮りまくり、先ほどとはうって変わってゆるやかなガレ場を降りれば、穂高岳山荘です。 賑わう穂高岳山荘のテラスで、北穂高小屋でもらったお弁当タイム。が…まさかのおかずをひっくり返す大惨事。3秒ルールを駆使して即座に唐揚げだけ口に放り込みます。女子力よりタンパク質のほうが大事です。穂高岳山荘のテラスのテーブルは自然石でできているので、傾斜は時に命取りになります。いろいろフォールしないよう要注意です。 休憩を済ませたら、目の前の急斜面に取り付きます。ハシゴや鎖がありますが、さっきまでに比べたら全然大したことはありません。それより問題なのは、登っている姿が小屋のテラスから丸見え…金峰山の五丈岩以来の恥ずかしさです。奥穂への一番の難関は、この恥ずかしさと言ってもいいんじゃないでしょうか。目立ちたがり屋さんには最高かもしれませんけど。 その先は特に危なくもないガレ場を越えれば、奥穂高岳山頂に到着です。日本第三位(間ノ岳とタイ)!これで日本のワンツースリーは全て制覇したことになりました。ということに気付いたのは、下山して何日も経ったあとでした。それぐらい、涸沢岳までの緊張感が凄すぎて、奥穂の達成感が薄かったのかもしれません…。 ここからは吊尾根。今回のコースを選んだ理由のひとつでもある、一番歩きたかった箇所です。 てっきり下ノ廊下みたいに絶壁の平坦な道が続くのかと思いきや、結構なアップダウンが続きます。鎖もあるし、手を使って降りなければいけないところも多々あります。うーん穂高、やはり一筋縄ではいかない。 吊尾根を歩いている最中、右足を滑らせグキッとやりました。常念のときもグキッとやり、今回の山行まで湿布を貼って手当していた右足。もう大丈夫だと思って来たのですが、昨日も軽く捻り、今日もその前に一度捻っていました。そういえば、昨夜寝ているとき右足の脛がほのかに痛かったのですが、筋肉痛だと思っていました。 しかし、なんだこれ。どんどん脛の痛みが増してきます。捻って捻挫というのとは、ちょっと違う。脛が痛い。 結局楽しみにしていた吊尾根の半分は足の痛みに耐えながら、紀美子平に到着。ここからも岳沢小屋まで急斜面の下りが続きますが、もはやエスケープするルートもありません。 本当は前穂にも行きたかったのですが、こんな足では行ける気もしないので断念。まあまた来ればいいんだ。 幸いなことに紀美子平にパトロールの方がいたので相談すると、捻挫ではなく筋肉を痛めているだろうとのこと。筋肉なのでテーピングは効果が薄いそうで、マッサージ、塗り薬、湿布、アミノ酸で手当をしていただきます。まさかこんなところにパトロールの方がいるとは思ってもいなかったので、泣きそうなぐらい感謝。 「北穂から縦走してきた馬力があるなら、たぶん大丈夫!休憩をしっかりとりながら、ゆっくり慎重に下山してね」という言葉をいただいて、岳沢小屋までの急斜面を下ります。いきなりの鎖場はツルツルのスラブ。鎖がなかったらかなり危険です。その後も鎖があったりなかったりする急な岩場を、足をかばいながら慎重に降りて行きます。 岳沢小屋までは、雷鳥広場、岳沢パノラマ、カモシカ立場と、ちょうどいい休憩スポットが続くので、アドバイス通りそれぞれで休憩をとり、教えてもらったストレッチ。 右足をかばった左足はガクガク寸前で、右足は使い物にならない。ここでもしもう一度右足にダメージを食らったら、もう確実にヘリコプターが飛んでくると思い、とにかく慎重という言葉だけを胸に、降りていきます。 眼下に遠く見えてきて、なかなか近づかない岳沢小屋にようやく到着。足の痛みはどんどん増していて、それに加えて暑さと疲労でヘロヘロです。固形物は喉を通りそうにもなかったので、なっちゃんオレンジとアイスでエネルギー補給。 ここからは樹林帯の穏やかな道です。が、とにかく長く、最後は足を引きずるようにして、ようやく上高地に到着です。 バスセンターまでの道の遠さを恨みつつ、超お待たせしてしまったフォロワーさんとようやく合流。1人でこのまま帰宅していたらやさぐれた精神状態になっていたかもしれないので、知り合いの顔を見たときは本当にほっとしました。そして無事下山できて、本当によかった。とはいえ自力下山できたのだから、十分ましなほうだったのかもしれません。 翌日。痛めた足がゾウみたいにパンパンに太くなっていて仰天しました。こんなんじゃお嫁に行けない…どころじゃなく、痛くて立ち上がることも、歩くことすらできません。 急いで病院に行き、レントゲンを撮ってもらって骨や靭帯には異常ナシ。筋肉の使いすぎによる炎症だろうとのこと。数日間、激痛で歩けない日々が続きましたが、全治一週間と大したことはないようでひと安心です。 小屋で寝ているとき既に兆候があったことを考えると、思い当たるのは横尾までのノンストップ早歩き。もしかしたら、登るのとは違う筋肉を使っていて、酷使してしまったのかもと思います。ともあれ、とうぶん山はお預けです…。 [山行費用メモ] ※高速代は除く 沢渡~上高地往復バス代:2,050円 沢渡駐車場代:600円×2日= 1,200円 北穂高小屋宿泊料(夕飯+弁当):9,300円 ビール500ml×1:700円 (うろ覚え) ペプシ(涸沢ヒュッテ):300円 なっちゃんオレンジ(岳沢小屋):300円 巨峰シャーベット(岳沢小屋):400円(うろ覚え) トータル= 14,250円 ---------------------- ■360度動画の見方 UPしている動画はスマホの向きを変えたり指やマウスでぐりぐりすると視点を動かすことができます。左上の方向パッドみたいなボタンでも動かせます。 スマホは指を使って、PCはマウスのコロコロを使うと拡大縮小もできます。 ※PCの場合は、ブラウザが最新じゃなかったり、Chrome以外だと対応していない場合があります。 ※スマホの場合は、動画のタイトルをポチッとしてYoutubeのアプリを立ち上げ、そちらからフルスクリーンにして見たほうが見やすいのでオススメです。
動画
活動の装備
- マムート(MAMMUT)Illiniza Light Zip T-Shirt AF Women
- ホグロフス(HAGLOFS)LIMBER HOOD WOMEN
- コロンビア(Columbia)マーシーハイクウィメンズジョガーパンツ
- ブラックダイヤモンド(Black Diamond)スピード22
- ファイントラック(finetrack)メリノスピンソックス5本指クルー
- スポルティバ(LA SPORTIVA)トラバースX4 MID GTX
- ブラックダイヤモンド(Black Diamond)ディスタンスカーボンFLZ
- ブラックダイヤモンド(Black Diamond)メンズ クラッググローブフルフィンガー
- その他(Other)climbing technology galaxy
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