活動データ
タイム
07:53
距離
5.6km
のぼり
1172m
くだり
37m
活動詳細
すべて見る昨年、何度か経験した山小屋泊は、新たな山歩きの可能性を広げる経験でした。しかし、どうしても週末・シーズンで人が集中する山に行くことが多いので混雑する山小屋泊となるのがほとんどです。疲れた身体を休めることは十分にできるのですが、繁忙期の山小屋での1畳2名のオイルサーディンのような状態だけは、できれば避けたい。という思いもあり、ならばと、今年の春頃からすこしづつ装備を揃えてきた結果、ついに、今回、テント泊デビューをするに至りました。 記念すべき初テン泊、どこにするか迷った挙げ句、ピンときたのが常念岳でした。一ノ沢コースをピストンするコース。テント場までの登りはあるもののテント場に荷物をおいて山頂往復できること、昼も夜も絶景が期待できること、登山口までバスで直行できること、そして、なんといっても夏の日本アルプス、などなどいろいろ考えた末の選択でした。 6月末、一か八か予約しちゃえとバスを予約した途端に梅雨明け宣言がされるという予想外の展開となりましたが、予定どおり当時は夏の青空が広がる好天。天気とくらす、でもオールA・晴れの予報の絶好のコンディションとなりました。 22時過ぎの東京・東西線竹橋駅。サラリーマンもいない古くて狭い駅のホームには、ザックを担いだ人しか見当たらりません。この時期の風物詩ですね。3連休前の金曜日、多くの人が毎日新聞ビルの廊下に思い思いの格好でバスの出発を待っています。みなさんこれからの山行に思いを馳せ、ほんのににやけてる方ばかり・・かくいう自分もそうだったんでしょうね。 予定の時間になりバスに乗り込みます。今回の一ノ沢行きはやや小ぶりのバス。竹橋で満員となり、新宿などにはよらずに一気に談合坂、諏訪湖を経て、うとうとしているうちにあっという間に一ノ沢に到着です。皆さんの活動日記で見た、あの一ノ沢の登山口の光景が目の前にあります。朝ごはんにおにぎりを頂きながら、周りの様子を眺めます。なんだか不思議な気分になりますね。 登山届を出して、靴紐を縛って、ずっしり重いザックを背負ってスタートです。 シュラフ、テントなどを押し込んで測ったら重さがおよそ12kg、水と食べ物が追加で入って14kg弱。流石にずっしりきますね。一眼レフとか椅子とか持って行きたい物がいろいろありましたが、今回はできるだけものを少なく、を心がけて厳選してもこの重さ。いつものことですがコースタイムはあくまで目安として、いつもよりゆったりマイペースで歩いていくことにします。参考にしようとみなさんの行動日記でパッキングの内容などを拝見しましたが、14Kgってそんなに重い方ではないんですよね。まだまだ修行がたりませんね。 登山口から一歩踏み入れると、土と木の香が満ちた緩やかな登りの道が続きます。ざわざわと水が流れる音と、ほんのり硫黄の香りがしていて、山に来た実感が湧いてきます。きれいな水が溜まっている古池や、右手から流れ落ちる流れを渡る丸太橋など、水に囲まれてしっとりした朝の道を進みます。10分もすると汗がでてきます。今日は特別暑いようです。長袖速乾シャツを1枚だけでもすでに汗だく。この先が思いやられます。 1時間ほどで大滝ベンチに到着です。きりっと透き通った水がじゃぶじゃぶと流れる横で、荷物をおろしてゆっくり休憩を。じつのところここまではまだまだ序の口なんですよね。 大滝ベンチを過ぎたあたりから、段々と樹が少なくなってきてだんだん空も広くなってきます。が、何しろ日差しが強いので、暑くなる一方です。水の流れに出会うたびに顔を洗って汗を流しながら進みます。水が豊富なコースで本当に良かったです。時折、強烈な睡魔に襲われます。道端に座っているとついうとうとと。頭が痛いとか、気分が悪いとか、そういったことはないんですが、ただひたすら眠い。去年、八ヶ岳で美濃戸から行者小屋までの間でも同じように眠くて眠くて仕方なかったことがありました。 登山道が河原にでると、川の上流、正面には大きな雪渓が。涼しくなる?と思いきやあまり涼しくない・・・今日の暑さは強烈ですね。雪渓を超えると、胸突き八丁の看板が。いよいよここから小屋までの間が果てしなく続くのではなとすら思われる階段。ザックの重さが一段と身にしみます。 胸突き八丁から先は、急な斜面を縫うように登山道がつけられていることもあり、幅が狭く感じます。山側の斜面を見上げたり、登山道の道端には、色とりどりの花を楽しむことができました。 胸突八丁を乗り越えると、最終水場に到着です。ひかげで涼みたいのに日陰が少ないのが玉に瑕ですね。この後の最後の登りに備えて冷たい水で身体を冷やします。