活動データ
タイム
07:20
距離
13.5km
のぼり
1253m
くだり
1253m
活動詳細
すべて見る雪が降る前に大日山へ行こう! と思っていたところ、フォローしている「はるちゃん」や「しろべさん」も周回している。国道416号線の石川福井県間が、開通してアクセスが良くなり、このコースを辿るハイカーも多くなっているようだ。2年前に私の兄の「よし」が今回の逆回りで周回している。https://yamap.co.jp/activity/340999 いつか回ってみたいと思っていたコースだ。 昨日の雨で濡れた落ち葉の渓谷の道を、緩く登り始める。朝もやの静かな中、沢音だけが聞こえ心地良い。植林された濡れた杉林の道、4度の渡渉でシューズが濡れてしまったが、何とか中までは水が滲みてこなかった。沢を過ぎると一気に傾斜が急になる、右手に鈴ヶ岳がきれいに見え、天候の好転を予感した。ブナの林を登り詰めると、鈴ヶ岳と大日山の間の鞍部のブナ平に出る。近くには新しいカタクリ小屋が立っている。小屋裏の眺望所に回って眺めてみると、雲間に白山が見え隠れしていた。 一旦高度を下げ、大日山に向かって登り返す。ここを歩くのは二回目。前回は、大杉口から鈴ヶ岳、大日山をピストンした。大日山直下の急登を、そういえば「前も辛かったよなあ」と思い出しながら頂上に着いた。頂上では、加賀甲や越前甲がきれいに見え、まだ半分も過ぎていない、これから先の遥かな道のりに、気持ちを入れなおす。 加賀甲へ寄る道は、かなり下って登るので、先を考えるとうんざりしたが、近づいてくるその姿は素晴らしい。なだらかに丸い笹原の山のてっぺんに、ちょこんと小屋があり、そこに続く一本の道がアクセントになっている。外にいると寒いので、小屋の中で休憩させてもらった。大日山賛歌(だったかな?)と書かれた替歌の歌詞を書いた紙が貼ってあったりして、ここも四季を通じて多くの人に親しまれている山なのだと思った。 分岐までもどり、進むと越前甲へのガタガタの稜線が見えてくる。細かいアップダウンの痩せ尾根の道だった。尾根道は落ち葉も乾き、歩きやすくて気持ちが良い。途中大日山や、加賀甲を振り返りながら1時間余りで着いた。ちょうど昼時で、お日様もさして寒くなかったので、ここで昼飯を広げ、ゆっくりとする。 越前甲から先の急降下は、噂通り気が抜けなかった。ほとんどロープと周りの木の幹枝をつかみながら降り、大日峠に着いたときはホッとした。 鉄塔保守路は、プラスチックの階段も整備してあるし、歩きやすい道だった。4個の鉄塔を数え、右眼下に新しい416号線を眺めながら降りていく。国道に着いてからは、1キロほどのゆっくりとした下りの道を歩き、登山口に戻ってきた。 変化に富んだ道を楽しめる、充実した素晴らしい周回コースだった。今度は自然観察路も歩いて、花の咲く春先にでもまた来たい。
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