活動データ
タイム
05:36
距離
8.3km
のぼり
905m
くだり
898m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る昨年の10月10日、ソーヤと二人で初めて登った剣山。 次郎笈からの帰りの下りで転倒し、右手首骨折。 その年の、秋の紅葉見物登山は夢と散ったのでした。 いつか、みそぎのための剣山をと考え続けて、 一人、行って参りました。 朝5時に出発して、高知自動車道を大豊インターで降り、 国道439号線を剣山に向かうも、遠い遠い。 3時間ずっと山道をくねくねと走り続けました。 前回もこんなだったけと、いぶかしがりながらも到着。 天気は、晴れ男しばてん復活の快晴! リフトは乗りません。 前日に、4つある剣山のコースのうち、 冒険できる行者コースを登ってみようと思い、 刀掛の松の分岐から行者コースへ。 立ち入り禁止にはなってますが、行っていいようです。 お目当は、不動の岩と鎖場。詳しくはアルバムをご覧ください。 ◼︎注意のお願い 私の翌日に登られたミンさんさんが頂上ヒュッテの方からお聞きして、 ご自身の活動記録のアルバムの中で、 行場コースの侵入禁止について報告されています。 本日私が活動記録をアップした後、ミンさんさんの活動記録を拝見して 私自信も反省すべき行動をしてしまったと思います。 以下に、ミンさんさんの注意の呼びかけキャプションを、 氏の了解を得て、以下に転載させて頂きました。 くれぐれも、私のような軽率な行動をされる事のないよう、 お願い申し上げます。 以下、ミンさんさんの活動記録のアルバムのキャプションから転載。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー さて、ここで注意。大事な話。海の日台風で通行止になってる行場~一ノ森間のルート。先日の四国放送でキレンゲショウマ群生地へは行って帰ってくるならなんとか行けるかも?的曖昧な放送で通行止ロープを越えて行く人続出とか。四国放送とは関係なしでも過信等で安易に行く人が後を絶たずで、ヒュッテのおやじさんも頭を抱えておられました。一番危険な崩落箇所は谷底・約200m下への崩落と合わせて、その直上からも崩落が続いており命の保証は出来ないくらいに危険だからとにかく行かないでと、これから行こうとしてた登山者達を制止されてました。私も行きたかったけど素直に諦めてピストンしてそのまま剣山へ直帰。修復のメドも立たない状況らしいのでとにかくこれから剣山へ行かれる方は絶対にこの崩落ルートへは行かないようお願い致します! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 以下の活動記録は、いかに危険かをご覧頂く為にも、 そのままにしました。 ※注意事項をご了解の上、ご覧ください。 ミンさんさんの活動記録は以下からご覧ください。 https://yamap.co.jp/activity/126589 不動の岩の中は、涼しい涼しい。 冷蔵庫に入って涼んでいるくらい涼しい。 しかし真っ暗闇。 奥行きも5mもありません。 不動の岩を出て来たところで、鎖場方面から戻って来られた男性が、 「あちこち崩落していて、行者コースの周回はできなくなってますよ」との事。 とりあえず行ける所までと、降りてみると間もなく大崩壊。 そのわずか手前に「おくさり」の鎖場が。 しめ縄が張ってあるが、立ち入り禁止とは書いてないので、 行ける所まで行ってみようと、鎖に取り付く。 岩の隙間は肩幅ギリギリで、かつ足掛けもないツルツル岩。 これまでの鎖を登って来たしばてんとしての腕の見せ所と、 ひとりゴチながら、登りました。 長さにして20mくらいでしょうか。 鎖を登り切ると、踏み跡が上に向かっています。 YAMAPのGPSを確認すると、頂上ヒュッテの手前まで行けそう。 急登の踏み跡に沿って登ると、また崩落箇所が。 ただし、踏み跡はギリ避けてられているので、そのまま登れます。 さっきの男性がおっしゃってたのは、 先日の台風直撃の大雨で、剣山開闢以来の崩落多発の年だそうです。 行者コースに集中していて、周回できなくなっていますのご注意を。 笹薮に出たと思うと、あっという間に頂上ヒュッテ直下。 想像していたよりも、あっけなく登れてしまいました。 がしかし、けっして注意は怠りなく。 剣山の頂上へと向かう桟道は、空の青と笹原の緑のコントラストが最高です。 みそぎの登山としては言う事なし。 