活動データ
タイム
11:23
距離
14.8km
のぼり
1336m
くだり
1472m
活動詳細
すべて見るというわけで、 もうあとがない、ここしかないと決行した「北岳から塩見岳までの南アルプス縦走」。 9日から11日の3日間のレポ、2日目は、CT10時間超の縦走です。 1日目:芦安駐車場〜広河原登山口〜大樺沢ルート〜右俣コース〜北岳〜北岳山荘泊 2日目:北岳山荘〜間ノ岳〜三峰岳〜熊の平小屋〜北荒川岳〜塩見岳〜塩見小屋泊 3日目:塩見小屋〜本谷山〜三伏山〜鳥倉登山口 例によってさらに膨大な写真と文章。おつきあいいただけたら嬉しいです。m(_ _)m なお、カメラの設定ミスで写真の時間がおかしいところがあります。🙏 【北岳〜塩見岳 南アルプス縦走 2日目】 (北岳山荘から中白根山、そして間ノ岳まで) 5:20の朝食と同時💧に渡された弁当をザックに詰め込み、北岳山荘のご主人から 「塩見岳の管理人さんによろしくお伝えください。道中他には誰もいないだろうから十分気をつけてくださいね。」 と優しく声をかけられて山荘を出発したのが5:30。m(_ _)m 出発の時点で1時間半の遅れ。💦 当初は間ノ岳でご来光の予定が、中白根山でご来光に変わり、更に又その途中でご来光を迎えることになった。 でも晴れ渡った空のもと、最高のご来光を拝ませていただいた。☀️ 見える山すべてのモルゲンロードを堪能。富士山のなんとキレイだったことか・・・ But ここで更に20分近いロス。この時点で予定の2時間近い遅れとなる、ヤバイっ。 安全とザックを軽くするためヘルメットを被って出かけたのだが、予想以上に強く冷たい西風が吹き、耳が痛いほど。 防寒ジャケットのフードで防ごうとするも、ヘルメット装着で上がらない。><; ヘルメットとカメラをザックにしまい、手袋を防寒手袋に替え、フードを被り、口元まで覆って中白根山に向かう。 ものの数分で中白根山に到着。すっかり夜が明けた朝の展望は最高だった。 ここからは最初は広尾根を、岩稜のトラバースから徐々にガレ場の急な登りへと変わって間ノ岳に到着。 なんと広い山頂だろう。富士山も間近でとても大きく見える。いい山です。💕 360°の展望を楽しみつつも、塩見岳までの遥かな道のりに圧倒され、 遅れた時間を取り戻そうと大慌てで三峰岳に向かった。 ここからは本当に1人きりの山行きとなった。 (間ノ岳から三峰岳、三国平〜熊の平小屋まで) 間ノ岳から三峰岳まではかなり急な下り、途中岩場もあり気の抜けないところもあったが、かわりに風はパタッと静まった。 その急登の岩場の陰に小休止する若者がいて、ギョッとなる。 まさかすれ違う登山者がいるとは思っていなかったが、南アを縦走中で、仙塩尾根から上がってきたとのこと。 お互いの無事と健闘を祈って別れた。それ以降、塩見岳までは結局誰とも行きあわなかった。孤高の旅路なり(笑) 🏔三峰岳(みぶだけ)は、仙塩尾根で塩見岳へ向かうルートの途中で、間ノ岳ルートとの分岐点。 静岡県・山梨県・長野県の3県の境界点でもあり、本当は「みつみねだけ」というらしい。 2999mも標高がありながら、間ノ岳などに近すぎて目立たない無名の秀峰だ。 間ノ岳も含めた南アの山々をはじめ360°の展望ができる。 阿弥陀岳や先日の横通岳などと同じように主力峰が見渡せる、こういう山がやっぱり自分の好みなんだなぁ。 三峰岳から三国平までは岩稜の急登下りから始まり、やがてガレ場の広尾根を下る。 台地状の広尾根は東西の眺めを堪能しつつ下るのでなんとも気持ちがよかった。 三国平で、農鳥小屋に向かう近道トラバースルートと道を分ける。 間ノ岳から西農鳥岳に向かうルートの鞍部に農鳥小屋を発見。 北岳山荘情報によると台風による林道の不通によって農鳥小屋を訪れる登山者が激減しているという。 オヤジさんは、今年はやると云っているが、来年はどうなるかわからないそうだ。 三国平からまずはハイマツ帯に入り込み、ダケカンバの林をジグザグと急登を下っていくと、 やがて下生えに草地が増え、お花畑の様相となり、窪地の湿地帯の先に熊の平小屋🏠があった。 このあたり一帯、夏にはマルバダケブキなどのお花畑🌼になるらしい。 こじんまりとした佇まいの森の中の熊の平小屋、雰囲気のいい小屋でいつか泊まってみたいものだ。 ここでやっと朝食。北岳山荘のお弁当を開けてビックリ!なんと豪華なことかっ🍱ペロっ! (熊の平小屋から安倍荒倉岳、新蛇抜岳、北荒川岳まで) ここからは基本、尾根筋直下の東側を進んで行く。 久々のシラビソの樹林帯、サクサクの落ち葉で足元も柔らかい。 進むほどに農鳥岳を見る角度が変わり、山容が変わっていく。 🏔安倍荒倉岳は本道から1分ほどで上がる尾根筋にあったが、三角点のみだった。? 少し進むと竜尾見晴🐉と云う小岩峰の尾根に出る。樹林帯をしばらく進んでいたので、久しぶりの眺望に気分がいい。 続く🏔新蛇抜岳の山頂は登山道上にはなく、気がつかないと山頂を外しそう。 斜めに尾根筋に向かうと山頂は少し広く、眺望もよかった。 再び樹林帯に入ってしばらく進むと左側に草の窪地、そして立ち枯れの原っぱに出た。なんとも懐かしい光景だった。 