活動データ
タイム
09:55
距離
7.7km
のぼり
1050m
くだり
892m
活動詳細
すべて見るいささか無謀だった 中央アルプス縦走(鳩打峠〜千畳敷)の2日目。(レポかなり遅れてしまった m(_ _)m) 1日目は快晴なるも酷暑の中、熱中症対策に追われCTと予定を大幅に越えてなんとか越百小屋に到着。 2日目はうって変わって悪天候、西側から吹き上がる風雨の中、撤退を思案しながらなんとか木曽殿山荘に到着しました。 中ア縦走2日目は、越百小屋から仙涯嶺、南駒ケ岳、空木岳を経て木曽殿山荘まで。 3日間の縦走の中では、一番余裕のある時間設定。 仙涯嶺、南駒ケ岳、赤梛岳、空木岳、それぞれの間をゆとりを持って2時間を目安に、ゆっくり景色を眺めながら踏破する予定だったのですが・・・。 朝3時に起きるも、星空どころかあたりは真っ白。 越百岳でご来光の予定を変えて、6時に小屋を出発。小屋の方から聞いた天気予報は「霧または曇り、昼頃小雨」。 よくある予報なので、タカをくくってなんとか行けるだろう・・・と。 15人ほどの宿泊者の半数がまずは越百岳を目指した。 山頂はガスガスの真っ白け。風も強くなり始めて、縦走予定だった何人かが諦めて越百小屋へ戻って行った。 自分と2人組の3人で、とりあえず行けるとこまで行ってみますかと縦走を始める。(決断ポイント①) 仙涯嶺までの登りは、尾根筋にある岩が徐々に大きくなっていき、段々と迫力を増していく。 基本的に登山道はそのほとんどが尾根の木曽側、西側を歩いていく。なので風当たりが強い。 仙涯嶺は小ピークの集合体のようで、微妙な登り下りを経て徐々に高度を上げていく感じ。 今回の縦走の中で仙涯嶺の前後が一番奇岩にあふれ楽しかった。晴れていればもっともっと楽しめたのかな。💧 仙涯嶺から一旦少し下って、登り返す感じで南駒ケ岳へ。 南駒ケ岳へ向かう途中から木曽側から吹き上がるガスの勢いが強くなり、雨も混じってきた。 ゴアテックのカッパとファイントラックの下着のおかげで、さほど寒くは感じなかった。 ここで大失態。南駒ケ岳の山頂を外してしまった。どうやら山頂手前から東側トラバースする道をとってしまったようだ。 再び尾根に出たところで休んでいた先行の2人組に出会う。頂上は? 自分はあまりの風に気力を失い先へ進んだが、2人組は休憩後尾根筋を3分ほど戻りピークハントしたもよう。 ピークハントすることにあまり執着のない自分に気づいた。南駒ケ岳をまた少し下る。 いよいよ風雨激しく、横殴りというより下殴りの雨と風。 カッパの顔の横にパチパチ当たる雨の音がうるさくてしょうがない。うっうざいったら💦 滅多に行けないから擂鉢窪避難小屋に寄っておいで と山の先輩に言われたのだが、とてもその気になれない。 とにかく驚いたのはその分岐点でのこと。木曽側から吹き上げる風雨の中、稜線を越えて擂鉢窪へ一歩足を踏み入れると、なんとそこは無風地帯。雨さえほとんどない。思わず境目を行ったり来たりして自然の不思議を体感した。塩豆大福で小休止。 あまり長く休むと体が冷えてくるので、ゆっくりでも歩いていた方が暖かかった。(決断ポイント②) 赤梛岳周辺は、大きな奇岩も少なく比較的穏やかな雰囲気。 下界から見ても、1日目に念丈岳手前で見てもポッコリしていた「田切山」をここから見たかったが叶うべくもない。 赤梛岳から田切山へ向かうルートもあるようだ。なんと前々日に整備でご一緒させていただいたYAMA-TAKEさんが登られていた。 YAMA=TAKEさんのレポ https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1569423.html 晴れていてうらやまし〜〜〜〜い💦 風雨はますます激しくなり、もう写真どころではない。靴の中もグッチャグチャ。 体はいたって寒くはないが、手袋から出た指先がふやけて凍えている。岩場をつかむこともあるのでなおさらだ。 頭の中は、駒峰ヒュッテで温かいものを食べること。目の前の道をとにかく歩くこと。マインドフルネス。 遭難者の慰霊碑を見て、ふと思う。自分はどうして登っているんだろう・・・? 岩が減り足元と視界が花崗岩の砂に覆われてきたと思ったら、空木岳の山頂だった。 そそくさと駒峰ヒュッテに逃げ込み、土間にてあったか〜〜いカップラーメンをいただく。💗 管理人のK氏としばし雑談。さて下山するか、小屋へ向かうか・・・(決断ポイント③) ひ弱な自分は下山の4時間より小屋までの1時間を選択。 空木岳から木曽殿山荘までは標高差350m距離1Kmの激下り。 下界から見てもあの標高差は大変だなろうなと常々思っていた、本日の核心部。 鎖や梯子ありの岩場の急登、吹き上がる強風と雨の中、とにかく滑らないように慎重に慎重に進む。 写真なんぞとても無理でした。 ほぼ予定通り15時に木曽殿山荘に到着。ビジョビジョの濡れ鼠が12人。 空木方面から自分を含め3人。残り9人は木曽か駒ケ岳方面から来た方でした。 ビタビタの靴と靴下を脱ぎ、濡れたカッパや衣類を干して、ストーブの前に落ち着くまで數十分。 ああ〜〜〜生きた心地なり。 夕食は名物のおでん。あったか〜い💗 食後、山談義の中で出てきた話題、「どこで撤退を決めるのがいいのか」。。。むずかしい💦 1日目とうって変わった展望のない寒い1日。 それでも数々の岩をめぐる稜線ルート、自分はけっこう楽しかったです。まっ晴れてればもっといいんだろうけど。。。 そこで気づいたのは、自分がピークハントしたいわけでも好天の眺望が見たいわけでもなく、登っていたこと。 何が好きで登っているのだろう・・・。 さあ明日の天気はどうだろう・・・よほど疲れていたのか7時前に横になった途端爆睡でした。💤 動画は、iPhoneのループ画像をつなぎ合わせたもので音がすごいですが、雷ではありません。 おまけ:晴れていたら見えるはずだった山頂からの眺め(Quick Time VR パノラマギャラリーより) 山頂をクリックすると360°のパノラマが見られます。(PCで) http://panorama360.jp/vrlist.php?l=minami-komagatake 中央アルプス縦走 全3日間(鳩打峠〜千畳敷)ー概要 : https://yamap.co.jp/activity/2323306 中央アルプス縦走 1日目(鳩打峠〜越百小屋) : https://yamap.co.jp/activity/2328789
動画
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