なだらかな剣山山頂までの桟道をゆったりと登り、 休憩も必要なく次郎笈へ向かいます。 視界の先にそそり立つ次郎笈と、その稜線はいつ見ても気持ちが良い。 登山を始めて1年2ヶ月目で、体力も付いてきたらしく、 ここんところ足が快調に進むのも心地良い。 一気に次郎笈への登り返しを経て頂上へ。 動画もアップしてますが、いかんせんタバコの影響で、 肺がしんどくて息遣いが荒いのはご愛嬌。 いつかはタバコも、山のために止められる日が来るであろうか。 トンボの群れが凄い。害虫でなくてホント良かった。 ここでやっと本格休憩と山メシを頂く事に。 最近は、ノンアルビールが極上の楽しみになっている。 ひと心地ついたところで戻り仕度。 時間はまだ12時になったばかり。 しかし、登山口までの3時間かかった道程を考えると、 早々に引き上げる事に。 問題は、昨年の次郎笈から下りて来る途中で骨折した下り坂。 気を付ければどって事ないのだが、 右足が90度以上曲がらない問題を抱えているので、 たまに何でも無い出っ張りに引っ掛けたりするのだ。 前回、それで転倒した際に手を突いてしまい骨折。 以来、12月にまた再び登り始めてからは、 いかにつまづかないように下りるかが命題となって訓練してきたつもり。 だからこその、みそぎ、なのだ。 結果、剣山手前の鞍部まで無事に下りて来ました、 と、言いたいところでしたが、 やっぱり引っ掛けて前のめりに転倒してしまいました。 幸い岩の出っ張りのないところだったのでかすり傷一つなく済みましたが。 大丈夫だと過信もしていたかも知れません。 膝が曲がらないのは、つまずいたら致命的になりかねません。 まだ課題は残る事になりました。 でも、無傷でいられたのは、 剣山の神様が「お前は、お前の問題をいつでも注意せよ」とお告げして下さったのだと解釈しました。 やはり、いつでも全ての注意は怠るなと。過信するなと。 再び転んでしまった事はとても悔しく情けない事でしたが、 改めて学べた体験として戒めにしたいと思います。 それが今回の、みそぎとなりました。 鞍部の分岐から剣山の頂上に登り返さず、良い機会なので、 戻りは遊歩道コースで帰る事にしました。 なだらかな斜面と林の中をゆったり帰ります。 リフト駅からは、来た道をピストンして登山口まで。 吹き出す汗は止まりませんが、大した疲れも無く戻れました。 車で帰る道すがら、前回も気になっていた途中の道路脇のかかし群。 写真に撮りたい衝動に負けて、道路脇に車を止める。 ここでは通りすがる車はおしなべて速度を緩め、愛くるしいかかしに目を止めていきます。 あちこちに散在するたくさんの、風景の中に実在する人々のようなかかしを、 ひとつひとつ撮影していると、民家の庭先から女性の声で、 「家の中にもあるから、どうぞゆっくり見て行ってください」と呼びかけられました。 「もしかして、失礼ですがかかしの作者の方ですか?」とお聞きすると 「そうですよ」と。 以前から、テレビやネットでの取材を目にしていましたが、 作者ご本人にお会いできるとは思ってもみませんでした。 綾野月美さん。とても穏やかな優しいお母さんです。 庭先の柿の木の下でかかしを作られている真っ最中でした。 ついついかかしの製作について質問攻めにしていましましたが、 快く手元にある作りかけのかかしを手に取って説明して下さいました。 庭先のハンモックで寝っ転がっている少年、 縁側に腰掛けている村の人々、そこらへん中で話し声が聞こえて来そうです。 12年ほど前に県外から故郷に戻って来てから、 農作業をする傍ら、作物を荒らす猿や鳥を追い払うために作り始めて、 数百体作って来られたそう。 かかしに着せる服や靴も、知り合いや近所の方から頂いた古着を再利用。 中の芯も針金が入っていて、手の指先までポーズを付けられるとか。 よく見ると、おばあさんかかしの顔のしわまで、 愛くるしいデフォルメで仕上げられています。 「また剣山に登りに来た時は、必ず寄らせて頂きます」と言うと、 「新しいかかしの仲間がたくさん増えてるだろうから、ぜひ見に来てくださいね」とのお応え。 一人みそぎの登山に来て、綾野さんにお会いできて、 何だかとても、剣山に守られてる心持ちで帰る事ができました。 ぜひ皆さんも、「かかしの里」にお立ち寄りください。 きっと、忘れてきてしまった大切な時間を取り戻せるかも知れません。 おしまい。
動画
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