下から上がって来たガスに包まれたときは流石に涼しくなりましたが、それもほんの僅かの間だけ。かろうじて木陰になっているのが救いです。 いつもより、テントやマット、シュラフの分、数キロは重い荷物をしょって歩いているわけですが、やはり段差の大きいところを乗り越えるのが、いつもより抵抗感?後ろに引っ張られるような感じがありましたが、歩いているうちに馴染んでくる、というか、なれてくるものですね。最終水場からのラストスパート、3つのベンチをなんとか乗り切ってようやく常念乗越に到着となります。 前方から、わーーとか、おおーーとか、声が聞こえてきます。なんだろうなと思いつつ、登山道が緩やかになったと思ったら、どーんと正面に槍から穂高にかけての山並みが広がる大展望。尾根まであがってきて初めて向こう側が見えるという、すばらしい演出。この瞬間、誰しもが声をださずにはいられません。あとから来た方も、みな晴れやかな表情で、歓声を上げていました。 景色に見とれる間もなく、常念小屋でテント場利用の手続きをしました。多くの人が小屋へのチェックインをしたり賑わっていましたが、小屋のスタッフの方々は流れるように対応してくださって、ストレスなく手続きができました。 さて、今回お初の登場するテントです。足に向かってやや斜めになっているものの大きな石も少なくいい場所が取れました。グランドシートを敷いて、フレームを組み立てて、シートを張って、ペグを打って。一連の手順で特に困ることもなく組み上がりました。ちょっとフライシートがサイズに合わないというか、よじれてるかんじがするのがいまいちでしたが。。。 一日のうちで一番暑い時間帯。直射日光にさらされてテント内はサウナ状態です。一旦、小屋にいってお昼ご飯をいただくことにしました。5時から約6時間強歩いて、さんざん汗だくになった身体に、濃い目の味付けのラーメン、本当に美味しかったです。 お腹がふくれたら後は眠くなるのが道理です。。常念岳には雲がかっていたので明日行くことして、テントで昼寝です。たっぷり時間はあるし、北アルプスの絶景を見ながら、何もしないで昼寝。いやぁ贅沢です。やはり夜行バスでの移動、朝駆けでの行動の後ですから、ちょうどいい休憩になりますね。依然としてかなり暑い状況ではありましたがあっという間に4~5時間、ゆっくりと休みました。 18時過ぎてもまだ明るく、雲の加減で夕焼けもみることができなかったのが残念でした。寝ているだけでもお腹はすくものです。お湯を沸かしてパスタとハンバーグの充実した夕食をいただき、またうとうとと。テントってなんだか子供の頃につくったダンボールの家のようで、妙に落ち着きますね。 再び目が覚めると、すっかり暗くなり、ぐっと冷え込んでいます。 周囲のテントからは、カエルの合唱のように、いびきの合唱が響いています。小屋だと部屋の中なので音がかなり木になりますが、外だと意外ときになりません。いびきですら虫の音のような自然音の一部になるというか。(かく言う自分もいびきをかきますよ) 昼のあの暑さが嘘のようです。雲も引いて見渡すかぎりの満点の星が見えています。すごいです。フリース・ダウンを着込んで外で星空の撮影をすることに。せっかくなのでなんとかこの空気感が写真にできればと悪戦苦闘。。。撮り上がりのイメージとはだいぶ違いますが、雰囲気だけでもおすそ分けをということで、写真と動画をアップしておきます。 こうしてテント泊の夜は更けていきました。 つづく https://yamap.co.jp/activity/2142110
動画
活動の装備
- その他(Other)コンフィライトマットレス120グリーン203602
- ニーモ・イクイップメント(NEMO Equipment)obi 2p
- カリマー(karrimor)トレックキャリー フロントバッグ
- ヤマップ(YAMAP)YAMAPオリジナル手ぬぐい
- パタゴニア(patagonia)メンズ・RPS ロック・パンツ
- スント(SUUNTO)SUUNTO AMBIT3 VERTICAL
- スノーピーク(snow peak)チタンシングルマグ300
- ローバー(LOWA)メリーナGTX 「メンズ」(7.5)
- グレゴリー(GREGORY)コントゥア50
- ブラックダイヤモンド(Black Diamond)ウルトラディスタンス
- ブラックダイヤモンド(Black Diamond)コズモ
- その他(Other)UCO(ユーコ )キャンドルランタンブラス24350ブラス
- ナンガ(NANGA)オーロラライト 350 DX
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