ダケカンバとバイケイソウ群生地を迎え、この辺りがこのルートの最低鞍部だったのかと思われる。 ここから一気に急登が始まった。穏やかな風景の中をハア〜ハア=と登る。💦 ハイマツミックスになると、視界が突然開け、目の前にドドーンと雲をまとった🏔塩見岳、そして大きくえぐられた大崩壊地が現れた。 この迫力は本当に凄かったっ! 大崩壊地の北の端、ザレた広尾根が🏔北荒川岳の山頂だった。 湾曲した崩壊の縁が波打つように上部まで繋がり、その先に山肌を露わにした雄峰塩見岳が立ちはだかる。 天狗岩の先には塩見小屋の屋根が見え、ここで後3〜4時間、到着は16時をまわると連絡を入れる。 塩見岳の山頂を収めたくてしばらく待ったが、ガスが晴れないので諦めて前に進む。 (北荒川岳から北俣岳分岐〜塩見岳東峰・西峰、そして塩見小屋まで) 大崩壊地の縁を登って行くのかと思ったら、途中で左側東側へ下りる。 一転してダケカンバとお花畑の草地の緩斜面が広がっていて、崩壊地との落差に驚く。 崩壊地を回り込むように進んで、改めて崩壊地のトップに立つと、🏔北荒川岳の全貌が見えた。 🏔塩見岳への稜線も尾根を境にハイマツのグリーンベルトと崩壊の景色が見事に分かれている。ここが肩の広場か? さあ、ここからが正念場、縦走の計画段階でも予想はしていたが、🏔塩見岳への急登は、8時間歩いてきた自分にはやはりキツかった。 ザレ場の急登を、まずは北俣岳分岐まで必死に上がる。ゼイゼイっ! 富士山と蝙蝠岳への美しい稜線に癒されながら、細尾根を渡り、🏔塩見岳へのハイマツ急登を這い上がる。💦 クライマーズ・ハイ。 塩見岳山頂では疲労感より、爽快感に満ち溢れていた。 天気予報通り、あたりはガスに包まれ眺望はなかったけれど、昨年堪能しているし、今回はそれが目的ではなかったし・・・。 🏔塩見岳からはガレガレの岩場を注意して下り、ポツポツきた雨にさほど濡れることもなく塩見小屋に到着した。感謝! (塩見小屋にて) 到着後、予報通りに小雨が降り始め、夕焼け、夜空は望めなかった。💧 本日の宿泊客は山ガール4人と栃木からいらしたご夫婦、自分を含めて7人だけ。広々と使えました。 塩見小屋は布団ではなく、シュラフ。十分暖かく、あついくらいで自分は半袖Tと長アンダーパンツで充分だった。 トイレは伊那市が推進するトイレ袋方式(西駒山荘と同じ)で、専用個室で袋の中に用💩を足し、外の専用コンテナに袋を入れる。 男性小便器は相変わらず小屋裏の外気の下。開放感抜群(笑)ですが、雨の中だとちと困る。💦 13日宿泊が最後とあって、豪華な夕食でした。 夕食後は管理人の岡さんともう一人の女性の方、そして4人の山ガールと酒を酌み交わしながら、 山談義ならぬ各地の山荘の小屋番さん談義で盛り上がる。 山ガールスゴシ!鍋持参で山食を楽しみ、ソフトボトルには地元の銘酒、歩荷のバイトもしているという。 (思わぬ出逢い) 自分の登山のキッカケとなった彼と、南アの山小屋で一時期一緒に働いたことのある女性がその中にいた。 しかも自分と同じ町の出身で、実家は数百メートルしか離れていない。 実は登山を始めた頃に一緒に登って指導してもらった若者からそんな話は聞いていたのだが、 まさかこの塩見小屋で、今日のシチュエーションで出逢うとは思っていなかった。 彼女も事情は知っているようで、お互い下界に降りてからゆっくり話そうとその話を打ち切った。 自分の中では彼がこの出逢いを繋いでくれたと思っている。 (2日目を終わって) 自分にとっては少し無謀な計画だったが、 あの8月の中ア縦走、そして9月の常念岳からの縦走経験があったから踏み切れたと思う。 農鳥岳に行けなかったのは残念だったが、そもそも当初の目的ではなかったから後悔はない。 この縦走路、多くの挑戦者は塩見岳から北岳に向かう北上ルートを選んでいる。 北上して行けば、目標となる山々が次々に現れ、大きくなっていき、モチベーションは高まる。 そして晴れれば中央アルプスと美しい富士山がずっと視界にあるという南アルプスならではのルートだと思う。 日帰りというわけには行かないけれど、南ア愛好家としてはおすすめです。 ただ南アは奥深く、エスケープルートがどこにもないので、しっかりとした装備と覚悟は必要ですね。 (登山口へのアクセスはさておき、強健脚家で、天候などの諸々の条件が揃い、 1日目に熊の平小屋まで行ければ、1泊2日で縦走することも可能かも・・・エッ!(◎_◎;) ) とにかく雨にも降られず、ご来光も見ることができ、眺望抜群の中での縦走ができたことには、感謝しかない。 16日には南アルプスは初冠雪を迎え、本当にギリギリまにあってくれた山行き。お天道様にありがとう! 3日目は塩見岳から下山するだけ。たいしたレポにはなりませんが一応掲げます。 自分のレポにかかりきりで皆さんのレポ拝見やお返事が滞っています。ごめんなさい。m(_ _)m (3日目につづく) 1日目のレポ:https://yamap.co.jp/activity/2508132
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